
個人開発者や小規模スタートアップにとって、SaaSの運営は時間との戦いです。
せっかく良いサービスを作っても、ユーザーが増えるにつれて問い合わせ対応に追われ、肝心の機能開発に手が回らなくなる…これは「SaaSあるある」です。
「使い方はドキュメントに書いてあるのに…」 「同じ質問に何度も答えている…」 「問い合わせ対応で1日が終わった…」 「夜中や休日にも問い合わせが来る…」 「サポートのために人を雇う余裕はない…」
| ステージ | ユーザー数 | 問い合わせ数/日 | 対応時間/日 |
|---|---|---|---|
| ローンチ直後 | ~100 | 1-2件 | 30分 |
| 成長期 | ~1,000 | 5-10件 | 1-2時間 |
| スケール期 | ~10,000 | 20-50件 | 3-5時間 |
問い合わせ対応に3時間以上かかると、開発時間がほぼ取れなくなります。
実際の問い合わせ内容を分析すると、以下のような傾向があります。
| カテゴリ | 割合 | 特徴 |
|---|---|---|
| ドキュメントに書いてある | 60%+ | FAQやヘルプページを見れば解決 |
| 一般的な使い方 | 20% | 基本操作の質問 |
| バグ・技術的問題 | 10% | 調査が必要な問題 |
| 機能要望・フィードバック | 5% | 開発に反映すべき意見 |
| その他 | 5% | 契約・料金など |
6割以上がドキュメントで回答できる質問です。これをAIで自動化できれば、開発者の負担は大幅に軽減されます。
そんな悩みを、わずか5分で解決するツールが2026年1月に登場しました。
**「Fleety」**は、既存のドキュメントを読み込ませるだけで、高精度なAIサポートボットを自動生成できるサービスです。
Fleetyは、ドキュメントベースのAIチャットボット構築プラットフォームです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開発元 | Fleety Inc.(サンフランシスコ拠点) |
| 創業年 | 2025年 |
| ターゲット | インディーSaaS開発者、小規模スタートアップ、中小企業 |
| 主な機能 | ドキュメント学習、埋め込みウィジェット、有人対応切り替え |
| 料金 | Free(月50会話)/ Starter($29/月)/ Pro($79/月)/ Enterprise |
| AIエンジン | GPT-4o、Claude 3.5 Sonnet(選択可能) |
| 対応言語 | 50言語以上(日本語含む) |
| Product Hunt評価 | 4.8/5(2026年1月時点) |
Fleetyの創業者であるSarah Johnson氏は、元自身もインディーハッカーとして複数のSaaSを運営していた経験から、このツールを開発しました。
「個人開発のSaaSがProduct Hunt 1位になった日、問い合わせが100件以上来て、その対応で3日間コードを書けなかった。同じ質問に何度も答えながら『これAIで自動化できるのでは?』と思ったのが始まりです」
IntercomやZendeskといった大手ツールは多機能ですが、設定が複雑で料金も高額(月額数万円〜)です。
Fleetyは**「ドキュメントさえあればOK」**というシンプルさを追求しており、開発知識がなくても導入可能です。
| 比較軸 | Fleety | 大手ツール |
|---|---|---|
| 導入時間 | 5分 | 数時間〜数日 |
| 初期設定 | URL入力のみ | 複雑な設定 |
| 月額料金 | $0〜$79 | $74〜数百ドル |
| 学習曲線 | ほぼなし | 急勾配 |
| 必要スキル | なし | 一部必要 |
Fleetyの最大の特徴はドキュメントからAIを自動学習させる機能です。
| ソース | 対応方法 |
|---|---|
| Notion | 公開ページのURLを入力 |
| GitBook | 公開ページのURLを入力 |
| Docusaurus | サイトのURLを入力 |
| 自社ヘルプページ | サイトメップまたは個別URLを入力 |
| ファイルアップロード | |
| Word/テキスト | ファイルアップロード |
| Markdown | ファイルアップロードまたはペースト |
1. URLまたはファイルを入力
↓
2. Fleetyが自動クローリング
↓
3. コンテンツを解析・チャンク化
↓
4. ベクトル埋め込みを生成
↓
5. 質問への検索・回答が可能に
ドキュメントを更新した場合:
サイトに埋め込む形で、チャットボットを提供します。
| 機能 | 詳細 |
|---|---|
| 位置 | 右下(または左下、フルスクリーン) |
| カスタマイズ | 色、ロゴ、ウェルカムメッセージを変更可能 |
| レスポンシブ | PC・スマホ・タブレット対応 |
| 多言語 | ユーザーの言語を自動検出して回答 |
<script src="https://cdn.fleety.ai/widget.js"
data-bot-id="YOUR_BOT_ID">
</script>
この1行を<body>タグ内に貼るだけで設置完了です。
AIが答えられない質問が来た場合の有人対応への引き継ぎ機能です。
1. ユーザーが質問
↓
2. AIが回答を試みる
↓
3. 回答の信頼度が低い場合
↓
4. 「担当者にお繋ぎしますか?」と提案
↓
5. ユーザーが「はい」
↓
6. 開発者に通知(Slack/メール)
↓
7. 開発者がチャットを引き継ぐ or メールで返信
| 通知先 | 対応状況 |
|---|---|
| メール | ◎ |
| Slack | ◎ |
| Discord | ◎ |
| Webhook | ◎ |
| SMS | ○(有料) |
サポート状況を把握するための分析機能です。
| 指標 | 詳細 |
|---|---|
| 会話数 | 日次/週次/月次の会話数 |
| 解決率 | AIが自力で解決した割合 |
| エスカレーション率 | 有人対応に回った割合 |
| よくある質問 | 頻出質問のランキング |
| 回答満足度 | ユーザーの評価(👍/👎) |
| 平均応答時間 | AIの応答速度 |
ボットの振る舞いをカスタマイズできます。
あなたは「〇〇」のカスタマーサポート担当です。
フレンドリーで丁寧な口調で回答してください。
わからないことは正直に「確認します」と伝えてください。
回答は簡潔にまとめつつ、必要であれば関連ドキュメントへのリンクを添えてください。
50言語以上に対応しており、ユーザーの言語を自動検出して回答します。
| 言語 | 対応状況 |
|---|---|
| 日本語 | ◎ |
| 英語 | ◎ |
| 中国語(簡体/繁体) | ◎ |
| 韓国語 | ◎ |
| スペイン語 | ◎ |
| フランス語 | ◎ |
| ドイツ語 | ◎ |
| その他 | ○ |
ドキュメントが英語のみでも、ユーザーの質問が日本語なら日本語で回答します。
ここが最大の特徴です。自社サービスのヘルプページやドキュメントのURLを入力するだけです。
ボットのキャラクター(口調)を設定できます。
あなたは親切なカスタマーサクセス担当「アイ」です。
絵文字を適度に使ってフレンドリーに回答してください。
回答は簡潔に、ただしユーザーが困っている場合は丁寧に説明してください。
わからないことは「確認しますね」と正直に伝えてください。
プレビュー画面で実際に質問してみます。
| 質問例 | 期待される回答 |
|---|---|
| 「パスワードを忘れました」 | 「パスワードの再設定は、ログイン画面の『パスワードをお忘れの方』リンクから行えます。メールが届かない場合は迷惑メールフォルダもご確認ください📩」 |
| 「料金プランを教えて」 | 「以下のプランがあります:(料金表)詳細はこちらのページをご覧ください:(リンク)」 |
| 「APIの使い方」 | 「APIドキュメントはこちらです:(リンク)基本的な使い方は〇〇です」 |
発行されたJavaScriptコード(1行)を、自社サイトの<body>タグ内に貼り付けます。
<script src="https://cdn.fleety.ai/widget.js"
data-bot-id="abc123xyz">
</script>
これだけで、サイト右下にチャットウィジェットが表示されます。
| プラットフォーム | 設置場所 |
|---|---|
| WordPress | テーマのfooter.phpまたはプラグイン |
| Next.js | _document.jsまたはlayout.tsx |
| Webflow | Custom Code設定 |
| Shopify | theme.liquidのbody内 |
| 静的HTML | body閉じタグの直前 |
サービス:タスク管理SaaS(個人開発) 月間ユーザー:3,000人 問い合わせ:1日10件 → 1日2件に削減
| 指標 | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| 問い合わせ数/日 | 10件 | 2件(8割削減) |
| 対応時間/日 | 2時間 | 15分 |
| 解決率(AI) | - | 85% |
| ユーザー満足度 | 3.5/5 | 4.2/5 |
サービス:画像処理API(スタートアップ) 月間利用者:5,000開発者 技術的問い合わせ:1日15件 → 1日3件に削減
Q: 「APIレートリミットは?」
A: 「Freeプランでは1分間に60リクエスト、Proプランでは1000リクエストまでです。
レート制限に達した場合は429エラーが返されます。
詳細は『API制限』のページをご覧ください:[リンク]」
Q: 「画像圧縮のエンドポイントは?」
A: 「画像圧縮はPOST /api/v1/images/compressエンドポイントで行えます。
リクエストボディにはimage_urlとquality(1-100)を指定してください。
サンプルコード:[ドキュメントから引用]」
サービス:D2Cブランド(EC) 月間注文:1,000件 問い合わせ:配送・返品関連が大半
| サービス | 無料プラン | 最安有料プラン | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Fleety | 50会話/月 | $29/月(500会話) | とにかく簡単。ドキュメント連動 |
| Intercom | なし | $74/月〜 | 超多機能。マーケティング機能も強力 |
| Zendesk | なし | $55/エージェント/月〜 | 大企業向け。設定複雑 |
| Crisp | あり | $25/月〜 | 以前からの定番。AI機能はオプション |
| Dante AI | あり | $10/月〜 | 独自データ学習に強い |
| ChatBot | なし | $52/月〜 | シナリオ型が中心 |
| 機能 | Fleety | Intercom | Zendesk | Crisp |
|---|---|---|---|---|
| ドキュメント学習 | ◎ 中心機能 | △ 追加機能 | △ 追加機能 | × |
| 5分導入 | ◎ | × | × | ○ |
| AI回答 | ◎ GPT-4o | ○ | ○ | △ |
| 有人エスカレーション | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| 分析機能 | ○ | ◎ | ◎ | ○ |
| 多言語 | ◎ 50言語 | ◎ | ◎ | ○ |
| チーム機能 | ○ | ◎ | ◎ | ◎ |
| マーケティング機能 | × | ◎ | ○ | ○ |
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 導入前のサポートコスト | 10件 × 15分 × 5,000円/h ÷ 4 = 18,750円/日 |
| 月間サポートコスト | 375,000円(20営業日) |
| Fleety導入後のコスト | 2件 × 15分 × 5,000円/h ÷ 4 = 3,750円/日 |
| 月間削減額 | 300,000円 |
| Fleetyの月額 | 約4,000円($29) |
| ROI | 75倍 |
| 機能 | Free | Starter | Pro | Enterprise |
|---|---|---|---|---|
| 料金 | 無料 | $29/月 | $79/月 | 要問い合わせ |
| 会話数/月 | 50 | 500 | 2,000 | 無制限 |
| ドキュメント数 | 20ページ | 100ページ | 無制限 | 無制限 |
| AIモデル | GPT-4o mini | GPT-4o | GPT-4o / Claude 3.5 | カスタム |
| ウィジェットカスタマイズ | 基本 | 詳細 | 詳細 | フルカスタム |
| 有人エスカレーション | メールのみ | Slack対応 | 全対応 | 全対応 |
| 分析機能 | 基本 | 詳細 | 詳細 | カスタム |
| 自動再学習 | × | × | ◎ | ◎ |
| チーム機能 | × | × | ◎ | ◎ |
| SLA | × | × | × | ◎ |
FleetyはドキュメントをもとにAIが回答するため、ドキュメントの質がサポート品質に直結します。
| コツ | 詳細 |
|---|---|
| FAQ形式 | Q&A形式で書くと、AIが質問と回答をマッチングしやすい |
| 見出しを明確に | 「パスワードの変更方法」のように具体的に |
| ステップバイステップ | 手順は番号付きで書く |
| スクリーンショット | 画像があると理解しやすい(AIも認識可能) |
| 用語解説 | 専門用語は説明を添える |
❌ 設定について
設定画面で色々変更できます。
✅ プロフィール画像の変更方法
1. 右上のアイコンをクリック
2. 「設定」を選択
3. 「プロフィール」タブを開く
4. 「画像を変更」をクリック
5. 新しい画像をアップロード
6. 「保存」をクリック
対応形式: JPG, PNG(5MB以下)
AIの回答品質はプロンプト設定で大きく変わります。
あなたは「〇〇」のカスタマーサポート担当「アイ」です。
【口調】
- フレンドリーで丁寧
- 絵文字は1メッセージに1-2個程度
- 敬語を使う
【回答のルール】
- 簡潔に回答(3文以内)
- ステップバイステップの手順は箇条書きで
- 関連するドキュメントへのリンクを添える
- わからない場合は「確認しますね」と正直に伝える
【禁止事項】
- 競合製品についてコメントしない
- 価格交渉には応じない(「お問い合わせください」と案内)
- 根拠のない推測をしない
導入後も継続的に改善することで、解決率を上げられます。
| 改善サイクル | 詳細 |
|---|---|
| 週次 | 低評価の回答を確認、プロンプトを調整 |
| 月次 | よくある質問を分析、ドキュメントを追加 |
| 四半期 | 解決率の推移を確認、目標設定 |
A. はい、日本語に完全対応しています。ドキュメントが日本語であれば日本語で回答し、英語であれば質問の言語に合わせて回答します。
A. 月50会話まで、20ページまでのドキュメントを登録できます。個人プロジェクトや、まずは試してみたい場合に十分です。
A. 手動で「再学習」ボタンを押す必要があります。Pro版では自動再学習スケジュールを設定できます。
A. はい、APIドキュメントやサンプルコードを学習させれば、技術的な質問にも回答できます。ただし、複雑なデバッグは有人対応をおすすめします。
A. ユーザーが👎評価を付けた回答は、分析ダッシュボードで確認できます。その質問に対応するドキュメントを追加するか、プロンプトを調整してください。
A. ドキュメントは暗号化されて保存されます。SOC 2認証も取得済みです。Enterprise版ではオンプレミス対応も可能です。
A. Pro版以上でチーム機能が使えます。複数メンバーでダッシュボードにアクセスし、有人対応を分担できます。
A. はい、FleetyとIntercom/Zendeskの併用も可能です。Fleetyを一次対応として使い、エスカレーション時に既存ツールに引き継ぐ運用ができます。
A. はい、全ての会話ログはダッシュボードで確認できます。ユーザーのプライバシー保護のため、個人情報は匿名化オプションも提供しています。
A. アカウント設定から解約できます。解約後も無料プランとして継続利用可能です。
この記事では、ドキュメントからAIサポートボットを自動生成できる「Fleety」について詳しく解説しました。
「問い合わせ対応のためにSaaSを作ったわけじゃない」
そう思う開発者の方は、ぜひFleetyでサポートを自動化し、プロダクトの改善に時間を使ってください。
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