
「周りがもう内定を持っている……」
2027年卒の就活生からこんな声が多く聞かれるようになった。学情の調査によると、27卒の11月末時点での内々定率は29.3%。理系学生に至っては4割近くが早期内定を取得しているという。
これは異常事態ではなく、**新常態(ニューノーマル)**だ。
本記事では、就活早期化の実態を分析し、27卒・28卒が取るべき戦略を具体的に解説する。
学情が11月末時点に実施した初回調査によると:
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 内々定率(全体) | 29.3% |
| 内々定率(理系) | 約40% |
| 内々定率(文系) | 約22% |
11月末時点で約3人に1人がすでに内定を持っている計算だ。4年生になる前に勝負が決まっている学生がこれだけいる。
26卒の同時期と比較しても、内々定率は上昇傾向にある。早期化は一過性のトレンドではなく、定着しつつある。
1. 優秀な学生の囲い込み
採用競争が激化する中、「良い学生」は早い段階で複数社から内定を得る。後から動いても間に合わない。
2. インターンシップ経由の採用が一般化
サマーインターン参加者への早期選考案内は、もはや公然の秘密だ。調査によると、**インターン選考開始時期は「3年生4〜5月まで」が48.6%**を占める。
3. 内定辞退への対策
早期に内定を出しすぎると辞退されるリスクがあるが、それでも「取りこぼすリスク」のほうが大きいと判断する企業が増えている。
1. 情報収集の早期化
SNSや就活メディアの普及で、就活情報を早くから入手できるようになった。結果、動き出しも早まっている。
2. 「早期内定=優秀」というイメージ
早く内定を取ることがステータスになっている面もある。周囲と比較して焦る学生も多い。
3. 複数内定で選択肢を確保したい
内定を複数持つことで、精神的な余裕が生まれる。その安心感を早く得たい学生が多い。
最もメジャーなルート。8〜9月のサマーインターンに参加し、高評価を得ると10月以降に早期選考に招待される。
**エントリー時期:**6〜7月 **インターン実施:**8〜9月 **早期選考:**10月〜12月
サマーに参加できなかった場合でも、秋冬インターンからの逆転は可能。
**エントリー時期:**9〜10月 **インターン実施:**11月〜2月 **早期選考:**12月〜2月
OfferBoxやキミスカなどのスカウト型サービスを通じて、企業から直接オファーが届く。
**登録時期:**3年春〜 **オファー:**随時 **早期選考:**随時
一部の企業では、社員からの推薦で選考に進めるルートがある。積極的にOB・OG訪問を活用しよう。
学情のレポートによると、学生は以下の2パターンに分かれつつある:
早期組(約30%)
後発組(約70%)
大学キャリアセンターの報告によると、「学生の自主報告ベースで8割が内定保有」という状況だが、これは早期に動いた層が数字を押し上げている可能性がある。
一方で、動き出しが遅い学生も一定数存在し、秋頃まで二極化が続いていたという報告もある。
サマーを逃しても、冬インターンからの逆転は可能。11月〜1月にかけてエントリーを行おう。
おすすめ企業タイプ:
プロフィールを充実させ、企業からのオファーを待つ。自己PRとガクチカを磨いておこう。
主要サービス:
早期選考で採用枠が埋まらなかった企業は、1月以降に追加募集を行う。これを狙い撃ちする戦略もある。
大手ばかりを狙うのではなく、中小企業やベンチャーにも目を向けよう。採用意欲が高く、選考スピードも速い。
□ 自己分析を開始する(モチベーショングラフ、価値観マップ)
□ 業界研究を3業界完了する
□ サマーインターンのエントリー準備を始める
□ ESの基本形を作成する
□ 志望度の高い企業10社にエントリー
□ Webテスト対策(SPI、玉手箱)を完了
□ 面接対策を5回以上実施
□ ES提出(複数社並行)
□ 複数のインターンに参加
□ 参加後のフォローイベントに全て出席
□ 人事・社員との接点を作る
□ 振り返りレポートを作成
□ 早期選考の案内が来たら即エントリー
□ 秋冬インターンにも並行エントリー
□ OB・OG訪問を5人以上実施
□ 企業研究を深める
□ 早期選考で内々定獲得を目指す
□ 未内定の場合は冬インターン経由で再挑戦
□ 本選考に向けた最終準備
□ 複数内定の場合は比較検討
調査によると、インターン等の「選考経験」と「採用選考を受けなかった経験」には明確な関係がある。
インターンで高評価を受けた場合:
インターンに参加しなかった場合:
1. 志望動機を明確に
「なぜこの企業のインターンに参加したいのか」を具体的に語れるようにしておく。
2. ガクチカは具体的に
成果を数字で語れるエピソードを用意する。
3. Webテストで足切りを避ける
SPIで7割以上取れるよう、事前に対策しておく。
学情のレポートによると、27卒は「年内選考への呼び込み」が顕著。企業側が積極的に学生を選考に誘導している。
企業の工夫例:
一方、学生は「志望度の高い企業に絞る厳選型」が主流になっている。手当たり次第にエントリーするのではなく、本気で行きたい企業だけに集中する傾向だ。
企業側は「参加してもらうこと」自体がハードルになっている。インセンティブ(フィードバック、特典など)を提供して参加を促す必要がある。
SNSで「内定取れた!」という投稿を見ると焦るかもしれない。しかし、全体の約70%はまだ内定を持っていないという事実を忘れないでほしい。
焦りを感じること自体は悪いことではない。大切なのは、その焦りを行動に変換することだ。
焦り → 自己分析を深める 焦り → 企業研究を進める 焦り → ESを書き始める
「他人と比べる」のではなく、「昨日の自分と比べる」思考に切り替えよう。毎日少しでも前進していれば、それでいい。
□ 自己分析シートに取り組む(1時間)
□ スカウト型サービスに登録する
□ 冬インターンにエントリーする(3社以上)
□ Webテスト対策を始める
□ OB・OG訪問のアポを取る
関連記事:
SHARE THIS ARTICLE