
「インターンシップは就活に関係ない」
かつて、そう言われていた時代がありました。しかし、2026年卒(26卒)からは、この常識が完全に覆されます。
政府主導のルール変更により、26卒からは**「専門活用型インターンシップ(タイプ3)」に参加した学生については、企業は3月1日以降であれば6月を待たずに採用選考を開始できる**ようになりました。
つまり、インターンシップが**公式に「採用選考への切符」**として認められたのです。
最新の調査によると、26卒のインターンシップ・仕事体験への参加率は85.3%、平均参加社数は5.2社に達しています。もはやインターンシップへの参加は「オプション」ではなく「必須」となっています。
この記事では、26卒のインターンシップを完全攻略するための戦略を徹底解説します。ルール変更の詳細、選考突破のコツ、参加後のフォローまで、これ一本で全てが分かります。
これまで、インターンシップで得た学生情報を採用選考に使うことは、事実上のグレーゾーンでした。政府は「インターンシップは教育目的」という建前を掲げつつ、実態は企業が優秀な学生を囲い込む場として機能していたのです。
この矛盾を解消するため、政府はインターンシップの定義を明確化し、採用選考との関係を整理しました。その結果生まれたのが、「4つの類型(タイプ)」です。
26卒以降のインターンシップは、以下の4つに分類されます。
| タイプ | 名称 | 採用直結 | 期間 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| タイプ1 | オープン・カンパニー | ❌ 不可 | 1日程度 | 企業説明会・会社見学 |
| タイプ2 | キャリア教育 | ❌ 不可 | 数日〜 | 業界研究ワークショップ等 |
| タイプ3 | 汎用的能力・専門活用型 | ⭕ 可能 | 2週間以上 | 就業体験+フィードバック |
| タイプ4 | 高度専門型 | ⭕ 可能 | 2ヶ月以上 | 大学院生向け専門実習 |
重要なのは、採用選考に直結できるのは「タイプ3」と「タイプ4」のみということです。
タイプ1・2は「インターンシップ」ではなく「オープン・カンパニー」「キャリア教育」として位置づけられ、学生情報を採用選考に活用することは認められていません(ただし、実態は後述)。
採用選考に直結する「タイプ3」のインターンシップを実施するには、企業は以下の厳格な要件を満たす必要があります。
| 要件項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施期間 | 2週間以上であること |
| 就業体験の割合 | 実施期間の**半分以上(5割超)**の日数を職場での就業体験に充てること |
| 指導体制 | 職場の社員が学生を指導し、終了後にフィードバックを行うこと |
| 実施時期 | 学部3・4年または修士1・2年の長期休暇期間に実施 |
企業は以下の情報をホームページ等で公表する必要があります。
つまり、タイプ3は**「2週間以上の期間で、社員の指導を受けながら実務を半分以上経験し、かつ企業側が『選考に使います』と公言しているプログラム」**を指します。
タイプ3のインターンシップに参加した場合、以下のスケジュールで選考に進むことができます。
| 時期 | できること |
|---|---|
| 大学3年生 夏〜冬 | タイプ3インターンシップに参加 |
| 大学3年生 3月1日以降 | 広報活動解禁 → 早期選考開始可能 |
| 大学4年生 6月1日 | 一般の採用選考解禁 |
通常の学生が6月1日から選考開始となるのに対し、タイプ3参加者は最大3ヶ月早く選考に進めるのです。
インターンシップは期間によって得られるものが異なります。目的に応じて使い分けましょう。
期間:半日〜1日 内容:会社説明、社員との座談会、グループワーク体験 メリット:
デメリット:
こんな人におすすめ:就活初期、業界を広く見たい人
期間:2日〜1週間 内容:グループワーク、ケーススタディ、プレゼンテーション メリット:
デメリット:
こんな人におすすめ:志望業界が絞れてきた人
期間:2週間〜数ヶ月 内容:実務への参加、プロジェクト参画 メリット:
デメリット:
こんな人におすすめ:本気で入社を検討している企業がある人
→ 1dayオープン・カンパニーを複数社
→ 短期インターンシップでグループワーク経験
→ タイプ3の長期インターンシップに絞って参加
人気企業のインターンシップには選考があります。本選考さながらの倍率になることも珍しくありません。ここでは、選考突破のコツを解説します。
インターンシップのESでよく聞かれる質問は以下の3つです。
NG例:
「貴社の事業に興味があり、業界理解を深めたいと思い応募しました。」
OK例:
「私は〇〇というきっかけで、御社が手がける△△事業に強い関心を持ちました。特に、御社が□□という課題に対して◎◎というアプローチで取り組んでいる点に魅力を感じています。インターンシップを通じて、この事業の現場を体験し、自分のスキルがどのように貢献できるかを確かめたいと考えています。」
ポイント:
STAR法で構成すると伝わりやすくなります。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| Situation(状況) | どんな状況・背景だったか |
| Task(課題) | 何を達成しようとしたか |
| Action(行動) | 具体的に何をしたか |
| Result(結果) | どんな成果を得たか |
ポイント:
フレームワーク:強み → エピソード → 入社後
「私の強みは〇〇です。この強みは、△△という経験で発揮されました。(エピソード詳細)この強みを活かして、御社のインターンシップでは□□に貢献したいと考えています。」
インターンシップ選考でも、本選考と同様のWebテストが課されることがあります。
| テスト名 | 出題企業例 | 特徴 |
|---|---|---|
| SPI | 多くの日系企業 | 言語・非言語・性格検査 |
| 玉手箱 | 総合商社、金融 | 計数・言語・英語 |
| TG-WEB | 外資系、IT | 難易度高め |
| GAB | コンサル、金融 | 英語力も重視 |
対策のポイント:
インターンシップの面接で重視されるのは、**「素直さ」「成長意欲」「論理的思考力」**です。
Q1:なぜこのインターンシップに応募しましたか?
→ 業界・企業への関心 + 自分が得たいもの + 貢献できること
Q2:学生時代に頑張ったことを教えてください
→ STAR法で構成。「なぜ頑張ったのか」の動機を重視
Q3:チームで活動した経験はありますか?
→ 自分の役割と、チームへの貢献を具体的に
Q4:インターンシップで何を学びたいですか?
→ 「学びたい」だけでなく「どう活かすか」まで言及
選考を突破してインターンシップに参加できたら、次は「参加中の振る舞い」が重要です。
インターンシップは「見学」ではありません。自分が入社したつもりで、主体的に参加しましょう。
仕事内容だけでなく、社員の雰囲気もチェックしましょう。
これらは入社後の「働きやすさ」に直結します。
グループワークやプレゼンテーションがある場合、以下を意識しましょう。
| 役割 | 評価されるポイント |
|---|---|
| リーダー | 議論の方向性を示し、全員の意見を引き出す |
| 書記 | 議論を整理し、論点を明確にする |
| タイムキーパー | 時間管理で議論の効率を上げる |
| プレゼンター | チームの成果を分かりやすく伝える |
どの役割でも評価されるのは:
インターンシップは社員や他の学生との人脈作りの場でもあります。
インターンシップは参加して終わりではありません。その後のフォローアップが早期選考につながります。
参加後24時間以内に、担当者にお礼メールを送りましょう。
件名:【インターンシップ御礼】〇〇大学 △△
株式会社□□
人事部 ◎◎様
お世話になっております。
〇〇大学△△学部の□□です。
この度は、貴社のインターンシップに参加させていただき、
誠にありがとうございました。
〇日間のプログラムを通じて、特に◎◎な点が印象に残りました。
実際に社員の皆様と関わる中で、貴社の△△という社風を
肌で感じることができ、入社への意欲がより一層高まりました。
今回の経験を活かし、本選考に向けて準備を進めてまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
〇〇大学△△学部□年
氏名:◎◎
メール:xxx@xxx.ac.jp
電話:090-xxxx-xxxx
参加後に必ず振り返りを行い、学びを言語化しましょう。
振り返りの観点:
タイプ3のインターンシップに参加した場合、早期選考の案内が届く可能性があります。
興味深いデータがあります。インタツアー社の調査によると、ルールを守らない企業の早期選考に対しても、学生は意外と寛容です。
Q:タイプ1・2のインターンシップ(採用直結不可)を実施した企業から早期選考の案内が来たら?
| 回答 | 割合 |
|---|---|
| 特に何も思わない | 45.0% |
| 採用に意欲的で好印象 | 39.4% |
| ルール違反で印象が悪い | 15.6% |
実に84.4%の学生が肯定的に捉えています。
Q:ルールを守らない企業から選考案内が来たら受けますか?
| 回答 | 割合 |
|---|---|
| 受ける | 84.9% |
| 受けない | 15.1% |
理由:
つまり、「ルールを守っていないから応募しない」という判断は、就活においては少数派ということです。
早期選考のチャンスがあれば、積極的に活用するのが現実的な戦略と言えます。
ただし、約15%の学生は「ルールを守らない企業に不信感がある」として選考を受けないと回答しています。自分の価値観に照らして判断することも大切です。
ここで、サマーインターンシップの具体的なスケジュールを確認しましょう。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 4月〜5月 | 情報収集・企業研究開始 |
| 5月下旬〜6月 | エントリー開始(人気企業は締め切り早い) |
| 6月〜7月 | 選考(ES、Webテスト、面接) |
| 8月〜9月 | インターンシップ本番 |
エントリー締め切りは企業ごとに異なる
複数社に並行してエントリー
選考日程の調整
本記事では、26卒のインターンシップを完全攻略するための戦略を解説してきました。最後に、重要なポイントをおさらいします。
インターンシップは、もはや「参加するかどうか」ではなく「どう活用するか」の時代です。この記事を参考に、戦略的にインターンシップを活用し、早期内定を勝ち取りましょう。
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