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【新卒・職種ガイド】文系・理系でどう違う?主要職種の「リアルな業務」と「将来のキャリア」完全解剖

2026年1月27日
更新: 2026年1月27日
Cheese Editorial Team
12分で読めます
【新卒・職種ガイド】文系・理系でどう違う?主要職種の「リアルな業務」と「将来のキャリア」完全解剖

はじめに

就職活動において「業界選び」には時間をかけるものの、「職種選び」はなんとなくイメージだけで決めてしまっていませんか?

「文系だからとりあえず営業かな」「企画職って響きがかっこいい」「理系だから研究職一択」

もし、このような漠然とした理由で職種を選ぼうとしているなら、一度立ち止まる必要があります。なぜなら、入社後の毎日の過ごし方や、得られるスキル、そして将来の年収やキャリアパスを決定づけるのは、業界ではなく「職種」だからです。

同じ「IT業界」でも、営業として顧客と向き合うのか、エンジニアとしてコードを書くのか、マーケターとして市場を分析するのかで、求められる能力も働き方も全く異なります。

この記事では、新卒就活生が押さえておくべき主要な職種について、単なる仕事内容の説明にとどまらず、**「現場でのリアルな動き」「求められる適性」「その後のキャリアパス」**まで深く掘り下げて解説します。

目次

  1. なぜ「業界」よりも「職種」選びが重要なのか
  2. 【営業系】ビジネスの最前線!種類別の特徴と適性
  3. 【企画・マーケティング系】人気職種の狭き門と実態
  4. 【事務・管理系】会社の屋台骨を支えるスペシャリスト
  5. 【技術・クリエイティブ系】専門スキルで価値を生み出す
  6. ミスマッチを防ぐ!自分に合った職種の選び方フレームワーク

1. なぜ「業界」よりも「職種」選びが重要なのか

就職活動の初期段階では、多くの学生が「商社に行きたい」「メーカーがいい」「IT企業に興味がある」といった業界軸で企業を探しがちです。もちろん、業界研究は重要ですが、それ以上に**「自分が日々何をするか(=職種)」**の理解が不足していると、入社後のミスマッチに直結します。

1-1. 「配属ガチャ」のリスクを減らす

日本の新卒採用では、職種を限定しない「総合職」採用が依然として主流です。しかし、近年では「ジョブ型雇用」の流れを受け、初期配属の職種を確約する「職種別採用」や「コース別採用」を導入する企業が増えています。

職種ごとの業務内容を深く理解し、面接で「なぜこの職種なのか」「自分の強みがどう活きるか」を論理的に語ることができれば、希望する職種への配属確率は格段に上がります。逆に、職種への理解が浅いと、「適性がわからないから、とりあえず人手が足りない部署へ」と判断されかねません。

1-2. キャリアの「ポータブルスキル」を意識する

終身雇用が崩壊しつつある現代において、重要なのは**「会社に依存しないスキル(ポータブルスキル)」**を身につけることです。

  • 業界知識: その業界内でしか通用しない知識(例:特定の保険商品の知識)
  • 職種スキル: 業界が変わっても通用するスキル(例:法人営業力、Webマーケティング、財務会計)

転職市場において評価されやすいのは、後者の「職種スキル」です。ファーストキャリアでどの職種を選び、どのような専門性を磨くかは、20代後半以降のキャリアの選択肢を大きく左右します。


2. 【営業系】ビジネスの最前線!種類別の特徴と適性

文系学生の約7割が配属されると言われる「営業職」。しかし、ひとくちに営業といっても、そのスタイルや求められる能力は千差万別です。「営業はノルマがきつそう」というイメージだけで敬遠するのはもったいないですし、逆に「人と話すのが好きだから」という理由だけで選ぶのも危険です。

2-1. 法人営業(BtoB)

企業に対して商品やサービスを提案・販売する仕事です。取引額が大きく、契約までの期間が長いのが特徴です。

  • ルート営業: すでに取引のある顧客を定期的に訪問し、関係維持や追加注文の獲得、新商品の案内を行います。信頼関係の構築が何よりも重要です。
    • 向いている人: マメな性格、聞き上手、誠実な対応ができる人。
  • 新規開拓営業: 取引のない企業にアプローチし、ゼロから契約を獲得します。テレアポや飛び込み、最近ではインサイドセールス(メールやWeb会議)の手法も一般的です。
    • 向いている人: 行動力がある、断られてもめげないメンタル、達成意欲が高い人。
  • ソリューション営業(コンサルティング営業): 顧客の経営課題をヒアリングし、自社商材を使って解決策を提案します。単にモノを売るのではなく、課題解決力が問われます。
    • 向いている人: 論理的思考力がある、課題発見能力が高い、知的好奇心が旺盛な人。

【キャリアパス】 BtoB営業で実績を積むと、より難易度の高い大手顧客担当(キーアカウントマネージャー)や、営業戦略を立案するマネージャー、あるいは顧客の課題解決力を活かしてコンサルタントや事業企画へキャリアチェンジする道が開けます。

2-2. 個人営業(BtoC)

一般消費者に直接商品やサービスを販売します。住宅、自動車、保険、証券、アパレルなどが代表的です。

  • 特徴: 顧客の感情やライフイベントに寄り添うことが求められます。成果が数字としてダイレクトに見えやすく、インセンティブ(歩合給)が充実している場合も多いです。
  • 向いている人: 人懐っこい、相手の懐に入るのが得意、感情の機微に敏感な人。

【キャリアパス】 店舗責任者(店長)やエリアマネージャーへの昇進が一般的です。また、接客スキルを極めて独立するケースや、富裕層向けのプライベートバンカーなどへステップアップする道もあります。

2-3. インサイドセールス・カスタマーサクセス

近年、IT・SaaS業界を中心に急増している新しい営業の形です。

  • インサイドセールス: 見込み客に対して電話やメール、Web会議ツールでアプローチし、商談の機会を創出します(アポイント獲得までを担当することが多い)。
  • カスタマーサクセス: 契約後の顧客に対して、サービスの活用方法を支援し、継続利用(リピート)やアップセル(上位プランへの切り替え)を促します。「売って終わり」ではない、能動的なサポート役です。

【ここがポイント】 足で稼ぐ従来の営業スタイルとは異なり、データ分析やツール活用が求められます。効率的に成果を出す仕組みづくりに興味がある人におすすめです。


3. 【企画・マーケティング系】人気職種の狭き門と実態

就活生からの人気が非常に高い「企画」や「マーケティング」。しかし、新卒でいきなりこの職種に配属されるケースは稀であり、その実態もイメージとは異なることが多いです。

3-1. 商品企画・サービス企画

新しい商品やサービスを考案し、形にする仕事です。

  • リアルな業務: アイデアを出すのは業務のほんの一部です。市場調査、競合分析、コスト計算、製造ラインの調整、プロモーション計画の策定など、泥臭い調整業務が大半を占めます。
  • 求められるスキル: 独創的なアイデア力よりも、データを読み解く分析力や、社内外の多くの人を巻き込んでプロジェクトを進める調整力が重要です。

3-2. マーケティング・広報・宣伝

商品が「売れる仕組み」を作る仕事です。

  • Webマーケティング: SEO、リスティング広告、SNS運用などを通じて、Web上での集客を行います。数値に基づいたPDCAサイクルを高速で回すことが求められます。
  • 広報(PR): メディア(テレビ、新聞、Webニュース)に対して自社の情報を発信し、記事として取り上げてもらうよう働きかけます。社内報の作成や危機管理広報も含まれます。

【新卒で配属されるには?】 大手企業では、まずは営業現場でお客様を知ってから企画部へ異動、というキャリアパスが一般的です。新卒からマーケティング職に就きたい場合は、ITベンチャー企業デジタルマーケティング支援会社(広告代理店など)を狙うのが近道です。


4. 【事務・管理系】会社の屋台骨を支えるスペシャリスト

「バックオフィス」や「コーポレートスタッフ」とも呼ばれ、企業活動を裏側から支える重要な役割です。

4-1. 経理・財務

会社のお金の流れを管理します。

  • 経理: 日々の入出金管理、決算書の作成、税務申告など、「過去のお金」を正確に記録・管理します。
  • 財務: 銀行からの資金調達、資産運用、M&Aの検討など、「未来のお金」の戦略を立てます。
  • 適性: 数字に強い、正確性がある、地道な作業が苦にならない、法改正などの勉強を続けられる人。

4-2. 人事・労務

「ヒト」に関わる業務全般を担当します。

  • 採用: 新卒・中途採用の計画立案、母集団形成、面接、内定者フォロー。
  • 労務: 給与計算、社会保険手続き、勤怠管理、福利厚生の整備。
  • 制度設計・教育: 評価制度の構築、研修の企画・運営。
  • 適性: コミュニケーション能力、秘密保持ができる口の堅さ、公平性、経営視点。

4-3. 総務・法務

  • 総務: 備品管理、オフィス環境の整備、株主総会運営など、他部署が担当しない業務を一手に引き受けます。「会社の何でも屋」としての柔軟性が求められます。
  • 法務: 契約書のリーガルチェック、コンプライアンス対応、紛争対応など。高度な法律知識が必要とされ、法学部出身者やロースクール修了者が優遇される傾向にあります。

【キャリアの注意点】 事務職はAIやRPA(ロボットによる業務自動化)の影響を受けやすい職種と言われています。単なるデータ入力や処理だけでなく、**「業務改善」や「専門知識(簿記、社労士資格など)」**を武器にできるかどうかが、生き残りのカギとなります。


5. 【技術・クリエイティブ系】専門スキルで価値を生み出す

理系学生や専門学校生が中心ですが、職種によっては文系出身者も活躍しています。

5-1. システムエンジニア(SE)・プログラマー

顧客の要望に合わせてシステムを設計・開発します。

  • SIer(受託開発): 顧客企業から依頼を受けてシステムを作ります。要件定義や設計などの上流工程は文系出身者も多く活躍しています。
  • Webエンジニア(自社開発): 自社のWebサービスやアプリを開発します。プログラミングスキルそのものが重視され、技術トレンドの変化に対応する学習意欲が必須です。

5-2. 研究・開発・設計(メーカー技術職)

  • 基礎研究: 数年〜数十年先を見据えて新しい技術や素材を発見します。
  • 応用研究・商品開発: 基礎研究の成果を実際の製品に応用します。
  • 生産技術: 工場で製品を効率よく、高品質に量産するためのラインや設備を設計します。

これらの職種は大学院(修士・博士)卒が要件となることが多く、専攻内容と直結した配属が行われます。

5-3. クリエイティブ職(デザイナー・ライター・編集)

Webデザイン、グラフィックデザイン、記事執筆、映像制作などを行います。

  • 特徴: ポートフォリオ(作品集)による選考が一般的です。実力主義の世界であり、会社員として働くだけでなく、フリーランスとして独立する人も多い職種です。

6. ミスマッチを防ぐ!自分に合った職種の選び方フレームワーク

ここまで見てきた通り、職種によって求められる資質は全く異なります。自分に合った職種を見つけるために、以下の3つの視点で自己分析を行ってみてください。

6-1. 「誰に」価値を提供したいか?(顧客の対象)

  • 対 法人 (Business): 論理的な提案、大規模なプロジェクト、組織対組織の関係構築が好きなら → BtoB営業、コンサルタント、SE
  • 対 個人 (Consumer): 相手の喜ぶ顔を直接見たい、感情に訴えかける仕事、生活に身近な商材が好きなら → BtoC営業、販売・サービス、BtoCマーケティング
  • 対 社員 (Employee): 縁の下の力持ちとして人を支えたい、組織作りに関わりたいなら → 事務、人事、総務、社内SE

6-2. 「どうやって」価値を提供したいか?(プロセスの好み)

  • 行動と対話で: 足を使い、人と話すことで状況を打開するのが得意 → 営業職全般
  • 思考と分析で: じっくりデータを分析し、戦略を練るのが得意 → マーケティング、企画、データサイエンティスト
  • 正確さと規律で: 決められたルールを正確に遂行し、ミスなく整えるのが得意 → 経理、法務、品質管理
  • 創造と技術で: 自分の手でモノを作り出すことに没頭できる → エンジニア、研究職、クリエイター

6-3. 「Will・Can・Must」の重なりを見つける

就活の定番フレームワークですが、職種選びにおいても有効です。

  1. Will(やりたいこと): どんな仕事内容ならワクワクするか?
  2. Can(できること): 自分の強み、苦なく続けられる得意なことは何か?(例:初対面の人とすぐ仲良くなれる、細かい数字のチェックが得意)
  3. Must(求められること): 企業がその職種に求めている成果は何か?

特に新卒の場合は、「Can(得意なこと)」を軸に職種を選ぶと、入社後に成果が出やすく、自信を持ってキャリアをスタートできます。「やりたいこと(Will)」だけで選ぶと、実務とのギャップに苦しむことがあるため注意が必要です。

6-4. OB・OG訪問で「1日のスケジュール」を聞く

職種のイメージを具体化する最強の方法は、実際にその職種で働いている先輩に話を聞くことです。その際、「やりがいは何ですか?」といった抽象的な質問ではなく、以下のように具体的に聞いてみましょう。

  • 「昨日の出社から退社までの具体的なスケジュールを教えてください」
  • 「仕事の中で一番しんどい、泥臭いと感じる時間は全体の何割くらいですか?」
  • 「その職種で活躍しているエース社員は、どんな性格の人ですか?」

これらの質問に対する答えの中に、ネットや説明会では分からない「職種のリアル」が隠されています。

おわりに

職種選びは、あなたのキャリアの「出発点」を決める重要な決断です。 しかし、新卒で選んだ職種が一生の仕事になるとは限りません。営業からスタートしてマーケティングのプロになる人もいれば、エンジニアから人事へ転身する人もいます。

大切なのは、「今の自分の適性を理解し、仮説を持ってファーストキャリアを選ぶこと」、そして**「選んだ場所で目の前の仕事に全力で取り組み、ポータブルスキルを身につけること」**です。

まずは、食わず嫌いをせずに多様な職種について調べてみてください。意外な職種が、あなたの天職かもしれません。

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アソベンチャー・チーズ編集部。日々の感情ログとAI分析で「隠れた強み」と「価値観」を可視化するキャリアスタジオを運営しています。

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