
グループディスカッション(GD)で、こんな人に出会ったことはないだろうか。
これらは俗に「クラッシャー」と呼ばれる存在だ。
GDは就活の選考で頻繁に行われ、多くの学生が経験する。しかし、クラッシャーへの対処法を知らないまま本番を迎える人が多い。結果、クラッシャーに巻き込まれて自分の評価まで下がってしまう。
本記事では、クラッシャーの6つのタイプを分析し、それぞれの具体的な対処法を解説する。さらに、クラッシャーを逆に活かして高評価を得る戦略まで紹介する。
約2万文字と長いが、GDを控えている人、クラッシャーに悩んだ経験のある人は、ぜひ最後まで読んでほしい。
クラッシャーとは、グループディスカッションにおいて、議論の進行を妨げ、グループ全体のパフォーマンスを低下させる人のこと。
意図的にやっている場合もあれば、無自覚にやっている場合もある。
議論への影響:
評価への影響:
面接官は、クラッシャーの存在を前提として評価している。
面接官が見ているポイント:
困難な状況でどう振る舞うか
チームへの貢献
コミュニケーション能力
つまり、クラッシャーをうまく対処できれば、むしろ高評価のチャンスになる。
クラッシャーにも様々なタイプがある。タイプを見極めることで、適切な対処法が見えてくる。
特徴:
心理:
見分け方:
特徴:
心理:
見分け方:
特徴:
心理:
見分け方:
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見分け方:
特徴:
心理:
見分け方:
戦略:主導権を奪うのではなく、軌道修正する
暴走リーダーに真っ向から対立すると、チーム崩壊のリスクがある。柔らかく軌道修正することを心がける。
使えるフレーズ:
「〇〇さんの意見、参考になります。他の方のご意見も聞いてみませんか?」
「一度、全員の意見を出し合ってから決めてもいいですか?」
「〇〇さん、進行ありがとうございます。ちょっと時間配分を確認してもいいですか?」
NG行動:
戦略:否定を「建設的な意見」に変換させる
否定ばかりする人には、代替案を求めることで建設的な議論に誘導する。
使えるフレーズ:
「なるほど、〇〇という課題があるんですね。それを解決するにはどうすればいいと思いますか?」
「△△さんの視点は大事ですね。具体的にどう改善すればいいでしょう?」
「では、△△さんはどんな案が良いと思いますか?」
NG行動:
戦略:話を要約して、バトンを他に渡す
暴走トーカーの話を途中で止めるのは難しい。話の切れ目を見つけて、要約→転換するのがコツ。
使えるフレーズ:
「〇〇さんのご意見をまとめると、△△ということですね。他の方はどう思いますか?」
「素敵なアイデアですね!一旦整理すると…。□□さんはいかがですか?」
「時間も限られているので、一度全員の意見を聞いてみましょうか」
NG行動:
戦略:発言しやすい質問を投げかける
サイレント型は発言したくないわけではなく、発言するタイミングやきっかけがないだけの場合も多い。
使えるフレーズ:
「□□さんはここまでの議論、どう感じますか?」
「□□さんの得意な分野だと思うんですが、ご意見ありますか?」
「賛成でも反対でも、一言いただけると嬉しいです」
NG行動:
戦略:本題に引き戻す
脱線した話を、否定せずに本題に戻す技術が求められる。
使えるフレーズ:
「面白い視点ですね!それと、元々の〇〇についてはどう思いますか?」
「一旦、今の論点に戻ってもいいですか?△△について決めたいので」
「時間も限られているので、本題の〇〇に集中しませんか?」
NG行動:
戦略:冷静に対処し、議論を本質に戻す
攻撃型への対処は最も難しい。感情的にならず、冷静さを保つことが重要。
使えるフレーズ:
「いろんな意見があるのは自然なことですよね。一旦、お互いの意見を整理しませんか?」
「〇〇さんの意見も△△さんの意見も、それぞれ価値があると思います」
「議論を前に進めるために、共通点を探してみましょう」
NG行動:
クラッシャーの存在は、逆にチャンスでもある。なぜなら、面接官は「困難な状況でどう振る舞うか」を見ているからだ。
クラッシャーがいるからこそ、調整役の価値が際立つ。
やるべきこと:
クラッシャーがいると、チームの雰囲気が悪くなりがち。そこでムードメーカーとして貢献する。
やるべきこと:
クラッシャーによって議論が混乱したとき、構造を整理することで貢献できる。
やるべきこと:
クラッシャーの意見も、部分的に良い点があることが多い。それを拾い上げることで、チームへの貢献と冷静さをアピールできる。
やるべきこと:
クラッシャー対策だけでなく、GDの基本を押さえておくことも重要だ。
| 評価項目 | 具体的な行動 |
|---|---|
| 論理的思考力 | 根拠を持って意見を述べる |
| 協調性 | 他者の意見を聴き、尊重する |
| 主体性 | 積極的に発言し、議論をリードする |
| コミュニケーション能力 | 分かりやすく伝える、質問する |
| 傾聴力 | 他者の話をしっかり聴く |
| 役割 | 立ち回り |
|---|---|
| リーダー | 議論の方向性を示す、時間管理 |
| ファシリテーター | 意見を引き出す、調整する |
| タイムキーパー | 時間を管理し、ペースを調整 |
| 書記 | 意見を記録し、整理する |
| アイデアマン | 新しい視点を提供する |
ポイント:役割を取らなくても高評価は得られる
役割にこだわらず、議論への貢献度で評価される。
PREP法を使う:
| 要素 | 例 |
|---|---|
| Point(結論) | 私は〇〇だと思います |
| Reason(理由) | なぜなら△△だからです |
| Example(具体例) | 例えば□□という事例があります |
| Point(結論) | だから〇〇が良いと考えます |
大学のキャリアセンター、就活イベント、友人同士で、実際にGDを練習することが最も効果的。
練習で意識すること:
GDのテーマには傾向がある。以下のようなテーマを練習しておこう。
課題解決型:
選択型:
自由討論型:
多くのGDは20〜30分で行われる。時間配分を意識しよう。
例:30分のGD
| 時間 | やること |
|---|---|
| 0〜5分 | 役割決め、ゴール確認、前提条件の確認 |
| 5〜20分 | アイデア出し、議論 |
| 20〜25分 | 意見の整理、優先順位づけ |
| 25〜30分 | 結論のまとめ、発表準備 |
自分がクラッシャーになっていないか、チェックしてみよう。
【暴走リーダー型】
□ 開始直後にリーダーを宣言しがち
□ 他の人の意見を聞かずに話を進めがち
□ 「時間がないから」と強引にまとめがち
【否定マシーン型】
□ 「でも」「それは違う」が口癖
□ 代替案なしに否定しがち
□ 批判ばかりで賛成しない
【暴走トーカー型】
□ 1回の発言が1分以上続く
□ 話していないと不安
□ 他の人が話し始めても遮ってしまう
【サイレント型】
□ 発言するタイミングが分からない
□ 「同じ意見です」で終わらせがち
□ 目を合わせるのが苦手
【脱線メーカー型】
□ 「ちょっと話それるんですけど」がよく出る
□ 具体例に深入りしすぎる
□ 本題を忘れがち
【攻撃型】
□ 反論されるとイライラする
□ 感情的な発言をしてしまう
□ 議論を「勝ち負け」と捉えている
改善方法:
暴走リーダー型→ まず聴く。「私がリーダーをやります」ではなく「どうしますか?」と聞く
否定マシーン型→ 否定する前に「いいですね」と肯定を入れる。代替案をセットで出す
暴走トーカー型→ 発言は30秒以内を意識。結論→理由の順で話す
サイレント型→ 最初の5分で1回は発言する。小さくても意見を言う
脱線メーカー型→ 発言前に「これは本題に関係あるか」と自問する
攻撃型→ 深呼吸してから発言。「〇〇という考えもありますね」と受け止める練習
状況: Aさんが開始直後に「リーダーやります」と宣言。自分の意見ばかり押し通し、他のメンバーの意見を聞かない。
対処法:
あなた:「Aさん、進行ありがとうございます。一度、全員から意見を聞いてみませんか?まだ発言していない方もいるので」
あなた:「Aさんの意見も参考になります。他の視点も取り入れたいので、Bさんはどう思いますか?」
ポイント:
状況: Cさんが他のメンバーの意見に対して「それは現実的じゃない」「それは難しい」と否定ばかり。議論が進まない。
対処法:
あなた:「Cさん、課題を指摘してくれてありがとうございます。その課題を解決するには、どんな方法が考えられますか?」
あなた:「Cさんの視点は大事ですね。では、Cさんが良いと思う案はありますか?」
ポイント:
状況: Dさんが関連するが本質的ではない話題に脱線。他のメンバーもついていき、本題を忘れている。
対処法:
あなた:「面白い視点ですね!それは後で深掘りするとして、一旦、元々のテーマに戻ってもいいですか?残り時間が〇分なので」
あなた:「今の話も大事ですが、本題の結論を出すために、〇〇について決めませんか?」
ポイント:
GDが終わった後に振り返りをすることで、次回に活かせる。
【日付】
【テーマ】
【メンバー構成】
【自分の発言回数・内容】
-
【うまくいったこと】
-
【うまくいかなかったこと】
-
【クラッシャーの有無とタイプ】
-
【クラッシャーへの対処】
-
【次回に活かすこと】
-
練習会であれば、他のメンバーや観察者からフィードバックをもらおう。
聞くべきこと:
クラッシャーは6タイプ:暴走リーダー、否定マシーン、暴走トーカー、サイレント、脱線メーカー、攻撃型
タイプ別に対処法が異なる:適切なフレーズと戦略を使い分ける
クラッシャーは逆にチャンス:冷静に対処すれば高評価を得られる
自分がクラッシャーにならないよう注意:チェックリストで自己確認
練習あるのみ:GD練習会に参加し、実践経験を積む
【準備】
□ よくあるテーマを練習した
□ 時間配分を意識している
□ クラッシャー対処のフレーズを覚えた
【本番】
□ 最初の5分で1回は発言する
□ 他のメンバーの発言を聴く
□ クラッシャーがいても冷静に対処
□ 議論への貢献を意識する
□ 結論を出すことにコミットする
【振り返り】
□ 振り返りシートを記入
□ 次回に活かすポイントを整理
GDでクラッシャーに出会うことは珍しくない。しかし、適切に対処できれば、それは高評価のチャンスになる。
本記事で紹介した対処法を身につけ、どんな状況でも冷静に振る舞えるようになろう。
あなたのGDが成功することを願っている。
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