
「面接官の方の目を見て話せました!」 「志望動機、噛まずに言えました!」
手応え十分で挑んだのに、なぜか不合格。 その原因は、あなたが気づいていない「無意識の癖」や「マナー違反」にあるかもしれません。
人間は、相手を判断する時、最初の数秒(第一印象)でレッテルを貼ります(初頭効果)。 もし、入室の瞬間に「だらしないな」と思われたら、その後の30分間の立派な志望動機は、「だらしない子が頑張って暗記してきたセリフ」として処理されます。 逆に、完璧なマナーで入室すれば、「礼儀正しい子が話す志望動機」として、3割増しで評価されます。
この記事では、面接会場の建物に入ってから、帰り道まで、一分一秒の動きを台本(ト書き)形式で解説します。 これを読んで、自宅で一人リハーサルをしてください。身体が勝手に動くようになるまで。
面接会場の最寄駅に着いたら、戦いは始まっています。 トイレに行き、鏡を見てチェック。
建物の自動ドアをくぐる前に、コートを脱ぎます。ここはまだ屋外です。 脱いだコートは裏返しにして(汚れを落とさない配慮)、綺麗に畳んで片腕にかけます。 マフラーや手袋も全てバッグにしまってから、建物に入ります。
受付の人や警備員さんも、企業の仲間です。「あの子、挨拶なかったよ」と人事にチクリが入ることもあります。 笑顔で「本日〇〇時から面接のお時間を頂いております、〇〇大学の〇〇と申します」とハキハキ伝えます。
スマホをいじってはいけません。 猫背で座ってはいけません。 背筋を伸ばし、配布された資料を読むか、自分のノートを見直して待ちます。 足を組むのは論外です。
係の人についてドアの前へ。 大きく深呼吸を一回。
日本でのプロトコルは**「3回」**です(コンコントン)。 ※2回はトイレのノック(空室確認)とされています。4回は欧米流です。日本企業なら3回が無難。 中から「どうぞ」という声が聞こえてからドアを開けます。聞こえなかったらもう一度強めにノック。
ドアを開け、身体を中に入れつつ、ドアの方に向き直って静かに閉めます(後ろ手で閉めるのはNG!)。 面接官の方に向き直り、**「失礼いたします!」**とお辞儀(30度)。 この第一声の大きさと笑顔で勝負が決まります。お通夜みたいな顔で入らないこと。
スタスタと歩き、椅子の左側(または下座側)に立ちます。 「大学名と名前をお願いします」と言われたら、 「〇〇大学から参りました、〇〇と申します。本日はよろしくお願いいたします!」と元気よく言い、深々とお辞儀(45度)。
「どうぞおかけください」と言われてから座ります。 **「失礼いたします」**と言って、浅めに座ります。 背もたれには寄りかかりません(拳一つ分空ける)。 カバンは足元の床(椅子の横)に置きます。
男性は軽く握って太腿の上。 女性は手を重ねて太腿の上。 手遊びをしないこと。
面接官の目、またはネクタイの結び目あたりを見ます。 複数面接官がいる場合は、質問してきた人を見つつ、話す時は他の面接官にも視線を配る(ワイパー視線)と完璧です。
基本的に面接で名刺交換はしません。 もし面接官が名刺を差し出してきたら、「頂戴いたします」と受け取りますが、自分の名刺(持っていても)は出さなくてOKです。「学生ですので名刺は持ち合わせておりません」で大丈夫。 受け取った名刺は、机の左側に置きます(名刺入れがなくても丁寧に置けばOK)。
「本日の面接は以上です」 と言われて、気を抜いてはいけません。
「本日はお忙しい中、貴重なお時間を頂きありがとうございました!」 と座ったままお辞儀。
立ち上がり、椅子の横でもう一度「失礼いたします」と軽くお辞儀。 カバンを持ってドアへ向かいます。
ドアの前で振り返り、面接官全員の顔を見て、 「失礼いたします!」 と最高のお辞儀をしてから、ドアを開けて出ます。 この「去り際の背中」が見られています。
ドアを閉まる瞬間まで気を抜かない。 「ガチャン」と音がするまで、静かに閉めます。
エレベーターが閉まるまで、お辞儀をし続けるのが理想です(面接官が見送ってくれる場合)。 一人で乗っても、監視カメラがあるかもしれません。ため息をついたり、ネクタイを緩めたりしない。
エントランスを出るまではコートを着ません。 「寒い!」と思っても、敷地を出るまでは我慢です。
駅までの道で、誰かに電話したり、友人と合流して「マジ圧迫面接だったわ〜」と大声で愚痴るのは絶対にやめましょう。 面接官が後ろを歩いているかもしれませんし、社員が近くでランチをしているかもしれません。 **「駅の改札を通るまでが面接」**です。
「こんなに細かいこと、やってられないよ」 そう思うかもしれません。 しかし、これは武道や茶道と同じ「型(カタ)」です。 型を身につけてしまえば、無意識にできるようになります。
無意識にできれば、脳のリソースを「話す内容」だけに集中させることができます。 マナーに自信がないと、面接中も「あれ、これで合ってるかな?」と不安になり、パフォーマンスが落ちます。
型を守ることは、相手への敬意であると同時に、自分自身の心を守る鎧でもあります。 美しい所作は、あなたを何倍も優秀に見せてくれる魔法です。 ぜひ、鏡の前で練習してみてください。
「自分の所作が正しいか不安…」
CheeseのAI面接シミュレーターなら、カメラを通してあなたの入室〜退室のマナーを採点してくれます。
SHARE THIS ARTICLE