
「最終面接まで行けば、あとは意思確認だけでしょ?」 「役員相手だから、失礼がないように大人しくしていよう」
もしあなたがそう思っているなら、危険信号です。 多くの企業において、最終面接(役員面接)の通過率は50%程度と言われています。つまり、ここまで勝ち残った学生の2人に1人は、ここで涙を飲むのです。
役員や社長は、現場の社員とは全く違う「視点」であなたを見ています。現場ウケが良かったアピールをそのまま繰り返しても、役員には響きません。むしろ「視座が低い」と判断されてしまうこともあります。
この記事では、役員・社長クラスが何を考え、どこを見ているのかという**「経営者視点」**を解剖し、最終面接を確実に突破するための戦略を伝授します。
この記事でわかること:
あと一歩で内定です。悔いを残さないよう、万全の対策で挑みましょう。
「落とすための面接」から「採用するための面接」へ。 一次・二次面接がスキルや適性のチェック(足切り)だとすれば、役員面接は**「未来への投資判断」**です。
役員は、「あなたに生涯賃金(数億円)を投資する価値があるか?」というシビアな目でジャッジしています。単に「優秀だから」「いい子だから」だけでは内定は出ません。「会社の未来を託せるか」「一緒にリスクを背負ってくれるか」という、より深いレベルでのマッチングが見られています。
役員が見ているポイントは、現場社員とは明確に異なります。
| 視点 | 現場社員(一次・二次) | 役員・社長(最終) |
|---|---|---|
| 時間軸 | 直近1〜3年で使えるか | 5年、10年後の幹部候補か |
| 重視点 | スキル、現場への適応力 | ビジョンへの共感、マインド |
| 評価基準 | 仕事ができそうか | 会社が好きか、理念に合うか |
スキルは教育で伸ばせますが、価値観は変えられません。会社の理念や方向性と、あなたの人生の目的が重なっているか。ここがズレていると、どんなに優秀でも不合格になります。
「今できること」よりも「将来どうなりたいか」を重視します。高い志を持ち、困難に直面しても逃げずに成長し続けられる「GRIT(やり抜く力)」が見られています。
あなたが組織に入ることで、既存社員に良い刺激を与えられるか。「新しい風」を吹かせてくれる存在かどうかも期待されています。
役員面接では、本質を突く鋭い質問が飛び交います。
【解説】 最大の難関です。「迷っています」は命取り。嘘をつくのは推奨しませんが、最終まで来たなら「行きたい」気持ちはあるはず。その熱意を最大限に伝えましょう。
【回答例】
「はい、第一志望です。御社の〇〇というビジョンに強く共感しており、私の強みである〇〇を最も活かせる環境だと確信しているからです。もし内定をいただければ、就職活動を終了し、入社に向けて準備を進めます。」
【解説】 「役職(部長になりたい)」ではなく、「役割(どんな価値を提供していたいか)」を語りましょう。会社の成長と自分の成長がリンクしていることが重要です。
【回答例】
「10年後は、御社の新規事業開発の責任者として、社会課題である〇〇を解決するプロジェクトをリードしていたいです。そのために、まずは現場で顧客理解を深め〜(中略)〜というステップで成長していきたいと考えています。」
【解説】 業界研究の深さが問われます。表面的な違いではなく、理念や戦略レベルでの違いを語りましょう。
【回答例】
「競合のA社は〇〇に強みを持っていますが、御社は〇〇という独自の哲学を持ち、顧客との長期的な信頼関係を重視されている点に決定的な違いがあると感じています。私はその『顧客に寄り添う姿勢』に深く共感いたしました。」
役員面接では、言葉の端々から出る「覚悟」が見られています。
最後の逆質問は、最大の自己アピールタイムです。「経営者だからこそ答えられる質問」を用意しましょう。
A. 正直に答えてOKですが、「御社が第一志望です」と付け加えるのを忘れずに。他社も受けていることは「市場価値がある」という証明にもなります。
A. 3〜5個です。話の流れで答えが出てしまうこともあるので、多めに用意しておきましょう。
A. 送るべきです。役員本人は見ないかもしれませんが、人事を通して「丁寧な学生だ」という印象が伝わる可能性があります。当日のうちに送りましょう。
役員面接は、あなたがその会社で活躍する未来を、経営者と共有する場です。
ここまで来たあなたなら、実力は十分です。あとは熱意と覚悟をぶつけるだけ。自信を持って、最後の扉を開いてください!
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