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【2026年版】売り手市場を味方につける就活戦略|内定を勝ち取る5つの秘訣

2026年1月10日
Cheese Editorial Team
11分で読めます
【2026年版】売り手市場を味方につける就活戦略|内定を勝ち取る5つの秘訣

はじめに:26卒は「超売り手市場」|でも油断できない理由

「26卒は超売り手市場だから、就活は楽勝でしょ?」

確かに、数字だけを見ればその通りです。2026年卒の大卒求人倍率は1.66倍。これは、学生1人あたり1.66社の求人があるという意味です。企業の採用意欲は高く、多くの企業が「人が採れない」と嘆いています。

しかし、「売り手市場=誰でも簡単に内定が取れる」ではありません

実は、売り手市場には3つの落とし穴があります。

  1. 人気企業は依然として狭き門
  2. 「どこでもいい」で入社すると早期離職のリスク
  3. 売り手市場に甘えて準備不足になる学生が続出

つまり、売り手市場だからこそ**「戦略的に動く学生」と「なんとなく動く学生」の差が開く**のです。

この記事では、26卒の採用市場のリアルなデータを分析し、売り手市場を味方につけて「納得内定」を勝ち取るための5つの戦略を解説します。


第1章:2026年卒採用市場の数字を読み解く

1-1. 大卒求人倍率1.66倍の意味

まず、26卒の採用市場を数字で確認しましょう。

項目 26卒 25卒(前年) 増減
大卒求人倍率 1.66倍 1.75倍 ▲0.09pt
求人総数 76.5万人 79.7万人 ▲4.1%
民間企業就職希望者数 46.1万人 45.5万人 +1.3%

求人倍率は前年から微減していますが、依然として1.5倍を超える高水準を維持しています。これはコロナ禍からの回復傾向が続いていることを示しています。

1-2. 企業規模別の求人倍率|中小企業の採用難が深刻

全体の求人倍率だけを見ると「楽勝」に見えますが、企業規模別に見ると景色が一変します

企業規模 求人倍率 前年比
従業員300人未満 8.98倍 +2.48pt
300〜999人 1.60倍 ▲0.27pt
1000〜4999人 1.14倍 ▲0.07pt
5000人以上 0.34倍 ±0.00pt

このデータが意味することは非常に重要です。

中小企業(300人未満)では求人倍率が約9倍。つまり、学生1人に対して9社が「うちに来てほしい」と手を挙げている状態です。人材獲得競争は熾烈を極めています。

一方、大企業(5000人以上)では求人倍率が0.34倍。学生3人に対して1社しか求人がありません。つまり、大企業は依然として狭き門なのです。

1-3. 企業の採用見通し|78%が「厳しい」と回答

企業側の意識調査も見てみましょう。

26卒の採用見通しについて

回答 割合
非常に厳しくなる 28.3%
多少厳しくなる 49.8%
変わらない 18.2%
やや楽になる 3.1%
楽になる 0.6%

実に78.1%の企業が「厳しくなる」と回答しています。企業は強い危機感を持って採用活動に臨んでいます。

1-4. 採用充足率の低下|70%しか採用目標を達成できていない

さらに深刻なのが採用充足率の低下です。

25卒採用において、内定式前(9〜10月)までに採用計画を充足できた企業は**70.0%**にとどまり、3年連続で減少。過去最低水準を記録しました。

また、「量・質ともに満足」と回答した企業はわずか22.5%。多くの企業が採用目標の達成に苦慮しています。


第2章:売り手市場に潜む3つの落とし穴

数字だけを見れば「学生に有利」な市場に見えますが、実は売り手市場だからこその落とし穴があります。

落とし穴1:人気企業は相変わらず激戦

売り手市場であっても、人気企業の倍率は高いままです。

大企業(5000人以上)の求人倍率は0.34倍。これは、3人に1人しか内定を取れない計算です。さらに、その中でも「人気企業」に応募が集中するため、実際の競争率はさらに高くなります。

人気企業ランキング(26卒・文系)

  1. ニトリ
  2. 伊藤忠商事
  3. 東京海上日動火災保険
  4. 三菱商事
  5. 損害保険ジャパン

人気企業ランキング(26卒・理系)

  1. ソニーグループ
  2. 味の素
  3. トヨタ自動車
  4. NTTデータ
  5. 任天堂

これらの企業は、売り手市場であろうと関係なく厳しい選考を勝ち抜く必要があります。

落とし穴2:「どこでもいい」が招く早期離職

売り手市場では、**「とりあえず内定をもらえればいい」**という意識に陥りやすくなります。

しかし、自分に合わない会社に入社してしまうと、早期離職のリスクが高まります

新卒3年以内の離職率は約30%。この数字は長年変わっていません。売り手市場でも、ミスマッチによる離職は減っていないのです。

落とし穴3:準備不足で面接に臨む学生が増加

「売り手市場だから大丈夫」という油断が、準備不足につながります。

実際、採用担当者からは以下のような声が上がっています。

「志望動機が薄い学生が増えた。うちでなくても良さそうに見える。」 「売り手市場を知っているからか、準備が足りない学生が目立つ。」

売り手市場だからこそ、しっかり準備した学生との差が際立つのです。


第3章:売り手市場を味方につける5つの戦略

では、売り手市場を味方につけて納得内定を勝ち取るにはどうすればいいのでしょうか。ここからは、5つの戦略を解説します。

戦略1:「軸」を明確にして企業を選ぶ

売り手市場では選択肢が多いからこそ、「自分の軸」を持つことが重要です。

軸の作り方

以下の3つの観点から、自分の軸を言語化しましょう。

観点 問いかけ
やりたいこと どんな仕事に興味があるか?何をしている時にワクワクするか?
なりたい姿 5年後、10年後にどんな人材になっていたいか?
譲れない条件 勤務地、給与、働き方で絶対に譲れないものは何か?

軸の例

  • 「顧客と直接向き合い、課題解決に貢献できる仕事」
  • 「若手から裁量を持って働ける環境」
  • 「地元で長く働けること」

軸が明確になれば、**「この企業は自分の軸に合っているか」**という視点で企業を選べます。

戦略2:人気企業は「選考対策」に全力を注ぐ

人気企業を目指すなら、売り手市場だからといって油断してはいけません

対策のポイント

  1. ES(エントリーシート)

    • 「なぜこの企業か」を具体的に
    • 自分だけのエピソードを入れる
    • 複数人に添削してもらう
  2. Webテスト

    • 最低でも問題集を2周
    • 本番形式で時間を計って練習
    • 苦手分野を重点対策
  3. 面接

    • 想定質問への回答を準備
    • 模擬面接で練習(キャリアセンター、友人)
    • 逆質問は3つ以上用意
  4. グループディスカッション

    • 複数の役割を経験しておく
    • 「発言の質 × 頻度」を意識
    • 他者の意見を否定しない

戦略3:中小企業・ベンチャーを「戦略的に」受ける

求人倍率8.98倍の中小企業は、**ある意味で「ブルーオーシャン」**です。

ただし、「どこでもいい」で受けるのではなく、戦略的に選びましょう

優良中小企業の見極めポイント

チェック項目 確認方法
財務の健全性 売上・利益の推移、自己資本比率
離職率 口コミサイト、OB・OG訪問
業界でのポジション ニッチトップか、成長市場か
働き方 残業時間、有給取得率
社風 インターンシップ、会社見学

中小企業のメリット

  • 若手から裁量が大きい
  • 経営層との距離が近い
  • 幅広い業務を経験できる

大企業にはないメリットを理解した上で選べば、納得のいくキャリアを築けます

戦略4:「ネタバレ就活」で企業のリアルを知る

26卒のZ世代は、「失敗したくない」という意識が非常に強い傾向にあります。

そのため、**入社前に企業の「リアル」を徹底的に調べる「ネタバレ就活」**が活発化しています。

ネタバレ就活の手段

手段 得られる情報
インターンシップ参加 仕事内容、社風、社員の雰囲気
OB・OG訪問 働き方のリアル、本音ベースの話
口コミサイト 退職者の声、年収情報
SNS 社員の日常、企業文化
IR情報・ニュース 業績、経営方針、将来性

気をつけるべきこと

  • 口コミサイトは退職者の意見が多いため、ネガティブに偏りがち
  • 複数の情報源を照らし合わせて判断する
  • 最終的には自分の目で確かめるのが一番

戦略5:内定後も「入社先選び」に妥協しない

売り手市場では、複数内定を獲得する学生が増えています

その場合、「どの企業に入社するか」を慎重に決めることが大切です。

内定後にすべきこと

  1. 内定者懇親会に参加する

    • 同期になる学生の雰囲気を確認
    • 社員との関係性をイメージ
  2. 社員との座談会を依頼する

    • 希望部署の社員に会わせてもらう
    • 入社後のキャリアパスを確認
  3. 労働条件を確認する

    • 給与、勤務地、配属先
    • 「配属ガチャ」を避けるための確認
  4. 家族や信頼できる人に相談する

    • 第三者の視点でアドバイスをもらう

第4章:売り手市場時代の企業の動きを知る

売り手市場では、企業も必死に学生を獲得しようとしています。企業の動きを知ることで、就活を有利に進められます。

4-1. 初任給の引き上げ

人材獲得競争の激化により、初任給の引き上げが加速しています。

項目 割合
初任給を引き上げた企業 88.8%
3年連続で引き上げた企業 3割超

初任給30万円超えの企業も増加しています。給与水準は企業選びの重要な要素の一つです。

4-2. 選考の早期化

企業は優秀な学生を早く囲い込むため、選考を前倒ししています。

時期 対面面接を開始した企業の割合(26卒見込み)
卒業年次前年2月まで 51.2%
3月 25.3%
6月以降 23.5%

半数以上の企業が2月までに選考を開始する見込みです。早く動き始めることが重要です。

4-3. インターンシップの活用

インターンシップは学生との接点を持つ最重要施策となっています。

項目 割合
インターンシップ実施率 61.9%(過去最高)

インターンシップ参加が早期選考につながるケースが増えているため、参加必須と考えるべきです。

4-4. 内定者フォローの強化

内定辞退を防ぐため、内定後のフォローを強化する企業が増えています。

効果的な内定者フォロー施策(企業調査)

  1. 内定者懇親会
  2. 社員との座談会
  3. 内定者研修
  4. 定期的な情報発信
  5. メンター制度

これらの施策は、入社後のイメージを持たせ、不安を解消することが目的です。学生としては、これらの機会を積極的に活用しましょう。


第5章:内定後の意思決定|納得内定を勝ち取るために

複数内定を獲得した場合、最終的にどの企業に入社するかを決断する必要があります。

5-1. 意思決定のフレームワーク

以下の観点から、各企業を比較しましょう。

観点 チェック項目
仕事内容 やりたいことができるか、成長できるか
働き方 勤務地、残業、リモートワークの可否
待遇 給与、福利厚生、昇給・昇進の仕組み
社風・人 一緒に働きたいと思える人がいるか
将来性 業界・企業の成長性、自分のキャリアパス

5-2. 迷った時の判断基準

それでも迷う場合は、以下を試してみてください。

  1. 「10年後の自分」をイメージする

    • その企業で働いた場合、どんな人材になっていそうか?
  2. 「入社初日」をイメージする

    • ワクワクするか、それとも不安が勝つか?
  3. 信頼できる人に相談する

    • 家族、先輩、キャリアセンターの意見を聞く

5-3. 内定辞退のマナー

入社しないと決めた企業には、誠実に内定辞退の連絡をしましょう。

内定辞退の連絡方法

  • 電話で連絡するのが基本(メールのみはNG)
  • 感謝の気持ちを伝える
  • 辞退理由は簡潔に(他社に決めた、など)
  • 引き留められても意志を曲げない

第6章:26卒就活の心構え|売り手市場でも「本気」で

最後に、26卒就活に臨むにあたっての心構えをお伝えします。

心構え1:売り手市場を「言い訳」にしない

「売り手市場だから大丈夫」と油断すると、準備不足で痛い目を見ます。本気で準備した学生との差は、売り手市場でも開きます

心構え2:「内定をもらうこと」がゴールではない

内定はスタートラインです。「この会社で働きたい」と心から思える企業に入社することが真のゴールです。

心構え3:自分の「市場価値」を高める意識を持つ

売り手市場はいつまでも続きません。不景気になれば、一瞬で買い手市場に転じます。どんな市場環境でも選ばれる人材になることを意識しましょう。

心構え4:就活を「楽しむ」

就活は大変ですが、様々な企業や社会人と出会える貴重な機会でもあります。辛いことばかりに目を向けず、新しい発見や出会いを楽しむ姿勢も大切です。


まとめ:売り手市場を味方につける5つの戦略

本記事では、26卒の採用市場を分析し、売り手市場を味方につける戦略を解説しました。

26卒採用市場の現実

項目 データ
大卒求人倍率 1.66倍
中小企業(300人未満)の倍率 8.98倍
大企業(5000人以上)の倍率 0.34倍
採用が「厳しくなる」と回答した企業 78.1%

5つの戦略まとめ

  1. 「軸」を明確にして企業を選ぶ
  2. 人気企業は「選考対策」に全力を注ぐ
  3. 中小企業・ベンチャーを「戦略的に」受ける
  4. 「ネタバレ就活」で企業のリアルを知る
  5. 内定後も「入社先選び」に妥協しない

売り手市場は確かにチャンスです。しかし、そのチャンスを活かせるかどうかは、あなた次第です。

この記事を参考に、売り手市場を味方につけ、納得のいく内定を勝ち取ってください。


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アソベンチャー・チーズ編集部。日々の感情ログとAI分析で「隠れた強み」と「価値観」を可視化するキャリアスタジオを運営しています。

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