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【26卒】生成AIが変えるエントリーシート戦略|選考を突破する新時代の書き方

2026年1月10日
Cheese Editorial Team
11分で読めます
【26卒】生成AIが変えるエントリーシート戦略|選考を突破する新時代の書き方

はじめに:エントリーシート選考のパラダイムシフト

「ChatGPTで書いたESってバレますか?」

2026年の就活において、これは最も多く聞かれる質問の一つです。

結論から言えば、**「下手な使い方はバレる。しかし、上手に使えば武器になる」**というのが答えです。

最新の調査によると、25卒学生の半数以上がES作成で生成AIを利用した経験があります。26卒ではこの数字がさらに上昇していることは間違いありません。

一方、企業側もこの変化に対応を始めています。ロート製薬のようにES選考を完全廃止する企業、生成AI活用を公式にOKとする企業など、選考プロセスのパラダイムシフトが起きています。

この記事では、生成AI時代のエントリーシート戦略を徹底解説します。AIの活用法から、企業が本当に評価しているポイント、そして「人間らしさ」の出し方まで、新時代の選考突破術をお伝えします。


第1章:エントリーシート選考の「今」を理解する

1-1. 生成AIによるESの均質化

ChatGPTをはじめとする生成AIの普及により、**応募書類の均質化(コモディティ化)**が急速に進んでいます。

生成AIを使えば、誰でも「それらしい」志望動機やガクチカを作成できるようになりました。その結果、以下の問題が発生しています。

ES選考が直面する3つの課題

課題 詳細
候補者の均質化 提出されるESが「優等生的な回答」ばかりになり、個性や思考力の差が見えにくい
「AI vs AI」の非効率 学生がAIで作成したESを、企業側もAIで処理する構図が発生
面接での「実力乖離」 AIに依存したESで通過した学生が、面接で「自分の言葉で話せない」ケースが頻発

実際に、採用担当者からは以下のような声が上がっています。

「最近のESは、どれも似たような文章が並んでいます。『多角的な視点から』『主体的に取り組み』といったAI特有の言い回しを見ると、読む気が失せますね。」(IT企業 人事マネージャー)

「ESは完璧なのに、面接では全く深掘りに答えられない学生が増えました。『それ、本当にあなたの経験?』と聞きたくなることも。」(総合商社 採用担当)

1-2. 企業の新たな対応策

この変化に対応するため、先進企業は**「脱・文章偏重」**を掲げ、新たな選考手法へシフトしています。

対応策A:ES選考の廃止

ロート製薬の「Entry Meet採用」

ロート製薬は、ES選考を完全に廃止し、選考の第一ステップを**「人事担当者との15分間の対話」**に変更しました。

  • 文章力ではなく、人柄や熱量を初期段階から評価
  • 学生の負担軽減(ES執筆の時間が不要)
  • ミスマッチの早期発見

対応策B:動画選考の導入

30秒〜1分程度の自己PR動画を提出させ、話し方や雰囲気といった非言語情報を評価に組み込む動きが拡大しています。

  • 文章では伝わらない「人となり」がわかる
  • 生成AIでは作成できない(本人が話す必要がある)
  • コミュニケーション能力の評価にも有効

対応策C:ワークサンプルテストの導入

**「当社の新サービスの改善案を提示せよ(AI使用可)」**といった実践的な課題を課し、AIを活用して質の高いアウトプットを生み出す能力を評価する企業も増えています。

  • 「AIを使えるか」ではなく「AIを使いこなせるか」を評価
  • 実務能力に近い評価が可能
  • 入社後のパフォーマンス予測精度が高い

1-3. 企業のAI容認度はどの程度か

では、企業は学生の生成AI活用をどう見ているのでしょうか。

企業の回答 割合
問題ない・積極的に活用すべき 約7割
ケースバイケース 約2割
好ましくない 約1割

約7割の企業が生成AI活用に対して容認姿勢を示しています。

ただし、これは**「丸投げOK」という意味ではありません**。企業が評価しているのは以下の点です。

  • AIをツールとして使いこなす能力
  • AIが出力した内容を批判的に検証する力
  • 最終的に自分の言葉で説明できること

第2章:生成AIでESが「バレる」パターン

生成AIを使ったESが「バレる」のは、どのようなケースでしょうか。ここでは、採用担当者が見抜くポイントを解説します。

2-1. AI特有の「言い回し」

以下のような表現は、AIが生成しがちな「テンプレート表現」です。

バレやすい表現の例

NG表現 理由
「多角的な視点から」 抽象的すぎて具体性がない
「主体的に取り組み」 誰でも言える当たり障りのない表現
「〜を通じて貢献したいと考えます」 締めの定型文として多用されすぎ
「この経験から〇〇を学びました」 学びの言語化が表面的
「御社の理念に共感し」 具体的な共感ポイントが不明

これらの表現は、**「誰が書いても同じ文章」**になりがちです。採用担当者は数百〜数千のESを読むため、テンプレート表現はすぐに見抜きます。

2-2. 具体性の欠如

AIは**「一般論」は得意ですが、「あなただけの具体的な体験」は書けません**。

バレやすいESの特徴

  • 固有名詞がない:店名、先輩の名前、具体的な数字がない
  • 感情の動きがない:「嬉しかった」「悔しかった」といった生の感情表現がない
  • 失敗談がない:全てがうまくいく「完璧すぎるストーリー」
  • 因果関係が曖昧:「なぜそう思ったのか」の説明が浅い

2-3. 面接での「実力乖離」

ESで通過しても、面接で化けの皮が剥がれるケースが増えています。

面接で詰まる典型パターン

  • 「この経験について、もう少し詳しく教えてください」→ 沈黙
  • 「なぜそう思ったんですか?」→ ESの文章を繰り返すだけ
  • 「他の選択肢はなかったんですか?」→ 想定外の質問に対応できない

AIに頼りすぎると、自分の経験を自分の言葉で語れなくなります。これは致命的です。


第3章:生成AIを「武器」にするES作成術

では、生成AIをどう活用すれば「武器」になるのでしょうか。ここでは、実践的なES作成術を解説します。

3-1. AIの正しい使い方|「書く」ではなく「考える」パートナー

大前提として、AIに「書かせる」のではなく、AIと「一緒に考える」姿勢が重要です。

ステップ1:自分の体験を棚卸しする

まず、AIを使う前に自分の原体験をリストアップしましょう。

  • 学生時代に頑張ったこと(サークル、バイト、研究、留学…)
  • 困難を乗り越えた経験
  • 価値観が変わったきっかけ
  • 他人から褒められたこと

ステップ2:AIを「壁打ち相手」にして深掘りする

体験をリストアップしたら、AIに深掘りしてもらいます。

プロンプト例

あなたは就活のプロのキャリアアドバイザーです。
私はXX大学3年生で、就活のエントリーシートを書いています。

以下の経験について、深掘りの質問をしてください。
「飲食店のアルバイトで、売上を20%向上させた経験」

・なぜその行動を取ったのか
・具体的に何をしたのか
・他にどんな選択肢があったのか
・何が一番難しかったのか
・この経験から何を学んだのか

上記の観点から、5つの質問をしてください。

AIからの質問に答えていくことで、**自分でも気づかなかった「強み」や「動機」**が見えてきます。

ステップ3:構成案を作ってもらう

深掘りが完了したら、構成案を作成してもらいます。

プロンプト例

以下の内容を、STAR法(Situation, Task, Action, Result)で構成してください。
文字数は400字です。

【経験】
・飲食店のアルバイトで売上を20%向上
・具体的には、SNSでの発信を提案・実行
・最初は店長に反対されたが、データを示して説得
・結果、インスタ経由の来店が月50件に

【アピールしたい強み】
・課題発見力
・周囲を巻き込む力

ステップ4:自分の言葉で書き直す

ここが最も重要です。 AIが出力した文章を、そのまま使ってはいけません。

  • 自分の言葉で書き直す
  • 固有名詞(店名、人名、地名)を入れる
  • 感情表現(嬉しかった、悔しかった)を入れる
  • 失敗談やつまずきを入れる

3-2. モデルの使い分け

目的によって、使うAIモデルを使い分けると効果的です。

目的 おすすめモデル 理由
論理構成を作る ChatGPT (GPT-4o) 論理的な構成が得意
自然な日本語で書く Claude 3.5 Sonnet 日本語の文章力が高い
企業情報を調べる Gemini / Perplexity Web検索と連動
ESを管理する Notion AI データベース化が可能

3-3. 「人間らしさ」を出すチェックリスト

ESの最終チェックとして、以下を確認しましょう。

人間らしさチェックリスト

  • 固有名詞が3つ以上入っているか?
  • 感情を表す言葉が入っているか?
  • 失敗談や困難が含まれているか?
  • 「なぜ」の理由が自分の言葉で説明されているか?
  • 面接で深掘りされても答えられる内容か?

第4章:ES選考を廃止する企業の動向

生成AIの普及を受けて、ES選考そのものを廃止・見直す企業が増えています。

4-1. ES廃止企業の狙い

ES選考を廃止する企業の狙いは、主に以下の3点です。

狙い 詳細
採用ブランディング 「ES不要」「AI活用OK」は、変化に対応できる企業イメージを構築
候補者体験(CX)の向上 ES執筆の負担軽減で、学生からの評価が上がる
ミスマッチの低減 対話や実務テストで、入社後のパフォーマンスに近い評価が可能

4-2. 新たな選考手法

ES廃止企業は、代わりに以下の選考手法を採用しています。

対話選考(Entry Meet)

  • 15〜30分の対話で人柄・熱量を評価
  • ESの代わりに「自己紹介シート」を提出する場合も
  • 学生の負担が軽く、エントリー数が増加

動画選考

  • 30秒〜1分の自己PR動画
  • 話し方、表情、雰囲気を評価
  • 生成AIでは代替できない非言語情報

ワークサンプルテスト

  • 実務に近い課題を提示
  • 「AI使用可」とすることで、AIを使いこなす力を評価
  • 入社後のパフォーマンス予測精度が高い

4-3. 学生としての対策

ES廃止企業に応募する場合も、準備は必要です。

  • 対話選考対策:「1分で自己紹介」「志望動機を30秒で」など、簡潔に話す練習
  • 動画選考対策:照明、背景、話し方のチェック
  • ワークサンプル対策:論理的思考力、プレゼン力の強化

第5章:学生の生成AI利用実態と失敗例

5-1. 利用実態

25卒学生を対象とした調査では、以下の結果が出ています。

項目 割合
就活で生成AIを使用した 34.5%
前年からの増加 +20pt

今後、この数字はさらに上昇することが予想されます。

5-2. 生成AI利用の失敗例

生成AIに頼りすぎた結果、就活で失敗したケースも報告されています。

失敗例1:面接で答えに詰まる

「ESはAIで完璧に仕上げたのに、面接で『もう少し詳しく』と聞かれた瞬間、頭が真っ白になりました。自分の経験なのに、自分の言葉で説明できなかったんです。」

失敗例2:誤った企業情報を話してしまう

「AIが出力した企業情報をそのまま信じて志望動機を作ったら、面接官に『それは違いますよ』と指摘されました。恥ずかしくて、その後のパフォーマンスがガタ落ちでした。」

失敗例3:全ての企業に同じESを提出

「AIで効率化できると思って、全社同じESを使い回したら、全滅しました。企業ごとのカスタマイズが全くできていなかったんです。」

5-3. 失敗を避けるためのポイント

  • AIに丸投げしない:構成や深掘りには使い、執筆は自分で
  • 情報を必ず確認する:AIが出力した企業情報は公式サイトで裏取り
  • 企業ごとにカスタマイズ:「なぜこの企業か」は必ず個別に書く
  • 面接練習をする:ESの内容を口で説明できるよう練習

第6章:これからの就活における「評価軸」の変化

6-1. 「書く力」から「考える力」へ

生成AIの登場により、「文章を書く力」の価値は相対的に低下しました。

これからの就活で評価されるのは、以下の能力です。

評価軸 詳細
課題発見力 何が問題なのかを見抜く力
論理的思考力 筋道を立てて考える力
コミュニケーション力 自分の考えを伝える力
AIリテラシー AIを適切に使いこなす力
人間らしさ 共感力、情熱、オリジナリティ

6-2. 「AIを使いこなす人材」が求められる

企業が求めているのは、**「AIに仕事を奪われる人材」ではなく「AIを使いこなして成果を出せる人材」**です。

就活においても、AIを上手に活用すること自体が評価対象になりつつあります。

  • ワークサンプルテストで「AI使用可」と明記する企業の増加
  • 「どのようにAIを活用したか」を面接で聞く企業の登場

まとめ:生成AI時代のES戦略

本記事では、生成AI時代のエントリーシート戦略を解説しました。

重要ポイント

  1. ES選考は形骸化しつつある

    • 生成AIによる均質化で、スクリーニング機能が低下
    • ES廃止、動画選考、ワークサンプルへのシフト
  2. 企業の約7割はAI活用を容認

    • ただし「丸投げ」ではなく「使いこなす」ことが評価対象
  3. AIは「書く」ではなく「考える」パートナー

    • 深掘り、構成案作成に活用
    • 執筆は自分の言葉で
  4. 「人間らしさ」が最大の差別化要因

    • 固有名詞、感情表現、失敗談
    • 面接で語れる「自分の言葉」

今すぐやるべきこと

  • 自分の原体験をリストアップする
  • AIを壁打ち相手にして深掘りする
  • ESは必ず「自分の言葉」で書き直す
  • 面接で語れるよう練習する

生成AIは敵ではなく、最強の味方です。正しく使いこなして、選考を突破しましょう。


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アソベンチャー・チーズ編集部。日々の感情ログとAI分析で「隠れた強み」と「価値観」を可視化するキャリアスタジオを運営しています。

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