
2026年1月11日現在、就職活動市場は歴史的な転換点を迎えています。
26卒(2026年3月卒業予定者)の就職活動は大詰めを迎え、内定率は**87.3%**という驚異的な数字に到達。一方で、27卒(2027年3月卒業予定者)の採用活動はすでに本格始動し、**9割の企業が「早期化する」**と回答するなど、採用競争はかつてないほど激化しています。
本記事では、2026年1月時点の最新就活ニュースを徹底解説します。26卒の内定率推移から27卒の動向、企業の採用戦略の変化、そして学生の意識変化まで、今知っておくべき情報を完全網羅します。
2025年7月1日時点での26卒学生の内定率は87.3%に達しています。これは前年の同時期(89.7%)よりはやや低いものの、依然として過去最高水準を維持しています。
| 時期 | 26卒内定率 | 25卒内定率(前年同期) |
|---|---|---|
| 2025年6月末 | 82.8% | 81.7% |
| 2025年7月1日 | 87.3% | 89.7% |
2025年6月末時点の調査では、内々定保有率は82.8%(前年比+1.1ポイント)となり、3人に2人の学生がすでに就職活動を終了している状況です。
これは、企業の採用意欲が引き続き高いことを示しています。売り手市場が継続する中、学生は複数の内定を獲得しやすい環境にあります。
26卒の大卒求人倍率は1.66倍と、25卒の1.75倍からわずかに減少しています。
| 項目 | 26卒 | 25卒 |
|---|---|---|
| 大卒求人倍率 | 1.66倍 | 1.75倍 |
| 求人総数 | 76.5万人 | 79.7万人 |
求人倍率は微減したものの、学生1人に対して1.66社の求人がある状況は変わらず、学生にとって有利な「売り手市場」は継続しています。
26卒の就職活動は、例年以上に早期化が進んでいます。
調査によると、2024年4月までに就職活動に関する情報収集を始めた学生が8割以上にのぼっています。つまり、大学3年生になる前から就活を意識し、行動を開始している学生が大半を占めているのです。
2024年11月時点では、26卒学生の**85.5%**がインターンシップや仕事体験に参加しています。
| 項目 | 26卒データ |
|---|---|
| インターンシップ参加率 | 85.5% |
| 平均参加社数 | 5.2社 |
インターンシップは、もはや「参加するかどうか」ではなく「どれだけ戦略的に活用するか」が問われる時代になっています。
学生の約4割が、大学3年生の1月から3月、または大学4年生の4月までに早期選考を通じて内定を獲得し、就職活動を終えたいと考えています。
この傾向は、「早く内定を取って安心したい」「卒論や研究に集中したい」という学生の心理を反映しています。
26卒・27卒の就職活動において、インターンシップは実質的な選考の入り口として機能しています。
選考直結型インターンシップの増加により、インターンシップでの評価が実際の選考に活用されるケースが増えています。企業側も、優秀な学生を早期に囲い込むため、インターンシップを「青田買い」の手段として積極的に活用しています。
2024年(25卒)から、政府のインターンシップに関するルールが変更されました。
専門活用型インターンシップ(2週間以上)に参加した学生については、企業は3月1日以降であれば6月を待たずに選考を開始できるようになりました。
| インターンシップ類型 | 選考への活用 |
|---|---|
| オープン・カンパニー(1日程度) | 不可 |
| キャリア教育(数日〜) | 不可 |
| 汎用的能力・専門活用型(2週間以上) | 3月以降可能 |
| 高度専門型(2ヶ月以上) | 3月以降可能 |
これにより、インターンシップ参加者は最大3ヶ月早く選考に進めるようになり、インターンシップの重要性がさらに高まっています。
学生がインターンシップに参加する主な理由:
特に「就職活動で有利になるため」という回答が増加しており、選考直結型インターンシップへの関心の高さがうかがえます。
2026年卒の採用について、8割以上の企業が「難しい」または「やや難しい」と感じています。
採用が難しいと感じる理由
| 理由 | 割合 |
|---|---|
| 学生数の減少 | 高 |
| 一人当たりのエントリー数減少 | 中 |
| 売り手市場による辞退率の高さ | 高 |
| 優秀な学生の争奪戦激化 | 高 |
採用難に対応するため、企業は様々な対策を講じています。
インターンシップ参加者に対して、定期的な情報発信や座談会を実施し、関係構築を図る企業が増加しています。
内定辞退者を中途採用で優遇する制度を導入する企業が新たに登場しています。一度内定辞退した学生が転職を考えた際に、改めて選考を受けやすくする取り組みです。
既卒・第二新卒を対象とした通年採用を実施または検討する企業が増えています。新卒一括採用にこだわらず、優秀な若手人材を柔軟に採用する動きです。
売り手市場と早期化の影響で、母集団形成が多くの企業にとって最大の課題となっています。
学生が早期に内定を獲得して就活を終了するため、3月以降にエントリーしてくる学生が減少。企業はインターンシップやプレ期からの接触を重視せざるを得ない状況です。
学情の調査によると、2027年卒採用が「早期化する」と回答した企業は9割近くに上っています。
これは、26卒までの傾向がさらに加速することを示唆しています。27卒の就職活動は、過去最も早いスタートになると予想されます。
| 時期 | イベント |
|---|---|
| 2025年4月〜 | インターンシップ情報公開、エントリー開始 |
| 2025年夏〜秋 | サマーインターンシップ本格開催 |
| 2025年10月〜 | 一部企業で選考開始 |
| 2025年冬 | 早期選考・内々定出し開始 |
| 2026年1月〜2月 | 早期選考ピーク |
| 2026年3月1日 | 採用広報活動正式解禁 |
| 2026年6月1日 | 採用選考活動正式解禁 |
学情の調査では、約6割の企業が2025年中に選考を開始し、約45%の企業が年内に内々定を出し始める予定としています。
つまり、27卒の学生にとって「3月から就活を始める」という発想はすでに時代遅れ。大学3年生の夏がスタート地点と考えるべきです。
調査によると、27卒学生の約**48.1%**が、大学3年生の1月以前に就職活動を開始しています。
早い学生は大学2年生の冬から動き始めており、早期化の波は学生側にも確実に浸透しています。
26卒学生は企業選択において、**「高収入」よりも「働きやすさ」や「ワークライフバランス」**を重視する傾向が明らかになっています。
企業選択で重視するポイント(26卒)
| ポイント | 重視度 |
|---|---|
| ワークライフバランス | ★★★★★ |
| 働きやすさ(制度・環境) | ★★★★★ |
| 安定性 | ★★★★☆ |
| 給与水準 | ★★★☆☆ |
| 成長機会 | ★★★☆☆ |
興味深いのは、学生が制度の充実だけでなく、上司や同僚がワークライフバランスを尊重し、働き方に理解があるかといった「文化的な側面」も重視している点です。
「制度はあるが使えない」という企業を敬遠し、「制度を実際に活用できる風土があるか」を見極めようとしています。
多くの26卒学生は、2024年末までに志望業界や企業を決定したいと考えていました。
これは早期選考の増加に対応するためであり、「3月の就活解禁前に勝負を決めたい」という意識の表れです。
AIによる業務代替が新卒採用数に与える影響について、多くの企業は現時点での影響は少ないとしています。
| 企業の回答 | 割合 |
|---|---|
| 現時点で影響なし | 約80% |
| 今後は影響がありそう | 約20% |
一方で、約20%の企業が「今後はAIの影響で採用数に変化がありそう」と認識しています。
特に、事務職やデータ入力など定型業務の多い職種では、AIによる代替が進む可能性が指摘されています。
興味深い視点として、AIが新たな事業創出や雇用の拡大につながり、結果的に採用数が増加する可能性があると考える企業も多いです。
AIは人間の仕事を奪うだけでなく、新しいビジネスや職種を生み出すという見方もあります。学生はAIを「脅威」ではなく「味方」として活用するスキルを身につけることが重要です。
27卒採用で9割の企業が「早期化する」と回答していることからも明らかなように、選考の早期化は今後も加速していくと予想されます。
学生にとっては、早くから準備を始めることが必須となります。
インターンシップは、もはや「職業体験」ではなく**「選考の本番」**として位置づけられています。
企業はインターンシップを通じて学生を評価し、優秀な学生には早期に内定を出す流れが定着しています。
一方で、早期化に伴うミスマッチのリスクも指摘されています。
十分な企業研究や自己分析ができないまま内定を承諾してしまい、入社後に「想像と違った」と感じるケースが増える可能性があります。
学生は「早く内定を取ること」だけでなく、「納得のいく企業に入社すること」を意識することが重要です。
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