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【新卒】「営業しかない」は誤解!文系・未経験から目指せる「ビジネス職」の全貌とキャリアパス完全ガイド

2026年1月27日
更新: 2026年1月27日
Cheese Editorial Team
14分で読めます
【新卒】「営業しかない」は誤解!文系・未経験から目指せる「ビジネス職」の全貌とキャリアパス完全ガイド

はじめに

「特にプログラミングができるわけでもないし、デザインのスキルもない。文系だし、とりあえず『営業職』で応募するしかないのかな……」

就職活動を始めたばかりの学生の皆さんから、このような声をよく耳にします。しかし、これは大きな誤解であり、非常にもったいない思い込みです。

確かに、日本の新卒採用において「総合職」として採用され、最初に配属される可能性が高いのが営業職であることは事実です。しかし、近年のビジネス環境の変化、特にDX(デジタルトランスフォーメーション)やSaaS(Software as a Service)ビジネスの台頭により、「ビジネス職」の中身は劇的に細分化・専門化しています。

かつてのように「足で稼ぐド根性営業」だけがビジネス職ではありません。データを分析して戦略を立てる仕事、顧客の成功を長期的に支援する仕事、製品の魅力を市場に広める仕事など、新卒から目指せる選択肢は広がっています。

この記事では、漠然としがちな「ビジネス職(非技術職)」を徹底的に解剖し、**それぞれの職種が「何をするのか」「どんなスキルが身につくのか」「どんな人に向いているのか」**を、8,000文字を超えるボリュームで詳細に解説します。

これを読めば、あなたの職種選びの解像度は一気に上がり、エントリーシートや面接での志望動機が劇的に深まるはずです。

目次

  1. 「営業」だけじゃない!現代のビジネス職種マップ
  2. 【The Model型】分業化が進む次世代の営業職
  3. 深掘り解説①:インサイドセールス(IS)
  4. 深掘り解説②:フィールドセールス(FS)
  5. 深掘り解説③:カスタマーサクセス(CS)
  6. 深掘り解説④:マーケティング・広報
  7. 深掘り解説⑤:企画・事業開発(BizDev)
  8. 深掘り解説⑥:コーポレートスタッフ(人事・経理・法務)
  9. 自分に合うのはどれ?タイプ別職種診断
  10. 新卒から描く「10年後のキャリアパス」

1. 「営業」だけじゃない!現代のビジネス職種マップ

まず、言葉の定義をはっきりさせましょう。本記事で扱う「ビジネス職」とは、エンジニア(開発職)やデザイナー(クリエイティブ職)以外の、企業の収益活動や組織運営に直接関わる職種全般を指します。

1-1. 従来型と現代型の違い

これまでの日本企業では、以下のような大雑把な分類が一般的でした。

  • 営業: 商品を売ってくる人。
  • 事務: 書類作成や電話対応をする人。
  • 企画: 何か新しいことを考える人(一握り)。

しかし、現代(特にIT・Web・コンサルティング業界や、DXを推進する大手企業)では、業務プロセスが科学的に分解され、専門職化が進んでいます。

1-2. ビジネス職の4大カテゴリー

新卒の皆さんが押さえておくべきカテゴリーは以下の4つです。

  1. フロントオフィス(顧客接点)系
    • インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセス、販売・サービスなど。
    • 直接顧客と対話し、売上を作る最前線。
  2. ミドルオフィス(戦略・支援)系
    • マーケティング、商品企画、営業企画、事業開発(BizDev)など。
    • 売れる仕組みを作ったり、プロダクトの方向性を決めたりする。
  3. バックオフィス(組織基盤)系
    • 人事、経理、財務、法務、総務、情報システムなど。
    • 会社という組織が適正に回るように管理・支援する。
  4. コンサルティング・専門職系
    • 経営コンサルタント、ITコンサルタント、データアナリストなど。
    • 特定の専門知識を用いて課題解決を行う。

この記事では、特に採用人数が多く、かつ誤解されやすい「フロントオフィス」と「ミドルオフィス」を中心に深掘りしていきます。


2. 【The Model型】分業化が進む次世代の営業職

近年、就活生なら絶対に知っておくべきキーワードがあります。それが**「The Model(ザ・モデル)」**です。

これは、セールスフォース・ドットコム社などが提唱・実践してきた営業プロセスモデルのことで、現在多くのIT企業やスタートアップ、先進的な大手企業が導入しています。

2-1. 「全て一人でやる」から「チームでバトンをつなぐ」へ

従来の営業は、一人の担当者が「リスト作成→テレアポ→訪問→提案→受注→アフターフォロー」まで全てを行っていました。これは属人化しやすく、担当者の負担が激増する原因でした。

「The Model」では、このプロセスを以下の4つに分業します。

  1. マーケティング: 見込み顧客(リード)を集める。
  2. インサイドセールス(IS): 見込み顧客に連絡し、興味関心を高めて商談化する。
  3. フィールドセールス(FS): 具体的な提案を行い、契約(受注)を獲得する。
  4. カスタマーサクセス(CS): 契約後の顧客を支援し、継続利用やアップセル(追加購入)へ繋げる。

この仕組みを知っているかどうかで、企業選びの視点は大きく変わります。「営業」という募集要項でも、中身が「テレアポ部隊」なのか「提案専門部隊」なのかを見極める必要があるのです。


3. 深掘り解説①:インサイドセールス(IS)

近年、新卒採用でも非常に増えているのがこの職種です。

3-1. 業務内容:ただのテレアポではない

インサイドセールスは、電話やメール、オンライン会議ツールを使って顧客にアプローチする内勤営業です。しかし、単にリストの上から順に電話をかけまくる「テレアポ」とは目的が異なります。

  • テレアポ: とにかくアポイントを取ることがゴール。数打ちゃ当たる戦法。
  • インサイドセールス: 顧客の課題をヒアリングし、**「今、商談すべきタイミングか」を見極める(ナーチャリング)**ことがゴール。

マーケティング部門が獲得した顧客リストに対し、情報提供を行って信頼関係を築き、機が熟したタイミングでフィールドセールスにパスを出します。

3-2. 新卒におすすめの理由

  1. 顧客接点の数が圧倒的に多い: 訪問移動時間がないため、1日に数十件の顧客と接触できます。短期間でヒアリング能力やビジネスコミュニケーション力が鍛えられます。
  2. ロジカルさが求められる: 「なぜ今電話するのか」「どの資料を送れば興味を持つか」をデータに基づいて判断する力がつきます。
  3. キャリアのハブになる: ここで成果を出せば、フィールドセールスへのステップアップはもちろん、マーケティング職への転向もしやすくなります。

3-3. 求められる資質

  • 相手の顔が見えない中で、声のトーンやメールの文面から感情を読み取る想像力
  • 断られても「なぜダメだったか」を分析し、改善し続けるPDCA力
  • 情報を整理して簡潔に伝える要約力

4. 深掘り解説②:フィールドセールス(FS)

いわゆる「THE・営業」ですが、そのスタイルは変化しています。

4-1. 業務内容:ソリューションの提案

インサイドセールスから引き継いだ「確度の高い顧客」に対し、具体的な課題解決策を提案し、契約を結ぶ役割です(クロージング)。

現代のフィールドセールス、特にBtoB(法人向け)においては、**「御用聞き」ではなく「コンサルティング」**の要素が強くなっています。顧客自身も気づいていない課題を指摘し、「自社製品を使えばどう解決し、どれくらいの利益が出るか(ROI)」を論理的に説明する必要があります。

4-2. 種類による違い

  • 新規開拓営業: まだ取引のない企業に売り込む。突破力と精神的タフさが求められる。
  • ルート営業(既存営業): 既に取引のある企業を回り、関係維持や追加注文をもらう。信頼構築力とマメさが求められる。

新卒で「成長したい」なら、断然新規開拓ソリューション営業の経験を積むことをおすすめします。難易度は高いですが、市場価値は跳ね上がります。

4-3. 求められる資質

  • 顧客の懐に入り込む人間力・愛嬌
  • 複雑な課題を整理し、解決策を提示する論理的思考力
  • 決裁者(社長や部長)を納得させるプレゼンテーション能力

5. 深掘り解説③:カスタマーサクセス(CS)

今、最も注目されている職種の一つです。「カスタマーサポート」と混同されがちですが、全くの別物です。

5-1. サポートとサクセスの決定的な違い

  • カスタマーサポート: 受動的(Reactive)。顧客からのクレームや問い合わせに対応する。「マイナスをゼロにする」仕事。
  • カスタマーサクセス: 能動的(Proactive)。顧客が製品を使って成功(売上アップや業務効率化)できるよう、先回りして支援する。「ゼロをプラスにする」仕事。

サブスクリプション型(月額課金)のビジネスでは、契約してもすぐに解約されてしまっては赤字になります。そのため、「使い続けてもらうこと」が極めて重要になります。CSは、オンボーディング(導入支援)や活用方法の提案を行い、解約率(チャーンレート)を下げることがミッションです。

5-2. 新卒でCSを目指す意義

「売って終わり」の営業スタイルに疑問を感じる人には最適です。「顧客の成功が自社の利益になる」というWin-Winの関係を築けるため、非常にやりがいがあります。 また、顧客の声を最も近くで聞くポジションであるため、プロダクト開発へのフィードバックを行うなど、開発部門との連携も多く発生します。

5-3. 求められる資質

  • 顧客のビジネスを深く理解する学習意欲
  • 長期的な関係を構築する伴走力・ホスピタリティ
  • データを分析し、解約の兆候を察知する分析力

6. 深掘り解説④:マーケティング・広報

華やかなイメージがあり、就活生に大人気の職種ですが、その実態は非常に泥臭く、数字にシビアな世界です。

6-1. 業務内容:売れる仕組みを作る

  • Webマーケティング: SEO、Web広告運用、SNS運用などを通じて、自社サイトへの流入を増やす。
  • イベントマーケティング: 展示会やセミナー(ウェビナー)を企画・運営し、見込み顧客の名刺を集める。
  • 広報(PR): プレスリリース作成やメディア対応を行い、企業の認知度やブランドイメージを高める。

6-2. 新卒配属のハードル

正直に申し上げますと、新卒でいきなりマーケティング部に配属されるケースは稀です(特に大手企業)。 理由は単純で、「現場(顧客や商品)を知らない人間が、効果的な戦略を立てられるわけがない」からです。多くの企業では、まず営業やCSで現場経験を積んでから、適性のある人が異動してきます。

ただし、Webベンチャーやスタートアップでは、人手不足や「デジタルネイティブの感性」を期待して、新卒からSNS運用や広告運用を任されるケースもあります。マーケティング職を強く希望する場合は、企業規模や業界選びが重要になります。

6-3. 求められる資質

  • 市場のトレンドや競合の動きに敏感な情報収集力
  • 「なんとなく」ではなく数値で効果を検証する計数感覚・ロジカルシンキング
  • 地道な作業(データ入力や細かい修正)を厭わない忍耐力

7. 深掘り解説⑤:企画・事業開発(BizDev)

「企画職」も人気ですが、これも非常に曖昧な言葉です。

7-1. 業務内容:0から1を生み出す、または1を10にする

  • 商品企画: 新しい商品のコンセプト立案から発売までを指揮する。
  • 営業企画: 営業部隊全体の目標設定、インセンティブ設計、ツールの導入などを行い、組織の生産性を上げる。
  • 事業開発(BizDev): 新規事業の立ち上げや、他社との業務提携(アライアンス)を推進する。

7-2. 求められるのは「総合力」

企画職は、社内のあらゆる部署(開発、営業、法務、経理など)を巻き込んでプロジェクトを進める必要があります。そのため、アイデア力以上に**「調整力」や「推進力」**が問われます。 新卒でここを目指すなら、インターンシップでの実績作りや、圧倒的なリーダーシップ経験のアピールが必要です。


8. 深掘り解説⑥:コーポレートスタッフ(人事・経理・法務)

いわゆる「バックオフィス」ですが、近年は「攻めのバックオフィス」がトレンドです。

8-1. 専門スキルで会社を支える

  • 人事(HR): 採用、研修、評価制度の設計、労務管理など。「人」に関するプロフェッショナル。
  • 経理・財務: 決算業務、資金調達、予算管理など。「金」に関するプロフェッショナル。
  • 法務: 契約書チェック、コンプライアンス対応、知的財産管理など。「守り」の要。

8-2. ジェネラリストかスペシャリストか

日本企業ではジョブローテーションで様々な部署を経験することが多いですが、バックオフィス系は比較的スペシャリスト志向が強い領域です。 新卒から配属されれば、早期に専門知識(簿記、労働法、会社法など)が身につくため、転職市場でも「手に職」として評価されやすいメリットがあります。

一方で、AIやRPA(業務自動化)による代替が進みやすい領域でもあります。単なる事務処理ではなく、「経営層への提言」や「組織課題の解決」ができるレベルを目指す必要があります。


9. 自分に合うのはどれ?タイプ別職種診断

ここまで見てきて、「結局自分にはどれが合っているの?」と迷う方もいるでしょう。簡易的な診断指針を紹介します。

タイプA:人と話すのが好き、競争心がある

→ フィールドセールス(FS)

  • 明確な数字目標を追いかけるのが苦にならない。
  • 初対面の人ともすぐに打ち解けられる。
  • 自分の成果が給与や賞賛に直結してほしい。

タイプB:分析が好き、効率的に進めたい

→ インサイドセールス(IS) / Webマーケティング

  • 無駄な移動や非効率な慣習が嫌い。
  • データを元に仮説を立てて検証するのが好き。
  • ゲームの攻略法を考えるのが得意。

タイプC:人の役に立ちたい、感謝されたい

→ カスタマーサクセス(CS) / 人事

  • 「売って終わり」ではなく、長く付き合いたい。
  • 困っている人を見ると放っておけない。
  • サポート役としてチームに貢献することに喜びを感じる。

タイプD:新しいもの好き、アイデアマン

→ 企画・事業開発 / 広報

  • 流行に敏感で、常に新しい情報を追っている。
  • 人を巻き込んでイベントなどを企画するのが好き。
  • 文章を書いたり、クリエイティブな表現を考えるのが好き。

10. 新卒から描く「10年後のキャリアパス」

最後に、新卒で選んだ職種がその後のキャリアにどう繋がるか、具体的なパスの例を紹介します。

パス①:営業のプロフェッショナル(The Sales Master)

  • 新卒: インサイドセールスで基礎を叩き込む。
  • 3年目: フィールドセールス(中小企業担当)で成約の快感を覚える。
  • 5年目: エンタープライズ(大手企業)担当として、数億円規模の商談をまとめる。
  • 10年目: 営業マネージャー、または外資系IT企業のハイパークラス営業(年収2000万〜)。

パス②:PMM(プロダクトマーケティングマネージャー)への道

  • 新卒: フィールドセールスで「顧客が何を求めているか」を肌で知る。
  • 3年目: カスタマーサクセスへ異動し、製品の活用事例を深掘りする。
  • 6年目: マーケティング部へ。現場知見を活かした「刺さる」メッセージを開発。
  • 10年目: PMMとして、製品の開発方向性から販売戦略までを統括する。

パス③:CHRO(最高人事責任者)への道

  • 新卒: 総合職採用で営業を経験(現場を知る)。
  • 3年目: 人事部(採用担当)へ。現場の魅力を学生に伝える。
  • 6年目: 人事制度設計や組織開発(OD)に関わる。
  • 10年目: ベンチャー企業のCHROとして、経営ボードメンバー入り。

重要なのは「タグ」を増やすこと

現代のキャリア形成において重要なのは、「職種 × 業界 × スキル」の掛け算です。

例えば、「営業しかできない」ではなく、「SaaS業界の(業界)」「大手企業向け営業ができ(職種)」「データ分析もできる(スキル)」人材になれば、市場価値は計り知れません。

最初の配属が希望通りでなかったとしても、そこで「何のタグが得られるか」を考え、次のステップへの武器にすることが大切です。

おわりに

「ビジネス職」の世界は、皆さんが想像している以上に奥深く、そして広がり続けています。

就職活動において、「自分にはスキルがない」と卑下する必要はありません。文系未経験からでも、インサイドセールスやカスタマーサクセスといった新しい職種を通じて、専門性の高いキャリアを築くことは十分に可能です。

大切なのは、「なんとなく営業」ではなく、「この職種で、こういうスキルを身につけたい」という意志を持って選ぶことです。その意志があれば、入社後の成長スピードは段違いになり、数年後には「替えの利かない人材」になっているはずです。

この記事が、あなたの職種選びの視野を広げ、納得のいくファーストキャリア選択の一助となれば幸いです。

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アソベンチャー・チーズ編集部。日々の感情ログとAI分析で「隠れた強み」と「価値観」を可視化するキャリアスタジオを運営しています。

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