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業界研究

【2026年卒】小売業界(百貨店・スーパー・コンビニ)就活完全攻略!復活するデパートと激変するコンビニ

2026年1月17日
更新: 2026年1月19日
Cheese Editorial Team
8分で読めます
【2026年卒】小売業界(百貨店・スーパー・コンビニ)就活完全攻略!復活するデパートと激変するコンビニ

はじめに

私たちが毎日買い物をするコンビニやスーパー、特別な日に訪れる百貨店。 小売業界は最も身近な存在であり、「接客が好きだから」という理由で志望する学生も多いです。

しかし、この業界は今、かつてないほどの激動期にあります。 長らく「オワコン」と言われてきた百貨店が、インバウンド(訪日外国人)と富裕層ビジネスで過去最高益を叩き出す大復活を遂げる一方で、成長の代名詞だったコンビニは国内店舗数が頭打ちになり、海外展開やDXに活路を見出そうと必死です。

そして、スーパー業界では「イオン」と「セブン&アイ」の2強によるM&A(合併・買収)が進み、巨大な流通グループへの集約が加速しています。

就活で小売業界を目指すなら、「お店が好き」というファン心理だけでは通用しません。 **「BtoCの最前線で、どうやって消費者の財布を開かせるか」というマーケティング戦略や、「数万人のパート・アルバイトをどう動かすか」**というマネジメント能力が問われます。

この記事では、百貨店・コンビニ・スーパーの3大セクターのビジネスモデルの違い、各社の生存戦略、そして現場からキャリアをスタートさせて本社へステップアップする方法を解説します。

この記事でわかること:

  • インバウンドで爆売れ!「三越伊勢丹」の一人勝ちの理由
  • コンビニ3社(セブン・ファミマ・ローソン)の明確な戦略差
  • スーパー業界の再編地図と「PB(プライベートブランド)」の重要性
  • 「現場配属」のリアルと、その後のキャリアパス

これを読めば、あなたの目の前にある商品棚が、企業の緻密な戦略の結果に見えてくるはずです。


目次

  1. 小売業界の3大セクター比較(百貨店・コンビニ・GMS)
  2. 百貨店業界の逆襲:インバウンドと外商ビジネス
  3. コンビニ・スーパーの戦略:PB商品とDX
  4. 職種研究:店舗運営(店長)とバイヤー(仕入れ)
  5. よくある質問(FAQ)
  6. まとめ

1. 小売業界の3大セクター比較(百貨店・コンビニ・GMS)

同じ「物を売る」仕事でも、ビジネスモデルは全く異なります。

セクター別特徴まとめ

セクター 代表企業 特徴・収益源 課題と展望
① 百貨店
(デパート)
三越伊勢丹
高島屋
大丸松坂屋
**「場所貸し」**ビジネス。
テナントからの賃料や売上歩合で稼ぐ。富裕層向け。
地方店は閉店ラッシュだが、都心店はインバウンドと外商で絶好調。体験価値の提供へシフト。
② コンビニ
(CVS)
セブン-イレブン
ファミリーマート
ローソン
「フランチャイズ(FC)」
加盟店からのロイヤリティが収益。24時間営業。
国内は飽和。海外展開(特にセブン)や、無人店舗化、宅配強化が鍵。
③ スーパー・GMS
(総合スーパー)
イオン
イトーヨーカ堂
ライフ
「薄利多売」
食品、衣料、日用品を全て扱う。自社で仕入れて売る。
ネットスーパーとの競争激化。PB商品開発で利益率を上げる戦略。イオン一強体制へ。

専門店(SPA)の台頭

ユニクロ、ニトリ、良品計画(無印良品)のように、企画・製造から販売まで一貫して行う「SPA(製造小売業)」が、従来の小売業(仕入れて売るだけ)のシェアを奪っています。既存の小売各社も、自社でPB商品を作ることでSPA化を進めています。


2. 百貨店業界の逆襲:インバウンドと外商ビジネス

「デパートは斜陽産業」というのは、もはや過去の話です(地方店を除く)。 都心の百貨店は、驚異的なV字回復を遂げています。

復活の理由①:インバウンド(訪日外国人)バブル

円安の影響もあり、海外からの観光客がルイ・ヴィトンやロレックスなどの高級ブランドを爆買いしています。 三越伊勢丹の新宿本店は、売上高が日本一(3500億円超)を記録し、バブル期を超えました。

復活の理由②:外商(がいしょう)の強化

百貨店には「外商」という、富裕層の自宅を訪問して商品を売る究極の営業部隊がいます。 実は百貨店の売上の数割は、店頭ではなくこの外商が作っています。 アプリを活用して若年富裕層(パワーカップルなど)を囲い込む「デジタル外商」が成功しています。

就活のポイント

百貨店を志望するなら、「店頭で接客したい」だけでなく、**「富裕層マーケティング」「店舗の不動産価値最大化(テナントリーシング)」**への興味をアピールしましょう。


3. コンビニ・スーパーの戦略:PB商品とDX

私たちの生活に欠かせないコンビニとスーパーは、生き残りをかけて変化しています。

コンビニ3社の戦い

  • セブン-イレブン:圧倒的王者。「セブンプレミアム」などの商品力が最強。現在の注力は「海外(北米・アジア)」でのM&A。
  • ファミリーマート:伊藤忠商事傘下。「ファミチキ」やアパレル(コンビニエンスウェア)など、面白くて話題になるマーケティングが得意。
  • ローソン:KDDI・三菱商事の共同経営へ。「Ponta」データ×通信を活用したDXや、「成城石井」などの高級路線も持つ。

スーパー(GMS)の再編:イオン一強へ

地方のスーパーやドラッグストアを次々と飲み込み、巨大流通グループを築いたイオン。 PB商品「トップバリュ」の開発力と、ショッピングモール運営による「体験の提供」で、他社を圧倒しています。 スーパー業界へ行くなら、「イオン系か、それ以外か」という視点は必須です。


4. 職種研究:店舗運営(店長)とバイヤー(仕入れ)

総合職で入社すると、まずは全員「店舗」に配属されます。そこからのキャリアパスを知っておきましょう。

① 店舗運営(店長・マネージャー)

  • 仕事内容:売上管理、在庫発注、パート・アルバイトの採用・教育、シフト管理。
  • リアル:クリスマスや恵方巻の時期は戦場です。人手不足でバイトが集まらない時は、自分がシフトに入ることもあります。
  • スーパーバイザー(SV):コンビニの場合、数店舗を統括するSVになり、加盟店オーナーに経営指導を行います。

② バイヤー(商品仕入れ・開発)

小売業界の花形職種です。

  • 仕事内容:世界中から売れる商品を探して買い付けたり、メーカーと共同でPB商品を開発したりします。
  • 求められる力:トレンドを先読みするセンスと、メーカーと価格交渉をするタフな交渉力。
  • 狭き門:現場で圧倒的な実績(売上アップの工夫など)を出した人だけが選ばれます。

③ 本社スタッフ(販促・開発・人事)

  • 店舗開発:新しいお店を出す場所を探し、地主と交渉する不動産屋のような仕事。
  • 販売促進:アプリのクーポン配信や、アニメとのコラボキャンペーンなどを企画します。

5. よくある質問(FAQ)

Q1. ずっと店舗勤務ですか?土日は休めませんか?

A. 入社数年は店舗勤務(シフト制)です。その後は人によります。 現場を知らないと本社で企画は作れないため、最初は必ず店舗です。店舗勤務中は土日休めないことが多いですが、平日に休める(テーマパークが空いている)メリットもあります。本社に行けば土日休み(カレンダー通り)になる会社が多いです。

Q2. アルバイト経験は有利ですか?

A. 「ただやっていた」だけでは有利になりません。 「バイトリーダーとして廃棄ロスを〇%減らした」「発注の工夫で売上を上げた」という改善のエピソードがあれば、即戦力として高く評価されます。

Q3. 百貨店は顔採用ですか?

A. 「品格」は見られます。 容姿の美しさというより、立ち居振る舞い、言葉遣い、ファッションセンスなど、**「ブランドの顔として相応しい雰囲気」**が見られます。美容部員職だけでなく、総合職でも重要です。

Q4. コンビニのSV(スーパーバイザー)って激務ですか?

A. 精神的にタフさが求められます。 担当するオーナーさんは、人生をかけて経営しています。売上が悪い時に詰められたり、深夜にトラブル相談の電話がかかってきたりすることもあります。しかし、オーナーと二人三脚で売上をV字回復させた時の感動はひとしおです。

Q5. 地方のスーパーに就職するメリットは?

A. 地域貢献と「経営者感覚」です。 地方スーパーは、その地域のライフラインです。また、大手チェーンより裁量権が大きく、若いうちから自分のアイデアで売り場を自由に作れる面白さがあります。


6. まとめ

小売業界は、自分の仕掛けた戦略の結果が、翌日の売上数字としてすぐに返ってくる、スピード感のある業界です。

この記事の要点

項目 ポイント
百貨店 復活のカギはインバウンドと外商。都心大手を受けるべし。
コンビニ 国内は飽和。海外・DX・新事業に挑戦するフェーズ。
スーパー イオングループ一強。PB商品開発力が勝負。
キャリア まずは店舗現場から。バイトマネジメント力が必須。

今日からのアクションプラン

  1. 今日:三越伊勢丹(新宿)や阪急うめだ本店に行き、1階の化粧品・ブランドフロアの熱気(外国人の多さ)肌で感じる。
  2. 明日:コンビニ3社(セブン・ファミマ・ローソン)でおにぎりを1個ずつ買い、パッケージや味、陳列の違いを比較してメモする。
  3. 今週中:スーパーで「トップバリュ(イオン)」や「セブンプレミアム」などのPB商品が、棚のどの位置(目線の高さなど)に置かれているか観察する。

「商品を並べて待つ」のが小売ではありません。 お客様が思わず手に取ってしまう仕掛けを作る「心理戦」の面白さを、ぜひ現場で体感してください。


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アソベンチャー・チーズ編集部。日々の感情ログとAI分析で「隠れた強み」と「価値観」を可視化するキャリアスタジオを運営しています。

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