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業界研究

【2026年卒】化粧品業界は顔採用?超難関の大手メーカー内定に必要な「マーケティング思考」

2026年1月18日
更新: 2026年1月19日
Cheese Editorial Team
8分で読めます
【2026年卒】化粧品業界は顔採用?超難関の大手メーカー内定に必要な「マーケティング思考」

はじめに

「大好きなコスメに囲まれて働きたい」 「自分の企画した商品で、誰かを可愛くしたい」 「資生堂やコーセーに入って、バリバリ活躍したい」

化粧品業界は、毎年就活生から圧倒的な人気を誇る「超・激戦区」です。 特に大手メーカー(資生堂・花王・コーセー・ポーラなど)の倍率は数百倍に達し、エントリーシート(ES)すら通過させてもらえないのが当たり前の世界です。

多くの学生が**「化粧品愛(ファン心理)」**だけで特攻し、散っていきます。 しかし、企業が求めているのは「コスメオタク」ではありません。 **「なぜこの商品が売れるのか」を論理的に分析し、世界中のライバル(韓国コスメや外資系ブランド)と戦える「ビジネスパーソン」**です。

この記事では、華やかなイメージの裏で繰り広げられている激しいシェア争い、文系・理系それぞれの仕事内容、そして人気企業の内定を勝ち取るための具体的な戦略を解説します。

この記事でわかること:

  • 国内市場の縮小と「グローバル化(中国・欧米)」の真実
  • 「デパコス」「ドラコス」「D2C」のビジネスモデルの違い
  • 噂される「顔採用」の真相と、本当に見られているポイント
  • 面接官を唸らせる「好きな商品」の語り方(マーケティング視点)

これを読めば、「コスメ好きの女子大生」から、「化粧品ビジネスのプロ候補」へと視座を高めることができます。


目次

  1. 化粧品業界の全体像:5つの主要カテゴリー
  2. 大手4社の特徴比較(資生堂・花王・コーセー・ポーラ)
  3. トレンド分析:韓国コスメ・メンズ・ジェンダーレス
  4. 職種研究:文系(営業・企画)と理系(研究職)の仕事
  5. よくある質問(FAQ)〜顔採用の都市伝説〜
  6. まとめ

1. 化粧品業界の全体像:5つの主要カテゴリー

「化粧品会社」といっても、扱う商材や販売チャネルによって全く別の戦い方をしています。

カテゴリー 特徴 代表ブランド 販売チャネル
① 制度品
(大手メーカー)
全価格帯をカバーし、研究開発力が高い。 SHISEIDO, 雪肌精, ソフィーナ デパート、ドラッグストア、専門店
② 通販・D2C 店舗を持たず、ECやカタログで直販する。利益率が高い。 ファンケル, オルビス, DHC 自社ECサイト
③ 外資系 ブランドの世界観が強固。マーケティングが洗練されている。 ロレアル, エスティローダー, Dior デパート(百貨店)
④ OEM/ODM 自社ブランドを持たず、他社(アパレルや芸能人)の化粧品を製造する黒子。 日本コルマー, コスモビューティー (BtoBビジネス)
⑤ 原料メーカー 化粧品の中身(成分)を作る素材メーカー。
※実は一番安定している。
日油, 日光ケミカルズ (BtoBビジネス)

狙い目は「OEM」と「原料」

就活生の目は①〜③に向きがちですが、実は近年成長しているのは④OEMです。 インフルエンサーや異業種がコスメを作る際、実際に作っているのはOEMメーカーです。 「化粧品を作りたい」という夢は、メーカーの企画職よりも、OEMの研究職や営業職の方が叶えやすい場合があります。


2. 大手4社の特徴比較(資生堂・花王・コーセー・ポーラ)

国内の大手4社は、それぞれ全く異なる企業文化を持っています。

① 資生堂(SHISEIDO)

  • 特徴:圧倒的国内No.1にして、売上の7割以上を海外で稼ぐグローバル企業。
  • 強み:プレステージ(高級)ブランドに注力。研究開発への投資額も桁違い。
  • 社風:英語公用語化を進めており、成果主義でスタイリッシュ。

② 花王(Kao)

  • 特徴:化粧品だけでなく洗剤や日用品も扱うトイレタリー国内首位。「KATE」や「キュレル」が強い。
  • 強み:圧倒的な販売網と物流システム。皮膚科学の研究レベルが高い。
  • 社風:「正道を歩む」という堅実で真面目な社風。

③ コーセー(KOSE)

  • 特徴:「雪肌精」「コスメデコルテ」など、ロングセラーのメガブランドを持つ。
  • 強み:高価格帯の「デパコス」が好調。大谷翔平選手を起用するなど広告宣伝が上手い。
  • 社風:「英知と感性」を掲げ、社員を大切にするアットホームな雰囲気もある。

④ ポーラ・オルビスHD

  • 特徴:訪問販売からスタートし、現在は百貨店や通販に展開。「リンクルショット」などの高機能品に特化。
  • 強み:エイジングケア技術と、個客(一人ひとり)に合わせた販売力。
  • 社風:女性管理職比率が高く、ダイバーシティ推進のトップランナー。

3. トレンド分析:韓国コスメ・メンズ・ジェンダーレス

市場の変化を知ることは、面接で「業界の未来」を語るために必須です。

① 韓国コスメ・中国コスメの台頭

「安くてパッケージが可愛い」だけでなく、最近は品質も向上しており、日本の若年層シェアを奪っています。 日本メーカーは、これらに対抗するために「高品質・安心安全・リピート性」で差別化を図っています。

② メンズコスメ・ジェンダーレス

男性の美容意識向上により、メンズ市場は数少ない成長分野です。 「男性用」と銘打つだけでなく、「性別を問わない(ジェンダーレス)」パッケージや商品設計がトレンドです。

③ サステナビリティ(SDGs)

「容器のリサイクル」「動物実験廃止(クルエルティフリー)」など、環境や倫理に配慮していないブランドは、世界のZ世代から選ばれなくなっています。


4. 職種研究:文系(営業・企画)と理系(研究職)の仕事

文系の主な仕事

  1. 営業(セールス)
    • ドラッグストアやバラエティショップの本部商談を行い、自社商品を一番目立つ棚に置いてもらう交渉をする。
    • 美容部員(BA)のマネジメントや店舗サポート。
    • ※最初の配属はほぼ「地方営業」です。ここで結果を出さないと企画には行けません。
  2. マーケティング・商品企画
    • 新商品のコンセプト立案、パッケージ開発、広告戦略。超人気職種で、営業からの選抜組が就くことが多いです。

理系の主な仕事

  1. 基礎研究
    • 皮膚のメカニズム解明や、新しい有効成分の発見。
  2. 処方開発
    • 成分を混ぜ合わせ、狙った効果やテクスチャー(使い心地)を実現する製品開発。
  3. 生産技術
    • 開発された処方を、工場で大量生産するためのライン設計。

5. よくある質問(FAQ)〜顔採用の都市伝説〜

Q1. やっぱり「顔採用」はあるんですか?

A. 美醜ではなく、「肌の綺麗さ」と「メイクへの意識」は見られます。 化粧品会社は「美」を売る会社です。社員自身が美しくあろうとする姿勢や、自社商品を魅力的に見せるメイクアップができているか(清潔感)は、極めて重要な評価ポイントになります。 「美人である必要」はありませんが、「自分をプレゼンする身だしなみ」は完璧にしておきましょう。

Q2. 化粧品カウンターでバイトした方がいいですか?

A. 有利になります。 「お客様がどんな悩みを持っているか」「どう提案すれば買ってもらえるか」という現場のリアルな体験は、ESや面接での説得力を劇的に高めます。

Q3. 「好きな商品」を聞かれたらどう答えればいいですか?

A. 「なぜ好きか」をマーケティング視点で語ってください。 ×「パッケージが可愛くて、匂いがいいからです」(消費者視点) ○「他社製品より保湿力が高いのにベタつかず、忙しい朝の時短ニーズを満たしている点が、ターゲット層に刺さっていると思います」(マーケター視点)

Q4. 英語力は必要ですか?

A. 大手を目指すなら必須です。 特に資生堂などは、社内会議が英語で行われる部署もあります。国内市場が縮小する中、海外駐在やグローバル案件に関われる人材が求められています。TOEIC 700〜800点は欲しいところです。

Q5. 地方配属はありますか?

A. 文系総合職は、ほぼ全国転勤ありです。 最初は地方のドラッグストア担当などからキャリアが始まります。「絶対に東京でキラキラOL生活」を夢見ていると、ギャップに苦しみます。


6. まとめ

化粧品業界は、感性と論理が融合するエキサイティングな業界です。

この記事の要点

項目 ポイント
市場 国内は飽和。海外展開とOEM・D2Cに成長の鍵がある。
企業選び 資生堂・花王・コーセーの違いを明確にし、OEMメーカーも視野に入れる。
仕事 文系は泥臭い営業からスタート。理系は高い専門性が求められる。
選考 「ファン心理」を捨て、**「マーケティング視点」**で商品を語る。身だしなみは超重要。

今日からのアクションプラン

  1. 今日:百貨店(デパート)の化粧品フロアに行き、各ブランドのBAさんの接客や、客層の違い(資生堂とRMKの違い等)を観察する。
  2. 明日:ドラッグストアに行き、「KATE」と「マジョリカマジョルカ」など競合製品がどのように陳列されているか(棚の取り合い)を見る。
  3. 今週中:志望するメーカーの「有価証券報告書(または統合報告書)」を読み、海外売上比率と注力ブランドを確認する。

「化粧品が好き」という情熱は、就活の強力なエンジンになります。 その情熱を、ビジネスの言葉に翻訳して伝えてください。 あなたの企画した商品が、いつか誰かの人生を変える一本になるかもしれません。


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アソベンチャー・チーズ編集部。日々の感情ログとAI分析で「隠れた強み」と「価値観」を可視化するキャリアスタジオを運営しています。

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