
「振り返りシートを書けと言われたけど、何を書けばいいか分からない」 「毎回同じような内容になってしまう」 「上司に提出しても、イマイチ反応が良くない」 「振り返りシートの書き方を教わったことがない」
こんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
振り返りシートは、多くの企業で導入されている成長ツールです。しかし、正しい書き方を知らないまま、なんとなく書いている人がほとんどです。
振り返りシートは、ただ書くだけでは意味がありません。正しく書くことで、自己成長につながり、上司からの評価も高まります。
この記事では、仕事の振り返りシートの書き方を徹底解説します。日報、週報、月報、プロジェクト振り返りなど、場面別のテンプレートと具体的な記入例を紹介します。この記事を読めば、上司も納得する振り返りシートが書けるようになります。
この記事を読むと分かること:
振り返りシートとは、一定期間の業務内容、成果、学び、課題を記録・整理するためのツールです。
企業によって「日報」「週報」「レビューシート」「リフレクションシート」など、さまざまな呼び方があります。
目的①:自己成長のため
振り返りシートを書くことで、経験を言語化できます。言語化することで、学びが定着し、同じ失敗を繰り返さなくなります。
目的②:上司との情報共有のため
上司は、部下一人ひとりの業務内容をすべて把握しているわけではありません。振り返りシートは、上司との情報共有ツールでもあります。
目的③:評価材料のため
振り返りシートは、人事評価の材料にもなります。あなたの成果や成長を客観的に示す証拠となります。
| 効果 | 説明 |
|---|---|
| 成長が加速する | 経験を言語化することで学びが定着 |
| 同じ失敗を繰り返さない | 課題と対策を記録することで再発防止 |
| 業務の可視化 | 何に時間を使っているか明確になる |
| 上司からの評価が上がる | 成果が見える形で伝わる |
| 自信がつく | 達成したことを確認できる |
効果的な振り返りシートには、以下の5つの要素が含まれています:
| 要素 | 内容 | 記載例 |
|---|---|---|
| 事実 | 何をしたか | 「営業訪問5件実施」 |
| 成果 | 何を達成したか | 「2件の商談をクロージング」 |
| 学び | 何を学んだか | 「提案は早めに出すことで競合に勝てる」 |
| 課題 | 何が問題だったか | 「資料作成に時間がかかりすぎた」 |
| 改善 | 次にどうするか | 「テンプレートを作成して効率化」 |
【期間】〇月〇日 〜 〇月〇日
【業務内容】
・
・
【成果・達成したこと】
・
・
【学び・気づき】
・
・
【課題・反省点】
・
・
【改善策・次のアクション】
・
・
| NGパターン | 問題点 | 改善方法 |
|---|---|---|
| 「特になし」が多い | 振り返りになっていない | 小さなことでも書く |
| 事実の羅列だけ | 学びがない | 「何を学んだか」を必ず書く |
| 抽象的すぎる | 何を言いたいか分からない | 具体的に書く |
| ネガティブばかり | 成長が見えない | 良かったことも書く |
| 毎回同じ内容 | 成長していないように見える | 新しい気づきを探す |
日報は、その日の業務を記録し、翌日につなげるためのツールです。
日報の目的:
■ 〇月〇日(〇)日報
【本日の業務】
・
・
・
【成果・進捗】
・
【明日の予定】
・
・
【所感・気づき】
■ 〇月〇日(〇)日報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【本日の業務内容】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ タスク1:〇〇(所要時間:〇時間)
→ 完了 / 進行中(〇%)/ 未着手
□ タスク2:〇〇(所要時間:〇時間)
→ 完了 / 進行中(〇%)/ 未着手
□ タスク3:〇〇(所要時間:〇時間)
→ 完了 / 進行中(〇%)/ 未着手
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【本日の成果】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・
・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【明日の予定】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ 優先度高:〇〇
□ 優先度中:〇〇
□ 優先度低:〇〇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【学び・気づき】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【課題・懸念事項】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【上司への相談事項】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 1月13日(月)日報
【本日の業務】
・A社へ訪問、商品説明と見積もり提出
・B社向け提案資料の作成(80%完了)
・週次ミーティング参加(1時間)
【成果・進捗】
・A社から「前向きに検討する」との回答を得た
・B社資料は明日中に完成予定
【明日の予定】
・B社向け提案資料の完成、送付
・C社へアポイント電話
【所感・気づき】
A社は価格よりもサポート体制を重視していることがわかった。次回からは、サポート内容を強調した提案を心がけたい。
週報は、1週間の活動を振り返り、翌週につなげるためのツールです。
日報よりも俯瞰的な視点で、成果と課題を整理します。
■ 週報|〇月〇日(月)〜 〇月〇日(金)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【今週の目標と達成度】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
目標1:
→ 達成度:〇%
→ コメント:
目標2:
→ 達成度:〇%
→ コメント:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【今週の主な活動】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
月曜:
火曜:
水曜:
木曜:
金曜:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【今週の成果】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.
2.
3.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【KPT】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ Keep(良かったこと・続けること)
・
・
▼ Problem(課題・問題点)
・
・
▼ Try(来週試すこと)
・
・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【来週の目標】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
目標1:
目標2:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【来週の主な予定】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
月曜:
火曜:
水曜:
木曜:
金曜:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【相談事項】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 週報|1月13日(月)〜 1月17日(金)
【今週の目標と達成度】
目標1:新規商談5件獲得
→ 達成度:80%(4件獲得)
→ コメント:1件は来週に持ち越し
目標2:B社提案書完成・提出
→ 達成度:100%
→ コメント:予定通り完了
【今週の成果】
1. 新規商談4件獲得(目標比80%)
2. B社提案書を期限内に提出
3. 既存顧客からの紹介1件獲得
【KPT】
▼ Keep
・朝一番のメール処理が習慣化できた
・移動時間を活用してアポ電話ができた
▼ Problem
・週後半に集中力が落ちた
・C社への報告が遅れた
▼ Try
・木曜日に30分の休憩を入れる
・報告はその日のうちに行うルールを作る
【来週の目標】
目標1:新規商談6件獲得
目標2:D社のクロージング
月報は、1ヶ月の成果を整理し、中長期的な成長を確認するためのツールです。
週報よりもさらに俯瞰的な視点で、数値目標の達成度や成長を振り返ります。
■ 月報|〇年〇月
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【今月の目標と実績】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
| 目標項目 | 目標値 | 実績 | 達成率 | コメント |
|---------|--------|------|--------|----------|
| | | | | |
| | | | | |
| | | | | |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【今月の主な活動・成果】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ 第1週
・
▼ 第2週
・
▼ 第3週
・
▼ 第4週
・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【今月のハイライト】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最も成果を出せたこと:
最も成長を感じたこと:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【課題と改善策】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
| 課題 | 原因 | 改善策 |
|------|------|--------|
| | | |
| | | |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【来月の目標】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
目標1:
目標2:
目標3:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【来月の重点施策】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.
2.
3.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【自己評価】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今月の総合評価(5段階):★★★★☆
総括:
プロジェクト振り返りは、プロジェクト完了後に成功要因と改善点を整理し、次に活かすためのツールです。
チームで行うことで、組織全体の学びになります。
■ プロジェクト振り返り
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【プロジェクト概要】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
プロジェクト名:
期間:〇月〇日 〜 〇月〇日
目的:
チームメンバー:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【目標と結果】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
| 目標 | 結果 | 達成度 |
|------|------|--------|
| | | |
| | | |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【成功要因】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
うまくいったこと:
なぜうまくいったか:
次に活かすこと:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【課題・改善点】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
うまくいかなかったこと:
なぜうまくいかなかったか(5回のなぜ):
次に改善すること:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【KPT】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ Keep(続けること)
・
・
▼ Problem(やめること・改善すること)
・
・
▼ Try(次に試すこと)
・
・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【次のプロジェクトへの提言】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【謝辞・感謝】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
抽象的な表現は避け、具体的な事実と数字で書きましょう。
| NG(抽象的) | OK(具体的) |
|---|---|
| 「たくさん営業した」 | 「訪問10件、電話30件」 |
| 「まあまあできた」 | 「目標比85%達成」 |
| 「頑張った」 | 「残業して期限内に完了」 |
| 「難しかった」 | 「〇〇の技術が不足していた」 |
成果は可能な限り数字で示しましょう。
数値化できる成果の例:
課題だけ書いて終わりにせず、改善策もセットで書きましょう。
| NG | OK |
|---|---|
| 「資料作成に時間がかかった」 | 「資料作成に時間がかかった → テンプレートを作成して効率化する」 |
| 「報告が遅れた」 | 「報告が遅れた → 毎日17時に報告する習慣をつける」 |
業務内容だけでなく、そこから何を学んだかを書きましょう。
学びの言語化ポイント:
課題や反省点だけでなく、うまくいったこと、成長したことも必ず書きましょう。
A. 5分でも書けるシンプル版を使いましょう。
「やったこと」「学び」「明日やること」の3項目だけでも効果があります。完璧を目指さず、続けることを優先してください。
A. 「新しい気づき」を意識して探しましょう。
同じ業務でも、切り口を変えると新しい気づきが見つかります。「今日初めて気づいたことは?」と自問してみてください。
A. 「もっと良くできたこと」を探しましょう。
完璧にできた仕事はありません。「さらに良くするなら?」という視点で考えると、改善点が見つかります。
A. 本音を書きつつ、建設的に表現しましょう。
「〇〇が嫌だ」ではなく「〇〇を改善したい」のように、建設的な言葉で表現すると、本音を伝えつつ好印象になります。
A. プロセスや学びにフォーカスしましょう。
成果が出ていなくても、努力したこと、学んだこと、次に活かせることはあるはずです。それらを書きましょう。
A. 日報は5〜10分、週報は15〜30分が目安です。
時間をかけすぎると続きません。タイマーをセットして、時間内に書き切りましょう。
A. 会社の指定があればそれに従い、なければ続けやすい方を選びましょう。
手書きは記憶に残りやすいメリット、デジタルは検索・編集しやすいメリットがあります。
A. 月に1回は見返すことをおすすめします。
過去の振り返りを見返すことで、自分の成長や傾向が見えてきます。特に月末や四半期末に見返すと効果的です。
振り返りシートは、正しく書くことで自己成長につながり、上司からの評価も高まります。この記事で紹介したテンプレートを活用して、効果的な振り返りを始めましょう。
| 振り返りシートの種類 | 頻度 | 主な目的 |
|---|---|---|
| 日報 | 毎日 | その日の記録、翌日への準備 |
| 週報 | 毎週 | 1週間の振り返り、翌週の計画 |
| 月報 | 毎月 | 成果の整理、中長期的な成長確認 |
| プロジェクト振り返り | 完了時 | 成功要因と改善点の整理 |
SHARE THIS ARTICLE