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業界研究

【2026年卒】マスコミ業界(テレビ・新聞・出版)はオワコン?デジタル変革と年収のリアル

2026年1月17日
更新: 2026年1月19日
Cheese Editorial Team
8分で読めます
【2026年卒】マスコミ業界(テレビ・新聞・出版)はオワコン?デジタル変革と年収のリアル

はじめに

「小さい頃からテレビっ子だった」 「マンガの編集者になってヒット作を作りたい」 「新聞記者として社会の不正を暴きたい」

マスコミ業界は、いつの時代も学生の憧れの的です。 日本テレビ、TBS、講談社、集英社、朝日新聞…。 名前を聞くだけで知的で華やかなイメージがあり、平均年収は1300万〜1500万円という日本最高峰の待遇を誇ります。

しかし、「若者のテレビ離れ」や「活字離れ」は深刻です。 広告収入(スポンサー料)は年々減少し、新聞の発行部数は全盛期の半分以下まで落ち込みました。 「マスコミはもうオワコン(終わったコンテンツ)だ」という声も聞かれます。

それでも、大手マスコミ各社は潰れるどころか、最高益を更新している会社さえあります。 なぜでしょうか? それは、彼らが**「情報を伝えるだけの会社」から、「コンテンツと不動産で稼ぐ会社」へと変貌している**からです。

この記事では、テレビ・新聞・出版の3大マスコミの現状と、デジタル時代における新たな収益モデル、そして狭き門を突破するための対策を解説します。

この記事でわかること:

  • テレビ局が「不動産屋」と言われる理由(放送外収入のカラクリ)
  • 出版不況の中で「講談社・集英社・小学館」がボロ儲けしているワケ
  • 新聞社のデジタル有料版(サブスク)の明暗
  • クリエイティブ職だけじゃない!「ビジネス職」としてのマスコミ就活

これを読めば、「オワコン」という言葉に惑わされず、マスコミ業界のしたたかな生存戦略が見えてくるはずです。


目次

  1. マスコミ業界の現状:オールドメディアの衰退と転換
  2. テレビ業界:キー局5社の比較と「放送外収入」
  3. 出版業界:紙は売れないが「版権(IP)」が最強
  4. 新聞業界:デジタルシフトに成功した会社だけが生き残る
  5. よくある質問(FAQ)
  6. まとめ

1. マスコミ業界の現状:オールドメディアの衰退と転換

広告費の流れが変わりました。2019年、日本のインターネット広告費がテレビ広告費を抜きました。 これは歴史的な転換点です。

媒体 現状 課題 今後の戦略
テレビ 視聴率低下で広告収入減。
TVerなどの見逃し配信は好調。
若者が見ない。
制作費の削減。
不動産・イベント・配信など、放送枠以外で稼ぐ。
出版 雑誌・書籍は売れない。
電子コミックは爆発的成長。
書店・取次の減少。
紙のコスト高。
版権(IP)ビジネス
アニメ化・映画化・海外展開。
新聞 発行部数が激減。
夕刊廃止の流れも。
最もデジタル化が遅れている。
販売店の維持が限界。
デジタル版サブスクへの移行。
不動産事業。

「紙や電波で情報を届ける」というビジネスモデルは崩壊しました。 これからは、**「強力なコンテンツ(IP)を作り、それをネットやイベントで多角的に売る」**ビジネスへの転換が必要です。


2. テレビ業界:キー局5社の比較と「放送外収入」

テレビ局の売上の半分近くは、実はテレビCM以外(放送外収入)から来ていることをご存知でしょうか?

キー局5社の特徴と戦略

※東京にある5つの主要テレビ局のこと。地方局(ローカル局)とは待遇も規模も全く違います。

局名 特徴 放送外収入・強み
日本テレビ 視聴率三冠王の常連。バラエティ・ドラマが強い。 **Hulu(配信)**やティップネス(ジム)など多角化が進んでいる。
TBS ドラマのTBS。「半沢直樹」など強力なIPを持つ。 「赤坂サカス」の不動産がドル箱。舞台「ハリー・ポッター」などイベントも強い。
フジテレビ かつての王者。現在は視聴率で苦戦中。 観光事業(ビルやイベント)が得意。「お台場」の開発主。
テレビ朝日 AbemaTV(サイバーエージェントと共同)でネット配信の先駆者。 若者向けコンテンツ「ABEMA」への投資と、六本木ヒルズ関連事業。
テレビ東京 独自路線(アニメ、経済)。制作費が安く利益率は高い。 **アニメ(ポケモン、ナルト等)**の版権収入が莫大。海外売上比率が高い。

地方局のリスク

キー局は多角化で生き残れますが、地方局は「キー局の番組を流すだけ」になりがちで、人口減少とともに経営が厳しくなっていきます。就活では「キー局・準キー局(大阪)」と「地方局」を明確に分けて考えましょう。


3. 出版業界:紙は売れないが「版権(IP)」が最強

出版業界は、「斜陽産業」から「成長産業」へと奇跡の復活を遂げつつあります。 その立役者は、**3大出版社(講談社、集英社、小学館)が持つ「マンガ」**です。

版権(ライツ)ビジネスとは?

マンガ作品(IP)の権利を管理し、アニメ化、映画化、ゲーム化、グッズ化などで他社から使用料(ロイヤリティ)をもらうビジネスです。 例えば『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』(集英社)の大ヒットにより、紙の雑誌(ジャンプ)が売れなくても、莫大な利益が入ってきます。

  • 講談社:『進撃の巨人』『ブルーロック』。世界中のパートナーと組み、デジタル展開(マンガアプリ)に積極的。
  • 集英社:『ONE PIECE』『鬼滅』『呪術』など、ジャンプブランド最強。
  • 小学館:『コナン』『ドラえもん』など、子供向け・王道コンテンツに強い。
  • KADOKAWA:出版だけでなく、映画・ゲーム・ネット(ニコニコ)を融合させたメディアミックスが得意。

書籍編集者志望は注意

小説やビジネス書の市場は縮小傾向です。「紙の本を作りたい」という純粋な想いは大切ですが、会社としては「デジタルでどう売るか」「IPとしてどう育てるか」を求めています。


4. 新聞業界:デジタルシフトに成功した会社だけが生き残る

新聞業界は最も厳しい状況にありますが、勝ち筋は見えています。 それは**「デジタル版の有料会員(サブスク)」**です。

日本経済新聞(日経)の一人勝ち

日経新聞は、いち早く「日経電子版」を軌道に乗せ、デジタル有料会員数は世界有数の規模(約100万人)を誇ります。 経済情報という「お金を出してでも読む価値がある」コンテンツを持っている強みです。 Financial Timesを買収するなど、グローバルテック企業の様相を呈しています。

その他の全国紙

  • 朝日新聞:ジャーナリズムへの評価は高いが、赤字決算を出すなど経営改革中。不動産事業は強い。
  • 読売新聞:世界最大の発行部数。プロ野球(巨人)や遊園地(よみうりランド)など多角経営で安定。

新聞記者を目指すなら、「紙面」ではなく「Web記事」でどう読ませるか、PVを稼ぐかという視点が必須です。


5. よくある質問(FAQ)

Q1. 学歴フィルターはありますか?

A. キー局・大手出版社は、事実上「あります」。 早慶・旧帝大・上位国公立で内定者の大半を占めます。これは学歴で切っているというより、筆記試験(SPIや一般常識)のボーダーが高すぎることと、エントリー数が数万人に及ぶためです。 しかし、地方局や専門出版社、制作会社(プロダクション)なら学歴は関係ありません。

Q2. クリエイティブな仕事はできますか?

A. 狭き門ですが、可能です。 ただし、テレビ局の社員は「制作現場」から離れつつあります。実際の番組作りは「制作会社」に外注し、テレビ局員はプロデューサーとして予算管理やキャスティングを行うのが主流です。 「自分でカメラを回したい」「編集したい」なら、制作会社の方が向いています。

Q3. インターンは参加すべきですか?

A. 絶対に参加してください。 マスコミ、特にテレビ局の採用は「インターン経由」が非常に多いです。インターンで優秀と認められた学生だけに「早期選考」の案内が来ます。本選考からの内定は宝くじレベルです。

Q4. 激務ですか?

A. 部署によりますが、基本激務です。 報道や制作現場になれば、昼夜逆転、不規則な生活は当たり前です。事件が起きれば休日でも呼び出されます。「9時17時で働きたい」人には絶対におすすめしません。 その代わり、給料は破格です。

Q5. 筆記試験対策は何をすればいいですか?

A. 「時事問題」と「クリエイティブ問題」です。 一般的なSPIに加え、最新のニュース(政治経済からエンタメまで)が出ます。また、「〇〇というお題で企画を考えろ」といった発想力を問う記述試験が特徴的です。日頃からネタ帳を作る習慣をつけましょう。


6. まとめ

マスコミ業界は、時代の変化に合わせて「形を変えて」生き残ります。

この記事の要点

項目 ポイント
テレビ 放送枠よりも、Huluなどの配信不動産事業が収益の柱に。
出版 紙は苦戦だが、**マンガIP(版権)**で過去最高益。世界市場へ。
新聞 日経電子版の一人勝ち。有料デジタルへの移行が急務。
就活 超難関。インターン参加が必須。クリエイティブよりビジネス視点を。

今日からのアクションプラン

  1. 今日:TVerアプリを入れ、好きな番組のエンドロールを見て「制作会社」の名前をチェックする(テレパック、共同テレビなど)。
  2. 明日:本屋に行き、講談社・集英社・小学館のマンガコーナーを見る。どの作品がアニメ化され、どんなグッズが出ているか、「IP展開」の事例を探す。
  3. 今週中:日経新聞(電子版無料会員でOK)で、志望するマスコミ企業の「決算記事」を検索し、「最高益」などのお金の話に目を通す。

「面白いものを作りたい」。 その情熱は尊いですが、それを「どうやってお金に変えるか」まで考えられる人が、これからのマスコミ業界を担うリーダーです。 斜陽産業ではなく、変革産業の旗手として挑戦してください。


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アソベンチャー・チーズ編集部。日々の感情ログとAI分析で「隠れた強み」と「価値観」を可視化するキャリアスタジオを運営しています。

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