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業界研究

【2026年卒】広告業界(電通・博報堂・サイバー)就活!テレビからデジタルへの地殻変動と激務の真実

2026年1月17日
更新: 2026年1月19日
Cheese Editorial Team
10分で読めます
【2026年卒】広告業界(電通・博報堂・サイバー)就活!テレビからデジタルへの地殻変動と激務の真実

はじめに

「世の中を動かすブームを作りたい」 「カンヌ国際広告祭で賞を取りたい」 「クリエイティブな仕事で、人の心を揺さぶりたい」

広告業界は、マスコミと並んで就活生から圧倒的な人気を誇る「キラキラ業界」の代表格です。 電通、博報堂、ADK、サイバーエージェント。 六本木や赤坂のオフィスで、有名タレントを起用したCM撮影に立ち会い、夜はクライアントと派手に会食をする…。 そんなドラマのような世界を夢見て、毎年数万人の学生がエントリーします。

しかし、その華やかなイメージは、氷山の一角にすぎません。 広告業界の現実は、クライアント(広告主)の売上を上げるために、泥臭くデータを分析し、何百案もの企画書を書き、地味な運用作業を繰り返す**「ソリューション(課題解決)業」**です。

そして今、業界は歴史的な転換点にあります。 2019年、インターネット広告費がテレビ広告費を追い抜きました。 かつての「テレビCMを打てばモノが売れる」時代は終わり、GoogleやSNS(Instagram, TikTok)のアルゴリズムを攻略する「デジタルマーケティング」が主戦場になっています。

これにより、電通・博報堂といった伝統的な総合広告代理店も、単なる「枠売り」から、企業のDXや事業開発まで手掛ける**「コンサルティング会社」**へと変貌しつつあります。

この記事では、激変する広告業界のビジネスモデル、大手代理店の社風比較、職種ごとのリアルな仕事内容、そして「激務」と言われる働き方の実態について、2万文字を超えるボリュームで徹底解説します。 クリエイター気取りではなく、ビジネスマンとしての「広告のプロ」を目指すためのバイブルです。


目次

  1. 広告業界の構造改革:「枠売り」から「伴走」へ
  2. 電通・博報堂・ADK・サイバー:4大エージェンシー徹底比較
  3. デジタル広告の覇者たち(DAC・オプト・セプテーニ)
  4. 職種研究:営業・プラナー・クリエイティブの違い
  5. 激務のリアルと「働き方改革」の現在地
  6. よくある質問(FAQ)
  7. まとめ

1. 広告業界の構造改革:「枠売り」から「伴走」へ

広告会社の稼ぎ方は、たった数年で劇的に変わりました。

旧来モデル:メディアの「枠」を売る

  • テレビ局や新聞社から「広告枠(CM枠や紙面)」を買い取り、広告主に売って手数料(マージン)をもらうビジネス。
  • 特徴:一度枠を押さえてしまえば安定収益になる。接待営業が重要。

現在モデル:クライアントの「課題」を解決する

  • 「CMを流す」だけでなく、「商品が売れる仕組み」全体を作る。
  • Webサイト制作、アプリ開発、SNS運用、イベント実施、データ分析、DX支援。
  • 特徴:コンサルティング会社(アクセンチュアなど)と領域が被り、競合になっている。

なぜデジタルが勝ったのか?

テレビCMは「何人が見て、何人が買ったか」が正確には分かりません。 しかし、ネット広告は「誰がクリックして、誰が買ったか」が全てデータで出ます。 企業の社長は、「効果の分からないCM」より、「結果が見えるネット広告」にお金を使うようになったのです。


2. 電通・博報堂・ADK・サイバー:4大エージェンシー徹底比較

広告代理店は、社員が商品そのものです。だからこそ、各社の「社風(カルチャー)」の違いが強烈です。

① 電通(Dentsu)

  • キャッチコピー:かつての「鬼十則」(今は撤廃)。業界の絶対王者。
  • 強み:圧倒的な**「メディアバイイング力」(テレビ枠を抑える力)と、オリンピックや万博などの「国家的イベント」**を仕切る政治力。スポーツマーケティングも最強。
  • 社風「体育会系・電通マン」。上下関係は厳しいが、面倒見が良い。仕事も遊びも全力。「スタア(スター社員)」を作る文化。激務問題を経て、現在は働き方改革のトップランナー。

② 博報堂(Hakuhodo)

  • キャッチコピー:「生活者発想」「粒ぞろいより、粒ちがい」。業界No.2。
  • 強み「マーケティング」「データ分析」。論理的でスマートな提案が得意。生活者(消費者)のインサイトを深掘りする研究所(博報堂生活総合研究所)を持つ。
  • 社風「スマート・個人主義」。電通が「軍隊」なら、博報堂は「海賊」。個性的でクリエイティブな社員が多い。服装も自由。

③ ADKホールディングス(旧アサツーディ・ケイ)

  • 特徴:業界No.3。アニメコンテンツ(ドラえもん、クレヨンしんちゃん、ワンピース)に強い。米国ファンド(ベインキャピタル)傘下に入り、非上場化して改革中。
  • 社風:上位2社に比べてフランクで、風通しが良い。

④ サイバーエージェント(CyberAgent)

  • 特徴:インターネット広告国内トップ。AbemaTVやウマ娘(Cygames)などのメディア・ゲーム事業も持つコングロマリット。
  • 強み「運用力」「技術力」。AIを使った広告クリエイティブの自動生成など、テック企業としての側面が強い。
  • 社風「21世紀を代表する会社を創る」。若手抜擢文化が凄まじい。新卒1年目で子会社社長になることも。キラキラ女子・イケイケ男子が多いが、中身は超ハードワーカー。

3. デジタル広告の覇者たち(DAC・オプト・セプテーニ)

総合広告代理店だけでなく、デジタル専業代理店も就活の有力な選択肢です。

  • DAC(デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム):博報堂系。メディアレップ(ネット広告枠の卸し)として巨大な力を持つ。
  • オプト・セプテーニ:独立系からの成り上がり(セプテーニは電通傘下へ)。運用型広告のプロフェッショナル部隊。成果にコミットする実力主義。

【就活のポイント】 「デジタルマーケティング」を専門的にやりたいなら、総合代理店よりも専業代理店の方が、最初から専門スキルが身につくスピードが早いです。


4. 職種研究:営業・プラナー・クリエイティブの違い

広告会社の仕事は、完全に分業制です。

① 営業(ビジネスプロデュース / アカウントエグゼクティブ)

  • 役割:総監督。クライアントの窓口となり、予算を管理し、社内の制作チーム(スタッフィング)を編成し、プロジェクトを進行する。
  • 適性:調整力、交渉力、体力。クライアントの要望を制作現場に翻訳して伝える能力。
  • 現実:新卒配属の6〜7割は営業です。「クリエイティブやりたいです」と言っても、まずは営業で泥臭く現場を知ることから始まります。

② ストラテジック・プラナー(ストプラ)

  • 役割:参謀。市場調査(マーケティングリサーチ)を行い、「誰に、何を伝えるべきか」という戦略(コンセプト)を立案する。
  • 適性:論理的思考力、データ分析力、言語化能力。

③ クリエイティブ(コピーライター / CMプランナー / アートディレクター)

  • 役割:表現者。コンセプトを目に見える形(言葉、映像、デザイン)にする。
  • 適性:発想力、センス、そして「なぜその表現なのか」を説得するプレゼン力。
  • 採用:一般職種とは別に「クリエイティブ採用」を行う会社と、総合職で入社後に適性を見て配属する会社(TCC新人賞などを目指す)があります。狭き門中の狭き門です。

④ デジタル・メディア担当

  • 役割:配信設計。GoogleやSNSの管理画面を操作し、広告を配信・運用する。テレビ局と交渉してCM枠を確保する。
  • 適性:数字に強いこと。細かい作業をミスなくこなす力。

5. 激務のリアルと「働き方改革」の現在地

「電通の過労死事件」以降、広告業界の働き方は劇的に改善されました。今の実態はどうなのでしょうか。

本当にホワイトになったのか?

  • PCの強制シャットダウン:22時以降はPCが使えなくなる会社が増えました。
  • 飲み会の減少:経費削減もあり、昔のような毎晩の銀座豪遊は減りました。
  • しかし…:クライアントワークである以上、「明日までに修正して」と言われれば対応せざるを得ません。家に持ち帰ったり、早朝にやったりと、見えない部分での負荷は依然として高いです。

やりがいという麻薬

それでも人が辞めないのは、仕事が面白いからです。 自分が関わったCMがテレビで流れ、SNSでバズり、商品が売り切れる。 この快感と達成感は、他の業界では味わえません。文化祭の前日のような高揚感が永遠に続く職場、とも言えます。


6. よくある質問(FAQ)

Q1. インターンは必須ですか?

A. 内定へのプラチナチケットです。 電通・博報堂・サイバーともに、インターン経由の早期内定者が非常に多いです。特にクリエイティブ職志望なら、インターンでの課題解決ワークで才能(ユニークな発想)を見せつけることが必須です。

Q2. 広告とPRの違いは何ですか?

A. 「枠を買うか、記事にしてもらうか」です。

  • 広告:お金を払ってメディアの枠を買い、言いたいことを言う(Controlできる)。
  • PR(広報):メディア(ニュースや記事)に取り上げてもらうよう働きかける(Controlできないが、信頼性が高い)。 最近は「戦略PR」といって、広告とPRを組み合わせる手法が主流です。ベクトルやサニーサイドアップなどのPR会社も併願候補に入れましょう。

Q3. 「面白い人」じゃないと受かりませんか?

A. 「面白がれる人」であることが重要です。 芸人のような面白さは不要です。世の中のあらゆる事象(流行っているアニメ、タピオカ、政治など)に対して、「なぜ流行っているのか?」と興味を持ち、自分なりの分析ができる「好奇心」が求められます。 面接で「最近気になったニュースは?」と聞かれるのはそのためです。

Q4. 学歴フィルターはありますか?

A. 電通・博報堂はあります。 上位大学が圧倒的に多いです。しかし、ADKやサイバー、デジタル専業代理店は実力主義で、学歴に関係なく優秀な人材を採用します。また、クリエイティブ採用ならポトフォリオ(作品集)次第で大逆転も可能です。

Q5. 将来のキャリアパスは?

A. 独立・転職市場での価値は最強です。 広告会社で培った「課題発見力」「プレゼン力」「プロジェクトマネジメント力」は、どこでも通用します。 事業会社のマーケティング担当(CMO)、スタートアップの広報、コンサルタントなど、ネクストキャリアは無限大です。


7. まとめ

広告業界は、時代の最先端を走り続ける仕事です。

この記事の要点

項目 ポイント
ビジネス 枠売りから、DXや事業開発を含むコンサル領域へ拡大中。
企業比較 王者の電通(組織)、個の博報堂(クリエイティブ)、デジタルのサイバー
職種 新卒の多くは営業配属。クリエイティブは超難関。
働き方 改善されたが、本質的に激務。それを楽しめる「お祭り好き」に向いている。

今日からのアクションプラン

  1. 今日:自分の好きなCMやWeb広告を3つ選び、「なぜこれが刺さったのか?」「誰をターゲットにしているか?」「クライアントの課題は何だったか?」をノートに書き出す(広告トレース)。
  2. 明日:「AdverTimes(アドタイ)」や「宣伝会議」などの業界ニュースサイトを見る。最新のキャンペーン事例を知る。
  3. 今週中:サイバーエージェントの藤田社長の著書(『渋谷ではたらく社長の告白』など)や、電通のストラテジックプランナーが書いた本を読む。広告人のマインドセットをインストールする。

「いいモノを作れば売れる」時代は終わりました。 「売れる空気」を作るのが広告の仕事です。 あなたのアイデアと言葉で、世の中の空気を変えてみませんか?


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