Asoventure Station Logo
業界研究

【2026年卒】エンタメ業界(ゲーム・映画・音楽)就活攻略!「好き」を仕事にする覚悟とIPビジネス

2026年1月17日
更新: 2026年1月19日
Cheese Editorial Team
8分で読めます
【2026年卒】エンタメ業界(ゲーム・映画・音楽)就活攻略!「好き」を仕事にする覚悟とIPビジネス

はじめに

「自分の作ったゲームで世界中の人を熱狂させたい」 「映画のエンドロールに自分の名前を載せたい」 「大好きなアーティストを売り出したい」

エンターテインメント業界は、夢と情熱を持った学生が殺到する超・人気業界です。 しかし、その倍率は数百倍〜数千倍。「東大生でも落ちる」と言われるほどの難関です。

なぜこれほど難しいのか? それは、多くの学生が「ファン」の延長で志望動機を語ってしまうからです。 企業が求めているのは、「ゲームをするのが好きな人」でも「音楽を聴くのが好きな人」でもありません。 **「コンテンツ(IP)を使って、どのようにお金を生み出すか」**を考えられるビジネスパーソンです。

今、エンタメ業界は**「IP(Intellectual Property:知的財産)ビジネス」**へと大きくシフトしています。 アニメをただ放送するだけでなく、グッズ、ゲーム、イベント、海外配信と多角的に展開し、1つの作品から骨までしゃぶり尽くす収益モデルが主流です。

この記事では、ゲーム・映画・音楽の3大セクターのビジネスモデル、IP戦略の最前線、そしてこの業界に潜り込むための現実的なキャリア戦略を解説します。

この記事でわかること:

  • なぜソニーグループがエンタメ業界の覇者なのか?
  • 任天堂 vs ソニー vs スマホゲー、ゲーム業界の勢力図
  • 映画業界(東宝一強)のカラクリと、音楽業界の「ライブ推し活」狂想曲
  • クリエイターじゃなくても活躍できる「製作委員会」や「A&R」の仕事

これを読めば、「運」任せの就活から脱却し、「戦略」を持ったエンタメ就活ができるようになります。


目次

  1. エンタメ業界の共通言語:「IPビジネス」とは?
  2. ゲーム業界:任天堂・ソニー・スマホゲーの三国志
  3. 映画・アニメ業界:東宝の一人勝ちと配信の台頭
  4. 音楽業界:CDが売れない時代の「推し活」ビジネス
  5. よくある質問(FAQ)
  6. まとめ

1. エンタメ業界の共通言語:「IPビジネス」とは?

エンタメ就活で「IP」という言葉を知らないのは致命的です。

IP(知的財産)のワンソース・マルチユース

IPとは、キャラクターや作品の権利のことです(ポケモン、マリオ、鬼滅の刃など)。 現代のエンタメ企業は、1つのIP(ワンソース)を、様々な形(マルチユース)で展開して稼ぎます。

  • 1次利用:マンガ連載、ゲーム発売(ここでの利益はトントンでもいい)
  • 2次利用:アニメ化、映画化、グッズ販売、イベント、海外配信(ここで爆発的に稼ぐ

最強のIPホルダーは、ソニーグループ(音楽・映画・ゲーム・アニメ・マンガ全部持ち)と、バンダイナムコ(ガンダム・ドラゴンボール)、そして任天堂(マリオ・ポケモン)です。 就活では、この「IPのサイクルのどこに関わりたいか」を明確にする必要があります。


2. ゲーム業界:任天堂・ソニー・スマホゲーの三国志

① 任天堂(Nintendo)

  • 戦略:「ゲーム人口の拡大」。Switchのように、普段ゲームをしない層(子供から老人まで)を取り込むハードとソフトを一体で開発。
  • 強み:マリオ、ゼルダなどの自社IPが世界最強。キャラクタービジネスにも注力中(USJのマリオエリアなど)。

② ソニー(SIE)

  • 戦略:「最先端の没入体験」。PlayStation 5の圧倒的描画性能で、コアゲーマー層を狙う。
  • 強み:ハードウェアだけでなく、映画や音楽部門との連携(クロスプラットフォーム)ができること。PCゲームへの移植も積極的。

③ スマホゲーム(Cygames, ガンホー, ミクシィ)

  • 戦略:「基本無料(F2P)+ガチャ課金」。毎日ログインさせ、長く遊ばせる運営力が勝負。
  • 現状:開発費の高騰と、中国勢(原神など)の台頭で競争が激化。ヒット率が低いため、多角化(アニメ化など)を進めている。

④ サードパーティ(カプコン, スクエニ, バンナム, セガ)

ハードを持たず、SwitchやPS5、スマホ向けにソフトを供給する会社。 カプコン(モンハン)、スクエニ(FF・ドラクエ)など、強力なIPを持つ会社は利益率が高いです。


3. 映画・アニメ業界:東宝の一人勝ちと配信の台頭

映画業界:東宝の「一強」体制

映画業界には「東宝・東映・松竹」の3大メジャーがありますが、実は東宝が圧倒的です。

  • 理由:企画(川村元気氏など)が強く、配給網(映画館にかける力)も持ち、興行(TOHOシネマズ)も持っている。「作って・届けて・見せる」を自社で完結できる垂直統合モデルです。
  • 東映:特撮(戦隊・ライダー)やアニメ(ワンピース、スラムダンク)が強い。
  • 松竹:歌舞伎という伝統芸能を持っているのが独自色。

アニメ業界:Netflixなど配信の力

これまでは「DVD/Blue-ray」を売って回収していましたが、今は「海外への配信権販売」が収益の柱です。 制作会社(スタジオ)は依然として激務薄給なところが多いですが、出資側(製作委員会に入る商社やテレビ局、配信会社)は儲かっています。


4. 音楽業界:CDが売れない時代の「推し活」ビジネス

音楽は「ライブ」と「ファンクラブ」で稼ぐ

CDの売上は全盛期の半分以下です。代わりに伸びているのが「ライブ・フェス」と「グッズ」、そして「有料ファンクラブ」です。 K-POPアイドルのように、YouTubeでMVを無料公開して世界中でファンを増やし、ライブと高額グッズで回収するモデルが定着しました。

主要プレーヤー

  • レコード会社:ソニー・ミュージック、エイベックス、ユニバーサルなど。原盤(音源)を作り、宣伝する。
  • 芸能事務所:アミューズ、LDH、ホリプロなど。アーティストをマネジメントする。
  • コンサートプロモーター:ライブ会場の手配や運営を行う。地味だが激務で不可欠な存在。

5. よくある質問(FAQ)

Q1. クリエイター(作る人)になれますか?

A. 総合職採用では、すぐにはなれません。 ゲームプランナーや映画プロデューサーは、多くの学生が憧れる職種です。しかし、多くの大企業では、最初は営業(宣伝・販売)や管理部門に配属されます。そこで実績を出し、適性を見込まれた人だけが制作現場に行けます。最初から作りたいなら、専門職採用や制作会社(下請け含む)を目指すべきです。

Q2. 学歴フィルターはありますか?

A. 大手(任天堂・ソニー・東宝)は強烈にあります。 採用人数が極端に少ない(数名〜数十名)ため、結果的に高学歴層(旧帝大・早慶)が多くなります。しかし、エイベックスやゲーム開発会社などは、学歴よりも「何を作ったか」「どれだけ熱量があるか」を重視する傾向があります。

Q3. 「好きなこと」を仕事にして嫌いになりませんか?

A. なる可能性はあります。 「ゲームをするのが好き」と「面白いゲームの仕様書を3日徹夜して書く」は別次元です。 「ファンとしての好き」を捨てて、「ビジネスとしての関心(数字や客観性)」を持てるかが、長く続けられるかの分かれ目です。

Q4. 英語力は必要ですか?

A. 今後は必須級です。 日本市場は少子化で縮小します。アニメもゲームも、最初から「世界展開」を前提に作られます。海外企業との交渉、ローカライズ(翻訳)、海外マーケティングの部署は急拡大しており、英語ができるだけで採用確率は跳ね上がります。

Q5. 地方の大学からでも入れますか?

A. 可能です。ただ、東京に来てください。 エンタメ企業の9割は東京(特に渋谷・新宿・六本木エリア)に集中しています。インターンやOB訪問のために頻繁に上京するフットワークの軽さが求められます。


6. まとめ

エンタメ業界は、「明日なくても死なないもの(不要不急)」を売っています。 だからこそ、人の心を動かす圧倒的なパワーと、それを届ける緻密なビジネス戦略が必要です。

この記事の要点

項目 ポイント
ゲーム 任天堂・ソニーの2強+スマホ勢。IP活用がカギ。
映画 東宝の一強。配信権ビジネスで世界に売る。
音楽 CDではなくライブ・グッズ・FCで稼ぐ「推し活」経済。
就活 「ファンです」は禁句。**「ビジネスとしてどう広げるか」**を語れ。

今日からのアクションプラン

  1. 今日:自分の好きなコンテンツ(アニメやゲーム)の「クレジット(エンドロール)」を最後まで見る。どんな会社(製作委員会)が関わっているかメモする。
  2. 明日:ソニーグループの「統合報告書」を読む。エレキ(家電)の会社ではなく、テクノロジー×エンタメの企業であることがよく分かる。
  3. 今週中:エンタメ業界の「インターン」に応募する。華やかな表舞台の裏にある、地味な作業(イベント誘導やデータ入力など)を体験し、それでもやりたいか自問する。

「あなたの企画のおかげで、人生が救われました」。 そんなファンの声が届いた時、全ての苦労が報われる。 世界中に夢と感動を届ける仕事に、あなたの情熱をぶつけてください。


関連記事

Cheese Editorial Team
AUTHOR

Cheese Editorial Team

キャリア・自己理解メディア

アソベンチャー・チーズ編集部。日々の感情ログとAI分析で「隠れた強み」と「価値観」を可視化するキャリアスタジオを運営しています。

SHARE THIS ARTICLE

このキャリアについて相談する

アソベンチャーチーズでは、あなたのスキルに合った副業案件を無料で診断します。
まずはカジュアル面談から。

キャリア相談を予約する