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就活コラム

【調査結果】福利厚生重視47.3%の就活生世代|Z世代が求める「働きやすさ」の本質

2026年1月12日
Cheese Editorial Team
8分で読めます
【調査結果】福利厚生重視47.3%の就活生世代|Z世代が求める「働きやすさ」の本質

はじめに:「成長」より「福利厚生」を選ぶ時代

「成長できる環境より、働きやすい環境を選びたい」

こう考える就活生が増えている。リクルートの「就職プロセス調査(2026年卒)」によると、就職先を確定する際の決め手第2位は**「福利厚生(住宅手当等)や手当が充実している」で47.3%**。

1位の「自らの成長が期待できる」(50.1%)とわずか2.8ポイント差だ。しかも、「成長」は前年比-4.3ptと減少傾向にある一方、福利厚生への注目度は年々上昇している。

本記事では、なぜZ世代は福利厚生を重視するのか、そして企業の福利厚生をどう評価すべきかを解説する。


第1章:「47.3%」という数字の背景

就職先の決め手ランキング(再確認)

順位 項目 割合
1 自らの成長が期待できる 50.1%
2 福利厚生や手当が充実 47.3%
3 希望する地域で働ける 40.9%
4 会社の安定性がある 38.7%

なぜ福利厚生が注目されるのか

1. 可処分所得の実質目減り

物価上昇、社会保険料の増加により、額面給与が上がっても手取りは増えにくい。福利厚生による「非課税の恩恵」が魅力的に映る。

2. 住居費問題

特に都市部では家賃が高騰。月3〜5万円の住宅手当は、実質的に年収40〜60万円アップに相当する。

3. ワークライフバランス志向

Z世代は「仕事一辺倒」を避ける傾向がある。有給取得率や残業時間も、重要な判断基準となっている。

4. コロナ禍の経験

在宅勤務を経験した世代は、「会社にいる時間=仕事の価値」という考えから解放されつつある。


第2章:Z世代の価値観と福利厚生

Z世代(1996年〜2012年生まれ)の特徴

特徴 就活への影響
デジタルネイティブ 情報収集力が高く、企業の実態を調べやすい
社会課題への関心 企業の社会的責任(CSR)も評価対象
多様性の尊重 画一的な働き方を敬遠
プライベート重視 仕事とプライベートの両立を求める
安定志向 終身雇用を期待しないが、倒産リスクは避けたい

福利厚生が「選択の自由」を与える

Z世代にとって、福利厚生は単なる「お得」ではない。それは**「人生の選択肢を増やす手段」**だ。

  • 住宅手当があれば、都心でも生活できる
  • 育休が取れれば、子育てと仕事を両立できる
  • 研修制度があれば、スキルアップできる

福利厚生は、「自分らしい生き方」を支える土台なのだ。


第3章:重視される福利厚生TOP10

就活生が注目する福利厚生

順位 福利厚生 注目理由
1 住宅手当・家賃補助 都市部生活の必須条件
2 有給取得率 取れる雰囲気かどうか
3 残業時間 ワークライフバランスの指標
4 育児休業制度 将来のライフプランに影響
5 リモートワーク制度 通勤時間の削減
6 研修・自己啓発支援 スキルアップの機会
7 退職金制度 長期的な資産形成
8 健康診断・人間ドック 健康への投資
9 社員食堂・食事補助 日常の節約に直結
10 フレックスタイム制 生活スタイルに合わせた働き方

住宅手当の経済効果

住宅手当月3万円の場合の効果:

項目 計算
年間支給額 3万円 × 12ヶ月 = 36万円
5年間の総額 36万円 × 5年 = 180万円
給与換算(税込相当) 45万円/年

住宅手当は非課税のため、額面より実質的な価値が高い。


第4章:福利厚生のチェックポイント

採用ページだけでは分からない

企業の採用ページには「充実した福利厚生」と書いてあっても、実態は異なることがある。

確認すべき3つの視点:

1. 制度の「有無」ではなく「運用実態」

  • 有給取得率は何%か(業界平均は約56%)
  • 育休取得率は何%か(男性育休の取得率も重要)
  • 残業時間は月何時間か(募集要項の「固定残業代」に注意)

2. 「入社時」と「数年後」で変わる可能性

  • 住宅手当は何年まで支給されるか
  • 昇格したら対象外になる制度はないか
  • 制度の見直し・廃止の動向

3. 「制度がある」と「使える雰囲気がある」は別物

  • 育休を取った人がキャリアダウンしていないか
  • リモートワークが形骸化していないか
  • 有給申請が上司に嫌がられないか

具体的な調べ方

情報源 確認できること
採用ページ 制度の概要、支給額
OpenWork 実際の残業時間、有給取得率
OB・OG訪問 制度の使いやすさ、雰囲気
会社説明会での質問 直接人事に確認
IR資料(上場企業) 経営状況、人件費推移

第5章:福利厚生と給与の比較

「年収400万 vs 年収360万+福利厚生充実」

単純な年収比較では見えないものがある。

項目 A社(年収400万) B社(年収360万+福利厚生)
基本給 400万円 360万円
住宅手当 なし 月5万円(年60万円相当)
昼食補助 なし 月1万円(年12万円相当)
交通費 実費精算 月3万円上限
残業時間 月平均30時間 月平均10時間
実質年収 約400万円 約420万円相当
自由時間 少ない 多い

時間当たりの価値で考える

残業時間が多いA社は、時間単価で見ると低くなる。

B社は年収は低いが、福利厚生と自由時間を加味すると「時間当たりの報酬」は高い可能性がある。


第6章:「福利厚生重視」への批判と反論

よくある批判

批判1:「福利厚生より成長を選べ」

→ 反論:成長と福利厚生は二項対立ではない。充実した福利厚生があるからこそ、安心して成長に集中できる。

批判2:「甘えている」

→ 反論:限られた時間で成果を出す効率的な働き方は、むしろ「厳しい」選択。長時間労働による成果は持続可能ではない。

批判3:「転職で条件は変わる」

→ 反論:最初のキャリアで得られる条件は、その後の交渉材料になる。スタート地点は重要。

福利厚生重視=悪いことではない

福利厚生を重視することは、**「自分の人生を大切にすること」**の表れだ。

仕事は人生の一部であり、すべてではない。仕事以外の時間を充実させることで、結果的にパフォーマンスも向上する。


第7章:福利厚生を面接でどう聞くか

NGな聞き方

「福利厚生について教えてください」

これでは「待遇だけ気にしている」と思われる可能性がある。

OKな聞き方

「入社後、仕事とプライベートを両立している社員の方の働き方について教えてください」

「若手社員の方の1日のスケジュールを教えていただけますか」

「御社で長く働いている方の特徴を教えてください」

これらの質問から、間接的に福利厚生の実態を把握できる。

逆質問での聞き方例

知りたいこと 聞き方
残業時間 「繁忙期と閑散期の働き方の違いは?」
有給取得 「社員の方はどんな時にお休みを取られますか?」
育休 「ライフステージの変化に対応した制度は?」
リモート 「コロナ後の出社頻度は?」

第8章:福利厚生が充実している企業の見つけ方

方法1:「働きがいのある会社」ランキングを参考にする

Great Place to Workなどの調査結果は、福利厚生だけでなく職場環境全体を評価している。

方法2:口コミサイトで「福利厚生」評価を確認

OpenWork、転職会議などで、福利厚生のスコアをチェック。

方法3:ベンチャー企業はユニークな制度に注目

大企業ほど制度は整っていないが、ユニークな福利厚生を提供するベンチャーもある。

ユニークな福利厚生例:

  • 書籍購入費無制限
  • ジム費用全額補助
  • 誕生日休暇
  • パートナーシップ制度(同性パートナーへの福利厚生適用)

方法4:BtoB企業を視野に入れる

消費者向け(BtoC)企業に比べ、BtoB企業は知名度が低いが、福利厚生が充実していることが多い。


第9章:企業側の視点を理解する

なぜ企業は福利厚生を充実させるのか

1. 採用競争力の向上

福利厚生が充実している企業は、優秀な人材を集めやすい。

2. 離職防止

福利厚生は「辞めにくくなる要因」にもなる。転職すると失う恩恵がある。

3. 生産性向上

健康経営への投資は、長期的に生産性向上につながる。

企業のコスト意識

福利厚生はコストがかかる。業績悪化時には削減対象になる可能性もある。

確認ポイント:

  • 直近3年間で福利厚生が削減されていないか
  • 業績は安定しているか
  • 人材投資への姿勢(採用ページ、IR資料で確認)

第10章:まとめと今日からのアクション

本記事のポイント

  • 就職先の決め手2位は「福利厚生」47.3%
  • Z世代は「働きやすさ」を重視する傾向が強まっている
  • 福利厚生は「制度の有無」ではなく「運用実態」で判断する
  • 住宅手当、有給取得率、残業時間、育休取得率を重点チェック
  • 面接では間接的な質問で雰囲気を探る

今日からやるべきこと

□ 志望企業の福利厚生一覧を作成する
□ OpenWorkで口コミ評価を確認する
□ OB・OG訪問で「本当に使えるか」を聞く
□ 年収だけでなく実質年収で比較する
□ 面接での逆質問を準備する

福利厚生を重視することは、決して「甘え」ではない。自分の人生を大切にするための、賢い選択だ。


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