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業界研究

【2026年卒】旅行・観光業界は復活!JTB・HIS・楽天トラベルの就活戦略とインバウンド

2026年1月17日
更新: 2026年1月19日
Cheese Editorial Team
8分で読めます
【2026年卒】旅行・観光業界は復活!JTB・HIS・楽天トラベルの就活戦略とインバウンド

はじめに

「旅行が好きだから、その魅力を伝えたい」 「英語を使って、日本の良さを世界に発信したい」 「お客様の一生の思い出を作りたい」

旅行・観光業界は、航空・ホテルと並んで、毎年就職人気ランキングの上位に入る「キラキラ業界」です。 コロナ禍という未曾有の危機を乗り越え、現在はインバウンド(訪日外国人)の爆発的な増加により、過去最高の活況を迎えています。

しかし、「旅行代理店の窓口で、パンフレットを見ながら接客する」という従来の仕事は、急速に消えつつあります。 楽天トラベルやBooking.comなどの**OTA(Online Travel Agent)**が台頭し、若者を中心に「旅行はネットで予約するもの」になったからです。

今、JTBやKNT-CT(近畿日本ツーリスト)などの旅行会社は、ただの「手配屋」から、企業の課題解決や地域活性化を行う**「ソリューション(コンサルティング)企業」**へと生まれ変わろうとしています。

この記事では、旅行業界の劇的な構造変化、リアル旅行会社 vs OTAの戦い、そして文系学生が目指すべき「新しい観光の仕事」について徹底解説します。

この記事でわかること:

  • なぜ今、JTBは「旅行会社ではありません」と言うのか?
  • 「JTB」「HIS」「KNT-CT」「日本旅行」大手4社の強みの違い
  • ネットにはできない「BtoB(法人・教育)」ビジネスの面白さ
  • 観光学部じゃなくても大丈夫?求められる英語力と企画力

これを読めば、「旅行好き」という趣味の延長ではなく、「観光ビジネスのプロ」として面接官を唸らせる志望動機が書けるようになります。


目次

  1. 旅行業界の構造変化:リアル店舗 vs OTA
  2. 大手旅行会社4社比較(JTB・HIS・KNT・日旅)
  3. 新たな収益源:BtoB営業と地域活性化コンサル
  4. 職種研究:カウンターセールスから法人営業へ
  5. よくある質問(FAQ)
  6. まとめ

1. 旅行業界の構造変化:リアル店舗 vs OTA

かつて、旅行に行く時は駅前の旅行代理店に行くのが当たり前でした。 しかし、スマホの普及がゲームのルールを変えました。

業態 代表企業 特徴・強み 就活のポイント
リアルエージェント
(店舗型)
JTB、HIS
近畿日本ツーリスト
・店舗網と「人」による提案力。
・法人旅行(出張・研修)や修学旅行に強い。
・トラブル時の安心感。
収益の柱は**「BtoB(法人・教育)」**にシフトしていることを理解する。
OTA
(ネット専業)
楽天トラベル
じゃらん(リクルート)
Expedia、Booking.com
・店舗を持たず、コストが安い。
・24時間いつでも予約可能。
・ポイント経済圏との連携。
旅行会社ではなく**「IT・Web業界」**として受ける必要がある。マーケティング職が中心。

リアル店舗の生きる道

ネット予約は便利ですが、「ハネムーンで絶対に失敗したくない」「複雑な海外周遊旅行をしたい」「社員旅行で100人を動かしたい」といったニーズには対応しきれません。 リアル旅行会社は、この**「高単価・複雑・団体」**の領域で勝負しています。


2. 大手旅行会社4社比較(JTB・HIS・KNT・日旅)

就活生が必ず併願する大手4社の特徴を比較します。

① JTB(ジェイティービー)

  • キャッチコピー:「感動のそばに、いつも。」
  • 特徴:圧倒的業界No.1ガリバー。旅行も強いが、イベント運営、出版(るるぶ)、商事、ICTなど事業は多岐にわたる。
  • 強み:**「交流創造事業」**を掲げ、地域の祭りのプロデュースや、企業の周年イベント運営など、旅行以外のソリューション力が最強。

② HIS(エイチ・アイ・エス)

  • キャッチコピー:「Love, Peace & TRAVEL」
  • 特徴:格安航空券のパイオニア。ベンチャー気質が強く、変化に強い。
  • 強み:旅行だけでなく、**「ホテル(変なホテル)」「テーマパーク(ハウステンボス)」「電力事業」**など、多角化経営を進めている。海外拠点数もNo.1。

③ KNT-CTホールディングス(近畿日本ツーリスト・クラブツーリズム)

  • 特徴:近鉄グループ。「クラブツーリズム」という会員制旅行事業が強力な武器。
  • 強み:シニア層(アクティブシニア)に絶大な支持を持つ。テーマ性のある旅(お遍路、登山、歴史など)の企画力が高い。

④ 日本旅行

  • 特徴:JR西日本グループ。日本最古の旅行会社。
  • 強み:JRセットプラン(赤い風船)が強い。最近は「宇宙事業」や「SDGsツーリズム」などユニークな取り組みも。

3. 新たな収益源:BtoB営業と地域活性化コンサル

今、旅行会社に入社する新入社員の多くは、カウンター店舗ではなく**「法人営業」**に配属されます。 ここが稼ぎ頭だからです。

BtoB営業(法人・教育)

  • 法人:企業の「報奨旅行」「海外視察」「周年パーティー」を企画運営する。単なる切符の手配ではなく、イベント会社のような仕事。
  • 教育:修学旅行、語学研修、探究学習プログラムの企画。先生と一緒に、子供たちの学びを創る。

地域活性化(DMO)

  • 地方創生:観光客が来なくて困っている自治体に対し、「ご当地グルメの開発」「インバウンド誘致のプロモーション」「着地型ツアーの造成」などを提案し、コンサルティング料をもらうビジネス。
  • ふるさと納税:JTBなどはふるさと納税のポータルサイト運営代行も行っています。

就活の面接で「旅行を売りたい」と言うと、「それはネットでできるよね?」と返されます。 **「旅行(交流)を通じて、地域の課題や企業の課題を解決したい」**と語れるようになりましょう。


4. 職種研究:カウンターセールスから法人営業へ

① 法人営業(総合職のメイン)

  • 仕事内容:企業や学校に飛び込み営業やルート営業を行い、旅行案件を獲得する。見積もり作成、プレゼン、当日の添乗まで全て担当する。
  • やりがい:数千万円〜数億円のプロジェクトを動かせる。自分の企画で何百人もの人が笑顔になる瞬間を見られる。
  • 大変さ:泥臭い営業活動。添乗中は24時間気が抜けない。

② カウンターセールス(店舗)

  • 仕事内容:来店したお客様の相談に乗り、最適なプランを提案・手配する。
  • やりがい:「あなたにお願いしてよかった」と指名される喜び。ハネムーンなど人生の節目に関われる。
  • 大変さ:膨大な知識(地理、列車、航空運賃など)と端末操作スキルが必要。土日祝日は休めない。
  • ※注意:店舗統廃合により、採用人数は減少傾向です。

③ ツアー企画(造成)

  • 仕事内容:パンフレットに載っているパッケージツアー(ルックJTBなど)の内容を考え、仕入れる。
  • 人気度:超人気職種ですが、最初は営業現場で「売れる商品」の感覚を掴んでからでないと配属されません。

5. よくある質問(FAQ)

Q1. 英語・他言語は必要ですか?

A. 必須ではありませんが、加点要素です。 国内営業なら英語は使いません。しかし、インバウンド対応や海外駐在を目指すなら必須です。中国語や韓国語ができると、現場(店舗や添乗)で重宝されます。 TOEICの点数よりも、「見知らぬ土地でも物怖じせずコミュニケーションできる度胸」の方が評価されます。

Q2. 激務で休みが少ないイメージがありますが?

A. 教育旅行(修学旅行)シーズンは激務です。 5月・6月・10月・11月の修学旅行シーズンは、添乗で家を空けることが多くなります(代休は取れます)。 一方で、店舗勤務はシフト制ですが、法人営業は土日休みが基本です(イベント立会い時は出勤)。

Q3. 「旅行業務取扱管理者」の資格は必要ですか?

A. 入社までには欲しいですが、内定には影響しません。 持っていると「本気度」のアピールにはなります。入社後には取得が義務付けられる会社が多いので(特に総合旅行業務取扱管理者)、時間のある学生のうちに取っておくのが賢明です。

Q4. 観光学部ではありませんが不利ですか?

A. 全く不利ではありません。 むしろ、経済学部や法学部でビジネス視点を持っている学生や、情報学部(IT)の学生など、多様な人材が求められています。「観光学」の知識は入社後の研修で学べます。

Q5. 航空業界と迷っています。

A. 「点の移動」か「面の体験」か。 航空会社は「A地点からB地点へ安全に運ぶ」のが使命です。旅行会社は「B地点に着いてから何をして楽しむか」まで全てをプロデュースします。企画力や自由度が高いのは旅行会社です。


6. まとめ

旅行業界は、「平和産業」です。世界が平和でなければ旅行はできません。

この記事の要点

項目 ポイント
業界動向 OTAとの競争激化。インバウンドBtoBが成長領域。
企業選び JTB(総合力・法人)HIS(海外・多角化)、KNT(シニア・教育)。
働き方 店舗より**法人営業(コンサル)**が主流に。添乗は体力勝負。
求める人物 旅行好きだけでなく、**「課題解決」**のために旅行という手段を使える人。

今日からのアクションプラン

  1. 今日:JTBやHISの店舗に行き、パンフレットを数種類もらってくる。どんなツアーが組まれているか(価格、ターゲット)を分析する。
  2. 明日:楽天トラベルやじゃらんで同じようなツアーを検索し、店舗型との価格差や内容の違いを比較する。
  3. 今週中:JTBの採用サイトで「プロジェクトストーリー(法人営業)」を読む。旅行会社が企業のどんな課題を解決しているか事例をインプットする。

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