
ドアを開けた瞬間、強面(こわもて)のおじさん面接官が3人並んでいる。 眉間にしわを寄せ、腕組みをして、じっとこちらを見ている。
「うわ、怖っ…」 その瞬間、身体が硬直し、用意していた志望動機が全部吹っ飛ぶ。 声は蚊の鳴くようになり、視線は泳ぎ、早く帰りたいとしか思えなくなる。
「面接官恐怖症」。 特に、普段年上の大人と接する機会が少ない学生(アルバイト未経験や、サークルだけの人)に多いです。 相手を「自分を裁く裁判官」や「恐ろしいモンスター」のように感じてしまうのです。
しかし、落ち着いてください。 彼らはモンスターではありません。 家に帰れば、娘に「パパの服と一緒に洗濯しないでよ」と言われている、ただのおじさんかもしれません。 この記事では、面接官(権威)に対する恐怖心を解きほぐし、対等に話すための心理テクニックを紹介します。
恐怖の原因は**「投影(とうえい)」**です。 過去に出会った「怖い大人(父親、先生、部活の顧問)」のイメージを、目の前の面接官に重ね合わせているのです。 「怒られるんじゃないか」 「否定されるんじゃないか」 という過去のトラウマが、防衛反応として体をこわばらせます。
また、「評価される」という非対称性も恐怖を生みます。 相手は合格・不合格を決める権限を持っていますが、自分は持っていません。 この「立場の弱さ」が、恐怖を増幅させます。
相手を神格化しないでください。 彼らを人間レベルまで引きずり下ろすメンタルハックです。
昔ながらの方法ですが、相手を「ジャガイモ」や「カボチャ」だと思い込む。 …まあ、これは無理がありますよね。喋るし。
私が一番おすすめする方法です。 偉そうな面接官も、赤ちゃんの頃はオムツをしていました。 今も、もしかしたら面白いパンツを履いているかもしれません。 脳内で勝手に、面接官にオムツを履かせてみてください。 「プッ」と笑いそうになりませんか? その**「見下すくらいの余裕」**が、緊張を解きます。
あなたは商品を売るセールスマンではありません。 あなたは**「自分というコンテンツ」を見せに来たエンターテイナーであり、面接官はそれを聞きに来た観客(お客さん)**です。 「緊張するなーじゃなくて、楽しませてやるか」 というホスト精神を持つと、立場が逆転します。
心を変えるのが難しければ、体を変えましょう。
目を見ると吸い込まれそうなら、眉間やおでこを見てください。 相手からは「目が合っている」ように見えますが、自分は直視しなくて済みます。
怖いと、息を吸いすぎて過呼吸気味になります。 話す前に、一度「ふぅ〜」と限界まで息を吐き切ってください。 吐くと副交感神経が働き、心拍数が下がります。
部屋に入った瞬間、相手よりも大きな声で「失礼します! 本日はよろしくお願いいたします!」と叫んでください(叫ぶくらいの気持ちで)。 自分の大きな声を耳で聞くと、脳が「お、自分は元気だな(怖くないな)」と錯覚します。 最初の3秒で場の空気を制圧できれば、あとは楽です。
怖い面接官が、さらに圧迫面接をしてきたら? 「第68回:圧迫面接対策」でも書きましたが、これは**「演技」**です。
「うわー、このおじさん、一生懸命怖い役やってるわー」 「会社から言われてるんだろうなー、お疲れ様です」 と、**メタ視点(上からの視点)**で見てあげてください。 「演技お疲れ様です」という慈悲の心を持てば、怖さは消えます。
日本の就活は「御社に入れていただく」という下からのスタンスになりがちですが、本来は**「対等な商取引(契約)」**です。 企業は労働力を提供してもらい、学生は給料をもらう。 Win-Winの関係です。
面接官があなたを選考するように、あなたも面接官を(会社を)選考しているのです。 「態度悪いな、この会社はナシだな」 と、こっちからお祈りしてやればいいのです。
必要以上にへりくだる必要はありません。 背筋を伸ばし、堂々と、一人の大人として対話してきてください。
「やっぱり怖い…」「練習して慣れたい」
CheeseのAI面接官は、「優しい人事」「怖い役員」「ロジカル詰め詰めマン」など性格を選べます。まずはAIで耐性をつけましょう。
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