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業界・企業研究

【職種研究】自動車メーカー営業の仕事内容とは?きつい?向いている人と志望動機例文

2026年1月14日
更新: 2026年1月14日
Cheese Editorial Team
10分で読めます
【職種研究】自動車メーカー営業の仕事内容とは?きつい?向いている人と志望動機例文

はじめに

「日本のものづくりを代表する自動車業界で働きたい」 「世界中で走るクルマの普及に携わりたい」

自動車産業は日本の基幹産業であり、就活生からの人気は常にトップクラスです。 しかし、「自動車メーカーの営業」が具体的に何をしているか、正しくイメージできているでしょうか?

「ショールームで車を売るんでしょ?」と思っているなら、それは大きな誤解です。 メーカーの営業と、販売店(ディーラー)の営業は全く別物です。

この記事では、自動車メーカー営業(BtoB)の具体的な仕事内容、国内・海外営業の違い、求められるスキル、そして内定を勝ち取る志望動機まで、徹底解説します。

目次

  1. 自動車メーカー営業の役割と分類
  2. 仕事内容の詳細:国内営業と海外営業
  3. 自動車営業の「やりがい」と「厳しさ」
  4. 自動車営業に求められるスキルと適性
  5. 知っておきたい業界用語・基礎知識
  6. 一般的なキャリアパスと将来性
  7. 自動車業界の最新トレンドと課題
  8. 志望動機の書き方と構成例
  9. よくある質問(FAQ)

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1. 自動車メーカー営業の役割と分類

まず大前提として、自動車メーカーの本体採用における営業職は、個人客に車を売る仕事ではありません。 それは販売会社(ディーラー)の仕事です。メーカーの営業は、そのディーラーを支援・管理するBtoBのコンサルティング営業がメインとなります。

大きく分けて「国内営業」と「海外営業」の2つがあります。

営業スタイルの分類表

分類 主な取引先(クライアント) 役割・特徴 求められるスキル
国内営業 国内の販売会社(ディーラー)、レンタカー会社、法人 販売支援、マーケティング企画、生産枠の調整 調整力、企画力、泥臭い人間関係構築力
海外営業 海外の販売子会社、現地の代理店(ディストリビューター) 現地マーケティング、輸出管理、価格決定、生産調整 語学力(英語+α)、異文化理解、タフな交渉力

2. 仕事内容の詳細:国内営業と海外営業

それぞれの詳しい仕事内容を見ていきましょう。

2-1. 国内営業(対ディーラー、法人)

国内市場での販売台数を最大化するため、特約店(ディーラー)をバックアップします。

  • 地域担当員(エリアマーケター)
    • 担当エリアのディーラー社長や店長と話し合い、「今月はどうやって売るか」という戦略を練ります。
    • 新型車の勉強会を開いたり、販売報奨金(インセンティブ)の仕組みを作ったりして、営業スタッフのモチベーションを高めます。
  • 法人営業(フリートセールス)
    • レンタカー会社やカーリース会社、大企業に対して、数百台単位での一括導入を提案します。
  • 商品企画・マーケティング
    • 「次のモデルチェンジでどんな機能を載せるか」を開発部門にフィードバックしたり、テレビCMやWeb広告のプランニングを行ったりします。

2-2. 海外営業(グローバルセールス)

世界中にある拠点をコントロールし、その国でのプレゼンスを高めます。

  • ディストリビューター支援
    • 現地の販売代理店に対し、「日本から何台輸出するか」「現地の販売価格をいくらにするか」などの交渉を行います。
    • 為替リスクや現地の法規制を考慮しながら、利益が出る最適なスキームを構築します。
  • 需給調整(SCM)
    • 「北米でSUVが売れすぎているから、工場のラインを増やせないか?」といった生産調整を、本社の生産管理部門と行います。世界規模のパズルを解くような仕事です。

3. 自動車営業の「やりがい」と「厳しさ」

3-1. やりがい・魅力

  • スケールの大きさ
    • 扱う金額が億単位になることも珍しくありません。また、街中で自社の車が走っているのを見た時の誇らしさは格別です。
  • グローバルな活躍
    • 若いうちから海外出張や駐在のチャンスがあります。世界を相手にダイナミックな仕事ができます。
  • 産業への貢献
    • CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)と呼ばれる変革期に立ち会える面白さがあります。

3-2. 厳しさ・大変な点

  • 板挟みのストレス
    • 「もっと車をよこせ」という販売店と、「これ以上作れない」という工場の板挟みになることが日常茶飯事です。調整力が問われます。
  • 激務になりがち
    • 特に海外営業は、時差のある国との会議や頻繁な出張で、体力的にハードな場面が多いです。
  • 泥臭い付き合い
    • 国内営業の場合、ディーラー経営者(地元の名士が多い)との接待や付き合いなど、ウェットな人間関係構築が必要です。

4. 自動車営業に求められるスキルと適性

4-1. 必須となる基礎能力

  1. 高いコミュニケーション能力・調整力
    • 開発、生産、物流、販売店など、利害関係者がとにかく多いです。全員を納得させる調整力が不可欠です。
  2. 論理的思考力
    • 「なぜこの販売目標なのか」「なぜこの価格なのか」を、データに基づいて論理的に説明できなければ、海外のパートナーは動きません。
  3. 語学力(英語+α)
    • 海外営業はもちろん、国内営業でも資料が英語であることはザラです。TOEIC 730点以上は最低ライン、800点以上が望ましいです。

4-2. 向いている人の特徴

  • 車が好き、またはモノづくりが好き
    • 製品への愛着がないと、熱量を持って提案できません。
  • タフな交渉を楽しめる
    • 一筋縄ではいかない交渉事を楽しめるメンタルの強さ。
  • チームプレーを重んじる
    • 一人で売る仕事ではありません。数千人のチームで動くプロジェクトの一員としての自覚が大切です。

5. 知っておきたい業界用語・基礎知識

用語 意味・解説
CASE Connected(つながる)、Autonomous(自動運転)、Shared(シェアリング)、Electric(電動化)の頭文字。100年に一度の変革を表す。
MaaS Mobility as a Service。移動をサービスとして捉える概念。車を「売る」から「利用してもらう」への転換。
Tier 1(ティアワン) メーカーに直接部品を納める一次下請けメーカー(デンソー、アイシンなど)。
KD(ノックダウン)生産 部品を輸出して、現地で組み立てる生産方式。関税対策などで用いられる。
インセンティブ 販売奨励金。メーカーがディーラーに支払うボーナスのようなもの。これが販売戦略の肝となる。

6. 一般的なキャリアパスと将来性

キャリアステップの例

  1. 新入社員〜若手(1〜5年目)
    • まずは「実習」として工場のラインに入ったり、ディーラーに出向してセールスを経験したりします(現場を知るため)。
    • その後、国内営業や海外営業のアシスタントとして配属されます。
  2. 中堅社員(6〜10年目)
    • 海外駐在員(トレイニー制度含む)として、現地法人に派遣される人が増えます。
    • 国内であれば、エリア担当として数社のディーラーを任されます。
  3. 管理職・リーダー(11年目〜)
    • プロジェクトリーダーとして、新型車のグローバルローンチを指揮します。

営業以外のキャリア展開

  • 商品企画:市場の声を知る営業から、商品企画へ異動するのは花形コースの一つです。
  • 広報・宣伝:ブランド戦略を担います。
  • 事業企画:MaaS事業や新規ビジネスの開発に携わります。

7. 自動車業界の最新トレンドと課題

7-1. EV(電気自動車)シフト

世界的な脱炭素の流れで、ガソリン車からEVへの転換が急務です。テスラや中国メーカー(BYDなど)の台頭に対し、日本メーカーがどう巻き返すかが勝負所です。

7-2. ソフトウェア・ファースト

車の価値がハードウェア(走り)からソフトウェア(機能、アプデ)に移っています。IT人材の採用も強化されています。

7-3. 販売チャネルの変化

テスラのように、ディーラーを介さずオンラインで直販するモデルも出てきました。既存のディーラー網をどう維持・変革するかが課題です。


8. 志望動機の書き方と構成例

例文:海外営業志望の場合

「日本の技術力で、新興国の人々の生活基盤を支えたい」

私は、貴社の自動車を通じて、世界のインフラ整備と経済発展に貢献したいと考え志望しました。

学生時代、東南アジアでのバックパッカー経験の中で、貴社のピックアップトラックが人々の生活の足となり、物流を支えている光景を見て感動しました。単なる移動手段を超え、生活を豊かにする「パートナー」としての車の存在感に惹かれました。

留学で培った**「異文化理解力」と「英語力」、そしてゼミ長として意見の異なるメンバーをまとめた「調整力」**を活かし、現地のニーズに合った販売戦略を立案・実行することで、貴社のグローバル展開を加速させたいと考えています。

ポイント:

  1. 原体験:なぜ自動車なのか、実体験に基づいているか。
  2. 企業の強みへの理解:その会社が得意な車種や地域(新興国に強い、北米に強いなど)とかみ合っているか。
  3. スキルの証明:語学力や調整力が具体的に示されているか。

9. よくある質問(FAQ)

Q1. 車に詳しくなくても大丈夫ですか?

A. 大丈夫ですが、好きになる努力は必要です。 入社時は詳しくなくても問題ありませんが、プロとして扱う以上、自社・他社の製品知識は必須です。

Q2. 英語はどのくらい必要ですか?

A. かなり重要です。 海外営業志望ならTOEIC 800点以上、国内営業でも730点以上が目安です。入社後も継続的な学習が求められます。

Q3. メーカーとディーラーの違いは何ですか?

A. 「作る側」と「売る側」の違いです。 メーカーは開発・生産・卸売りを行い、ディーラーはエンドユーザーへの小売りとアフターサービスを行います。採用窓口も別々です。

Q4. 文系でも活躍できますか?

A. 文系出身者の多くが営業、調達、管理部門で活躍しています。 技術的なことは入社後に学べばOKです。文理の壁を超えてチームで働く姿勢が重要です。

Q5. 地方勤務はありますか?

A. 工場拠点は地方にあることが多いです。 本社は東京でも、事務系職種であっても工場総務や生産管理として地方勤務になる可能性があります。また、国内営業の出向で地方に行くこともあります。


まとめ

自動車メーカーの営業は、単に車を売るのではなく、世界規模のビジネスを動かすプロデューサーのような仕事です。

  • ダイナミックさ:グローバルな舞台で活躍できる。
  • 調整力:多様なステークホルダーをまとめる力がつく。
  • 未来を作る:100年に一度の変革期当事者になれる。

「世界を舞台に働きたい」「大きな仕事がしたい」という人には、これ以上ない環境です。ぜひ挑戦してみてください。


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